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救いのエピソード~第2章

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From:池本克之

何時間も待たされたうえに、飛行機の出発が遅れた。
やっとの思いで到着したら、こんな時に限って荷物が出て来ない。

何度かのやり取りの末、「書類を書いてください」ということになった。
そこでついに言ってしまった。

「お客にこんなことさせないと探せないんですか。そちらで全部やってもらって当然でしょ」。

イヤな「箱」に入った池本です。

始まりはある女性でした

飲食店の経営をしている女性からの相談でした。新たに事業を立ち上げたいのだけれど、「何をしていいのかわからない」というのです。
しかし、よくよく彼女の話を聴くと彼女は自分で自分をダマしていたことがわかったのです。
「できないんじゃないか」という自分の言葉にダマされて、「きっとできないに違いない」と自分で思い込んで悩んでいるのでした。

そこで、次のエピソードを彼女に話してみたのです。

あるセールスマンの話

ある朝、彼はいつものように出社しました。
するとマネージャーが「今日はどうしたの?」と尋ねました。

「今日はアポイントが取れないから、会社で溜まっている事務処理をやろうと思って」。

「そうなんだ。今月はあとちょっとで売上目標に届きそうなのに、どうして営業に行かないの?」

「いや、今日は月末なのでもうアポイントは無理です。また来月がんばりますよ」。

「そうか。でも確か先月もそんなことを言っていたよね・・・」。

今日は月末なんだ

「目標を達成できないのは、これでもう何か月になる?」
マネージャーからキツイ質問が浴びせられました。

さらに、
「毎月、毎月、来月はやりますって、もう聞き飽きたよ。それなのに、会社で事務処理をするっていうのはどういうことなんだい」。

「確かに、ここ数カ月は目標が達成できていませんが、どれも惜しいところですからほぼ達成できたようなもんですよ」。

「それに」と彼は続けた。「今日は月末ですよ」。

誰が言ったんだろう?

「月末なんてどこの社長も忙しいに決まってます。だから今日はもうダメだと思うんです。それに事務処理だって大事な仕事じゃないですか」。

「事務処理が大事な仕事だっていうのは認めるよ。だけど、月末はどこの社長も忙しいっていうのは誰が言ったんだい?」

この質問に彼はしばらく黙ってしまいました。

非常識な電話

「ところで、昨日の会議でもうすぐ契約できそうだという社長さんがいたのはどうなった?」

「まだ、連絡がありませんが・・・」

「その社長にもう一度クロージングができれば契約になる可能性があるんじゃないの?」

「その可能性はあるとは思います」

「だったら、いまからアポイントを取ればいいじゃない。今から行ってもいいですか?ってさ」

「そうは言いますが、今日は月末ですから。支払いとかいろいろあるに違いありませんから」

「そうかもね。でも、そうじゃないかもね。どっちなのかは本人に尋ねればわかるんじゃないの?」

「え!まさか電話するんですか?そんなの非常識じゃないですか。やめましょうよ」。

受話器を持った彼は

完全に腰が引けた彼もついに電話をすることになった。

「おまえ、一体何を考えてるんだ。月末のクソ忙しいときに電話をかけてきて、何だと思ったら今から来るだと!ふざけるな!オレはそんなヤツとは付き合わん。もう、おまえとの契約はやめた。今後一切、オレの前に表われるんじゃないぞ、いいなわかったな」
これは彼が想像している最悪のシナリオです。

そして、彼の心の声はこうです。
「このまま月末の忙しさが収まるまでそっとしておけば、契約になるのに何だってわざわざ電話なんてさせられるんだ。まったくあのマネージャーときたら、とんでもない非常識なことをさせるんだから。怒鳴られるのも、契約を失うのもこっちなんだぜ」。

さて、実際はどうなったと思いますか?
あなたの予測を書き込んでください。エピソードは来週で完結します。

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