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そのセールスレター、誰に向けて書く?

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From:寺本隆裕

From:寺本隆裕

昨日、心斎橋で友人と飲んでいたときの話。彼とは半年前くらいに仲良くなって、
それから月に1回くらい、大阪に来るときに連絡をもらって、
飲んでいます。

最近こうやっていろんな付き合いが多くなってきて、
お酒を飲む機会も増えてきたので、
ほとんど飲めなかったお酒も、少しずつ飲めるようになってきました。

だから最近は人を誘う時も、
「飯行きましょう」ではなく「飲みに行きましょう」
なんていっちょまえにカッコつけて言うようになりました。

33歳にして、少しおとなになった気分ですね。
(精神年齢や普段考えてることは、
中2くらいからほとんど変わってない気がしますが)

昨日行ったのは焼き鳥屋なのですが、まぁまぁ美味しいので、人と合うときはたまにそこに行きます。

しかし、今回は料理の出てくるのが遅いこと遅いこと…

7時に店に入って、飲み物と前菜的なもの、「とりあえず」の串を4本ずつ頼んだものの…

最初の料理が出てきたのは20分後。その後、、、

1本目の串が出てきたのが1時間後の8時。

そこから2本目3本目も超遅く、4本目の串が出てきたのは8時40分を回った頃でした。

店に入って1時間40分経過してもまだお腹が空いている、というなかなかレアな状態です。

なので追加で鳥の注文をしたかったのですが、これ以上待たされるのもイライラする。

なので、店員に、

「これは、すぐ出ますよね?」

と念のため「特製たまごかけごはん 450円」の提供時間を確認。

が、店員は、
「少々お待ちください」
と言って、厨房に確認をしに行く(なぜ?)。

2分ほどして戻ってきて「はい、大丈夫です」

というので、それを注文。しかし、、、

待てども待てども、

「白ご飯を茶碗によそって生卵をかけて、醤油と一緒にもってくる」

という料理は出てこず。

結局、15分待っても出て来なかったため、残念ながら、そこで打ち切り、会計を済ませて店を後にしました。

さて、僕はこの店に、今後も通うことになるのでしょうか?それとも、もう行かなくなるのでしょうか?

それはまだわかりません。

料理は出てくるのは遅かったけど、味はいつものようにうまかったからです。

ただ、、、、

もしこの店が僕の住所の情報やメルアドを持っていたとして、こんなダイレクトメールが届いたら、行くかもしれません。

「先日は、料理を提供するのが遅くなって申し訳ありませんでした。
今週から、スタッフの数を増やし、スピーディーに提供できることになりましたので、ぜひまたお越しください。」

しかし一方、こんなダイレクトメールが届いたらどうでしょうか?

「なぜ、焼き鳥屋◯◯は、
こんなにもリピーターに支持されているのでしょうか?
その理由は、、、?」

なんか、見当違いなメッセージに見えないでしょうか?

自分に向かって言ってくれてるようには思えず、「新規」の見込み客とごっちゃにされているように感じませんか?

実際我々コピーライターも、このような間違いを犯してしまいがちです。

つまり、

相手によってメッセージを変えない、という間違いです。

例えばこの焼き鳥屋の場合だと、

初めて店に行くときは「おいしそう」と思って行くわけですが、2回目以降行くときは「おいしかった」という体験を元に行くわけですよね。

要するに、その店に対して持っている情報がまるで違うということ。

僕の今回の場合は、店の味や雰囲気などの情報のほかに、「遅かった」という情報がインプットされているわけです。

初めての人、2回目の人、特定の体験をした人、、、それぞれ、響くポイントが違います。

だから、
「誰に向かって話すのか?」によって、
メッセージを変える必要があるのです。

特に既存客に販売するセールスレターの場合、、、新規顧客獲得のためのメッセージとは違っている「べき」ですよね。

そして、今回の「料理が遅くなって申し訳ありません。」というコピーを見てわかるように、より既存客向けのコピーのほうが、

ストレートで、シンプルで、パーソナルな内容になっています。

特に既存客向けのメッセージは、個人的な「手紙」を書くように。

これがポイントです。

ま、とはいえ、

この店はリストを取っていないので、ダイレクトメールが来ることはないでしょう。

それに、友人との「飲み」は楽しかったし、
このブログのネタにもなったので、
焼き鳥屋には感謝です。

fasdf

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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