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金儲けの話

2015.11.9 | ,
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From:小川忠洋

From:小川忠洋
西宮のオフィスより、、

「金儲けは卑しい」

たいていの人は無意識にこう思っている。実は、ことしでダイレクト出版は創業から10年目ってことで、先日キャンペーンをやるから、ビデオを撮らせてくれ、みたいな話があった。

うちの10年はダンケネディのおかげ!ってことで、ダンケネディのキャンペーンをやるんだとか…

んで、その中でダンケネディに影響受けたことってどんな事ありますかねー?みたいな話が出てきたんだけど、、、

まぁたくさんあるっちゃーたくさんあるんだけどね。

最近、ちょっと印象に残ったのがこの「金儲け」に関する話。

というのも、ダンケネディは、

たいていの人はお金をもらうに対して罪悪感を抱く

というような話をよくしていた。罪悪感があるから、高い料金をチャージすることができない。起業家、社長だったら、その罪悪感を克服しなきゃいけない。という話。もしかしたら、あなたも心当たりあるかもしれない。

求められてない値引きをする話

自分の商品に値段をつけるときに「高いかな」と思ったり、何か知らないけど、求められてもない割引をしてくる営業の人とか。最近、ぼくが車を修理してもらった会社の人も、別にこっちはお金のことなんてほとんど気にしてないのに、やたら「安く仕上げよう」「安く仕上げよう」と一生懸命がんばっているようだった。

まぁ、ありがたいっちゃーありがたいけど、最終、修理代が40万円くらいかかって、それが40万だろうが45万円だろうが、こっちとしては、あまり気にならないんだけど、、、一生懸命値段を削ってくれる。

しかし、そのこちらにとっては気にならない5万円って、売り手にとっては、利益率100%の5万円なわけで、この仕事の利益が全然変わる話になってくるような5万円。

こちらは、相手の原価構造なんて知らないから、結果的に車が早くなおる、綺麗になおる。それしか考えていない。

でも、いい人であればあるほど、原価ギリギリまで、値段を絞ろうとするわけで、、、その結果、どうなるかっていうと、利益がなくなって、事業の継続が難しくなってきたりする。

その大きな原因は、お金に対する罪悪感というものが、根っこに染み付いているからだ。こんな仕事で、こんなお金をもらっちゃいけない。と思っている。

値段は提供価値に対してであって、労力に対してではない

でも、あなたにとっては、「こんな簡単な仕事」でも、相手にとっては全然違う。しかも、お金というのは、簡単さ、とか仕事内容、に対して支払われるものじゃなく、本来は、提供した価値や、もたらした結果に対して支払われるもんだ。

だから、あなたにとって、どんなに簡単な仕事でも相手がそれだけ価値を感じれば、高い報酬をもらうことができる。逆に言えば、どんなに複雑で難しくて大変なことをしても価値がなければ、高い報酬はもらえない。

例えば、料理なんかは分かりやすい。制作工程がどれだけ難しくて複雑でも、マズかったらどんな値段でも高いって感じるだろう(笑)

ちなみに、治療院て今価格がどんどん安くなっているけど、ぼくが通っているところは、計算するとたぶん、業界の標準価格の倍くらいで、安値の価格から比べれば3倍くらいの価格をチャージしている。

が、大繁盛で、予約が取れず、新規客も受け付けてないそうだ。ちなみに5〜10倍くらいの価格をチャージしているところもある。もちろん、大繁盛。

なぜなら、顧客がその価格相応の価値を感じるからだ。それでリピートする。

ちなみに、戦略の神様マイケルポーターによれば、

「差別化」とは、根本的には、競合より高い金額をチャージすること

だという。つまり、どういう意味かというと、競合より高い金額をチャージできなければ、競争に勝つこと、つまり生き残ることはできないって事じゃないか?

もちろん、そのためには、商品やサービスの品質面もそうだし、誰に売るか?などの戦略なども重要なのは間違いない。しかし、根本をたどって見れば、起業家、社長のメンタル面でのブレーキがあると、どんなに優れた戦略でも商品サービスでも、高額で販売される事はない。だって、何か躊躇するから…

マスマーケットで事業をしているんでもない限り、いかに高い値段で商品を売るか?ってのは、社長、起業家にとって、生命線と言ってもいいくらい。だからこそ、「金儲けは卑しい」とかいうマインドを持っている限り ー意識的にせよ、無意識的にせよー 事業を成功させるのは難しい。儲かれば儲かるほど、こんなに儲けちゃいけないというブレーキがかかる。

自分はそんな風には思っていない。という人でも要注意。たいていの人はデフォルトでは、そういう信念がある。親の価値観が金儲けは素晴らしい!というような家庭環境で育ったんでもない限り、フツーは心の奥底に、そういう信念がある。清貧という言葉がある通り、金は卑しいという信念は、古代の昔から、引き継がれてきたもんだ。

だからこそ、意図的に払拭しないといけない。意識的に、金儲けがいかに正しいか?いかに良い行いなのか?ということを学ばなければいけない。儲かる事業には、人が集まる。そして、集まった人がみんな幸せになる。商品もどんどん改善されて、より良い価値を社会に提供することができる。

たくさん広告して、より多くの人に価値を届けることができるようになる。儲かってる会社と儲かってない会社、社員としても、顧客としても、投資家としても、関わって楽しいのは、儲かってる会社だ。

たいていの人は金儲けに抵抗がある。まぁ、一般人はそれでいい。しかし、社長はそれじゃダメだ。起業家はそれじゃダメだ。社長、起業家が、金儲けをやめたら、社会全体がシュリンクしてしまう。

国だってGDPの成長率とか、毎年のように気にしてるのは、成長が止まると未来が暗くなるからだ。そして、それを成長させるって事は、要するに金儲けがうまくいってるってことだ。

そして、その中で最も重要な役割を果たすのが、社長、起業家、あなただ。

罪悪感なんて捨て去ろう。金儲けは素晴らしい。社会を進化させる。

ーおがわ

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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