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優先順位をつけてはいけない経営者

2012.2.24 | ,
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From:北岡秀紀

FROM:北岡秀紀

先週のメルマガ「イケてる社長、イケてない社長」でお伝えした通り、シリーズで社長が「得意な仕事」「社長がやるべき仕事」だけに集中する方法をお届けします。

さて、何が「得意な仕事」であり「やるべき仕事」なのか?ということは明らかになったでしょうか。

しかし、実際、自分にとって「得意な仕事」「やるべき仕事」は何かと聞かれて、明確に答えられる人はほとんどいません。

明確になっていなければ、当然、それに集中できないのは当然ですね。

というか、それが何なのかを考えたことがある人自体が少数派です。

だからこそ、先週のメルマガの最後に

・あなたが集中したい「得意な仕事」

・あなたが「社長としてやるべき仕事」

は何か考えコメントに入れていただくようにお願いしました。

コメントをしなくても、ご自身の仕事を振り返るいい機会になったのでは、と思います。

優先順位をつけてはいけない社長

では、この考えて頂いた「得意な仕事」「社長としてやるべき仕事」が、本当に「得意な仕事」「社長としてやるべき仕事」なのでしょうか?

「得意な仕事」「社長としてやるべき仕事」のつもりが、全然やらなくていい仕事だったなんていうことは少なくありません。

(以下、「得意な仕事」「社長としてやるべき仕事」と言うと長いので、これからはこれらを「社長の本来の仕事」とします。)

今回は「社長の本来の仕事」とは何なのか?ということの勘違いについて。

「社長本来の仕事」とは売れる仕組みを作ったり、会社のビジョンを考えたり、戦略を立てたり・・・という例をお話ししました。

しかし、実際には、これらの仕事が「社長本来の仕事」ではない、ということもあります。

それは、あなたが年商3000万円以下で営業利益+社長の給料が900万円以下の社長の場合です。

もしくは、スタッフが1〜3人以下の場合。

この場合、「社長(経営者)本来の仕事」は全部です。

例えば、経理の入力作業というのは、会社が儲けるという観点から見れば、優先順位は明らかに低い。

でも、代わりにやってくれる人はいなければ、やらないといけませんよね。

消しゴムを発注する仕事も、優先順位が低い。

でも、なければ仕事になりませんから、やっぱりやらないといけない。

消しゴムの発注は極端かもしれませんが、こういう社長はとりあえず来る仕事は全部やらないといけません。

だから、この場合重要なのは、時間管理の王道である「優先順位を付けて仕事する」「効率よりも効果を意識して仕事をする」ことではありません。

優先順位をつけようが、効果を意識して仕事をしようが、仕事は振ってきます。

だから、振ってくる仕事を全て完了するために「早く効率よくやる」「長時間働く」のが正解なのです。

これくらいやってますか?

「おいおい・・・」と思ったかもしれませんが、それが現実です。

なぜだか誰も言いませんが。

年商3000万円も稼げていない社長は人にあらず、です。

人になるために働いてください。

厳しいと思うかもしれませんが、どんな社長であっても「むちゃくちゃ働く時期」があります。

実際、私も相当働きました。

私は桑田佳祐さんが相当好きなのですが・・・独立当時に出たアルバムの曲だけは聞けません。

しんどい時期にずっと、そのアルバムを聞いていたので、今でもそのアルバムを聞くと当時を思い出してゲ○を吐きそうになるくらいです。

それはともかく、とりあえず年商3000万円以下は大量行動です。

大量行動をすると、効率があがりますし、それに比例して成果もあがります。

そして、大量行動をすると、結果として自分がやった方が良い仕事、やらない仕事がハッキリと分かってきます。

実際やってみないと、仕事の重要度や向いている仕事はわかりませんから。

そして、仕事の分類ができるようになってきたころに、年商3000万円という壁は突破し、次のステージに入ります。

自分がやるべきでない仕事もある程度、分かってきますから、そこでスタッフを雇うのです。

大量行動して、このラインも突破できないなら。。。

あなたは経営者には向いていない、もしくはビジネスモデルが悪いと考えるべきです。

サラリーマンになることをオススメします。

経営者がいい、サラリーマンが悪いということではなく、これも向き不向きですから。

あなたは大丈夫ですか?

いや、オレは年商3000万円なんか超えているから関係ない、と思った方もいるかもしれません。

果たしてそうでしょうか?

確かに資金繰りなんかで、苦労はたくさんしているけれど、大量行動という経験ができていない社長も結構います。

こういう社長は、こういう社長でここから伸び悩むことが多いです。

「社長本来の仕事」を上手にこなせないのです。

本やセミナーでは、効率よりも効果を重視して働くことの重要性がことさら強調されがちです。

でも、それは必死こいて働く時期があってこそ。

サボる言い訳に、「大事な仕事に集中するんだ」という言葉を使っていないでしょうか。

ー 北岡秀紀

北岡 秀紀

マーケティングコンサルタントであり、コンサルタントを指導するコンサルタントでもある。これまで約900以上のクライアントのコンサルティングを実施し、数々の店・中小企業・オンラインショップの売上改善を果たす。その成功率は91.7%を誇る。(2011年10月現在)単に机上の空論ではなく、「自身で実証済みのノウハウだけを伝える」ことを信条としている。年商1億円を突破したい社長向けの情報サイト『オクゴエ!』を主宰。また、自身のノウハウを受け継ぐコンサルタントを育てるプログラムを主催しており、一人あたりの参加費は350万円という超高額にも関わらず、申込が殺到。参加希望者の77%以上を断っている。

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