トップ > ブログ >  > 6億の金塊窃盗事件の心理トリック

6億の金塊窃盗事件の心理トリック

2016.12.20 | ,
  •  

From:山田光彦

6億円の分の金塊が盗まれた。

これは、1週間ほど前、JR博多駅前の路上で真っ昼間に起きた事件です。まだ、犯人は見つかっていないことや、犯行の手口から昔話題になった「3億円事件」と似ているなんて言われているようです。

そこそこ話題の事件なので、あなたもご存知かもしれません。

この事件は、シンプルですが、強烈な心理テクニックを使って行われました。僕も、この手口を使われていたら、正直色々と盗まれそうな感じです、、、

なので、今日はこの事件で使われた心理テクニックとそれをビジネスで使う方法をお話しますね。(もちろん、悪用は厳禁です)

博多駅前、昼間の路上で
100キロ以上の金を堂々と盗めた理由

6億円分の100キロ以上の金塊。

報道によると、複数の男性が6億円分の金塊をいくつかのアタッシュケースに入れて、貴金属買取店へと運んでいる途中。警察官の制服を着た警官らしき男たちが近づいてきて、職務質問をしてきたということ。

そして、その警官らしき男たちはアタッシュケースを点検するふりををして、スキを見つけ、車にアタッシュケースを載せて逃走。そのままどこかへ消えてしまった・・・とのこと。

短時間で、スムーズに6億円分の金塊すべてを奪った、かなり恐ろしい手口です。

でも、ポイントは、単純ですよね。
制服です。

犯人グループが警察官の制服(にとても良く似たもの)を着ていたこと。警察官の制服を着ている人から職務質問されたら、応じるのが普通です。それに、職務質問中に荷物のチェックをされたとしても、不自然ではないから、、、ということですね。

人は見た目に思い込みを持っている

警察官の制服を着た人。
普通の人は、これを見た瞬間、警察官だと思います。

学生服を着ていたら、高校生とか中学生と思いますし、白衣を着た人を見ると医師かなにかを研究している人かな、と思う人が多いでしょう。

制服だけではなく、全身スーツでビシっとネクタイをしている人なら「仕事中なんだろうなとか」「真面目そうだな」という風に思う人が多いでしょう。ジャージを着ている人とは印象が違いますよね。

ここでのポイントは、別に”考えて”そう思ったわけではないということです。無意識にそう感じているんです。だからこそ、自分では抵抗することができない確率が高くなってしまうんです。

今回のケースで言うと、警察官の制服を着ているから警察官だと思ったわけです。この判断は、普通なら99%の確率で正しいでしょう。ですが、、、6億円分の金塊を運んでいる状況を考えると、本当に警察官かどうか確認した方がいいですよね。警察官の制服は、警察官以外の人が手に入れることができないものではないわけですから。

ですが、おそらくそんな発想は出てこなかったでしょう。なぜなら、相手が警察官だと自分の無意識が判断してしまったからです。考えた末の論理的な結論なら疑いの余地があることはわかるでしょうが、無意識は一瞬で判断を下してしまいますから。

犯人グループは、そこを突いてきたわけです。

このテクニックは
セールスの世界で応用されてきました

このテクニックが、使われている例としては、自分を信頼性がある人に見せるために白衣を着たりすること。企業の商品開発をしている人がCMに登場するときは、白衣を着ていることが多いですよね。

そして、ダイレクト・マーケティングの世界でも、このテクニックはよく使われています。

有名なところで行くと記事風広告。

雑誌や新聞に広告を載せるときに、記事のような見た目で、広告を載せているものですね。普通、広告よりも記事の方が信頼性が高いですし、読みたいと思うのも記事の方です。なので、広告が記事の見た目になっているわけです。上の事件になぞらえて言うと、広告が記事の制服を着ているようなイメージです。

結構、ずっと使われている手法ですし、僕らも同じような方法を使ったことがありますが、やっぱり効果はあります。

他にも、海外ではブッカログと言われるものもあります。これはその名の通り見た目が本みたいになっているものですね。でも、ホントは商品を売るためのもの(広告)というものですね。こちらは、広告が本の制服を着ているという感じです。

この方法はとても応用範囲が広いので、アイデアひとつで色々応用できます。

たとえば、整体師だったとして、、、信頼性の高い施術などを行って、患者さんを集め、リピートしてもらいたいと思っているとしたら、、、

施術する服装は白衣。1回目の施術が終わったら診断結果に基づく何かモノ(体に塗るもの、貼るもの)を販売する。1回来てもらった人に再度来てもらうために送るダイレクトメールは医師の出した診断書のような見た目にわかりやすい図を入れたものと手紙を入れたもの。ダイレクトメールを送る封筒も健康診断の結果が入っているんじゃないか、と患者さんが思うような見た目のもの、、、といったアイデアであったり。(法律上できないとかあるかもしれませんが、そのあたりはよくわかりません)

まあ、このアイデアはあまり深く考えずに即興で出したものなので、うまくいくかどうかはやってみないとわかりませんが、こういう感じでアイデアを出していくことができます。

この心理テクニックは僕らもホームページやダイレクトメールで試したりしているのですが、わりとうまくいく確率の高い方法です。ですが、使用には注意が必要なテクニックなので、これを使うときには、あなたが自信を持って「いい商品だ」と言えるものにだけにしてください。

山田 光彦

【ザ・レスポンス】の責任者兼チーフ・セールスライター。以前は、司法書士として事業をやっていたが、顧客を集める重要性を痛感し、セールスライターへ転身。現在、ダイレクト出版のマーケティング部門の事業部長を務める。

山田光彦の記事一覧

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします