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価格の不思議…

2012.5.3 | ,
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From:小川忠洋

From:小川忠洋 ダイレクト出版

ユニバーサル・スタジオより、、、

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ご覧のように今日のメルマガには写真を添付した。この写真、個人的には超ビックリしたんだが、、あなたは気づいたかな?

今は、GWなので子供たちを連れて、USJに遊びに来ている。USJはこの春に一部、小さい子供たちのエリアを改装して遊びやすくなった、という噂を聞いて、行ってみた。結果、子供たちは大満足。かなり楽しんでいたようで、パパとしては非常に満足であった。

小さい子供のエリア、スヌーピータウンを歩いていると風船を持って歩いている子供たちがたくさんいた。それを見たウチの子は、、、

「ふーせん!ふーせん!」

「ふーせん、欲しいの?」

と言う会話をしていると、出口付近にふーせんの売人を発見。ま、買うしかないわな。。。でも、どーせ高けぇーだろうな。。。と思いつつ、売人に声をかける。

「いくらですか?」

「1000円でぇーすぅ」

1000円!?1000円!?1000円!?よくよくよーーーく考えてみて欲しい。フーセンである。中身は、何を隠そう、空気100%である。そして、空気は以外なことにそこらじゅうに無料であふれている。(まるでネット上にいくらでもある無料コンテンツを有料で販売しているような感じだ…)

空気10リットルくらいとビニールの皮だけで1000円。どーーーーー考えても、激高じゃないか?ネットで売ったら詐欺って言われるくらい高くないか???これじゃあ、吉野家の社長の営業努力が浮かばれないよな、、、と思ってしまう。(吉牛3杯=風船の計算だ)

ところが、この1000円の空気がどんどん売れていく…

そして、まんまと売人に引っかかって、買ってしまった、われら親子も、残念ながら非常に満足であった。。。

消費者は、それが何からできてるか?なんて気にしない。

消費者は原材料なんて気にしない。消費者がお金を払うのは、商品がもたらしてくれる、ベネフィット、価値であって、それ以外のなにものでもない。ところが、販売側の人間は、なぜか、”原材料費”をもとに価格をつけたがる…

原価がいくらだから、利益をこれくらい乗っけていくら!

みたいな価格のつけかたをしている。これは価格設定の最大の間違いである。価格は価値(ベネフィット)との対価でつけるべきで、原価なんかどうでもいい。だいたい、消費者は原価なんか知らないし、興味もない。

僕は毎日、スタバのコーヒーを飲んでいるが、コーヒーの原価なんか知らない。マックブックを使っているが、原価なんか知らない。車に乗っているが車の材料費なんか知らない。あれだけ利益を出しているんだから、かなり安いんだろうなって事は想像がつくが・・・そんな話はどうでもいい事。車にお金を払う理由は、それがもたらすベネフィットであり価値である。

社長・起業家の価格に関する最大の間違いは、「原価とのリンク」である。原価と価格は関係ない。つまり、原価とその商品が消費者にもたらす価値、ベネフィットは全くもって関係ない。

原材料が「空気100%」だろうが、価値をもたらせば、その分だけ価格をチャージできる。そして、チャージしたとしても正当化される。

価格付けというのは、ビジネスにおいて致命傷となるくらい大きな問題である。価格付けを低くして、粗利が低くなってしまったら、そんな事業を運営するのは非常に苦しい。

「ビジネスは価格で生きて、価格で死ぬ」byダン・ケネディ

あなたの商品は正当な価格がついているだろうか?

小川忠洋
ダイレクト出版

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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