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成約率を『下げる』方法(前編)

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From:寺本隆裕

※タイトルからわかるとおり、今日のメルマガはいつも以上に注意してお読みください・・・

 ダイレクト出版
大阪のオフィスより、、、

コピーライティングを勉強している会員さんから最近、

「成約率が上がり過ぎて困る」

という声をたくさん頂くようになりました。そこで今日は、そんな方のために成約率をすぐに『下げる』方法をお話しします。

成約率を下げる9の方法(その1)
ベネフィットや約束が『果たされる事』を証明しない

きっとあなたは、商品のベネフィットを伝えたり、その商品を買う事によって得られる結果を、セールスレターの中で約束しているでしょう。

でももし、

「ベネフィットを伝えっぱなし」「約束しっぱなし」

で、それが果たされる事を証明しないなら、OKです。きっと、あなたのセールスレターは、低い成約率を達成する事ができるはず。

なぜなら見込み客がレスポンスするのは、「ベネフィットが書いてあるから」ではなく、「書いてあるベネフィットが受け取れるということを信じるから」だからです。

例えば、あなたのコピーに、

・お客様の声が入っていたり、
・業界の権威からの推薦の言葉が入っていたり、
・信頼性の高いメディアでの紹介例が入っているなら、、、

見込み客はあなたのベネフィットを信じてしまいます。それが「証拠」になるからですね。

こんなものは危険。今すぐ取り去りましょう。

コピーの型の一つに「PPCの型」というのがあります。

最初のPはPromise(約束)次のPはProof(証拠)最後のCはCall To Action(行動の呼びかけ)

もしこの3点セットがそろってしまうと、あなたのコピーの成約率は上がってしまいます。成約率を下げるために、真ん中のP(証拠)を削除して、

約束したら → すぐに行動の呼びかけ

をするようにしましょう。そうすれば見込み客は、あなたの約束を信じる事はないので、成約率を低く抑える事ができるのです。

成約率を下げる9の方法(その2)
セールスレターは、短く、要点のみに絞って書く。

きっとあなたも、エラい人からこんなことを言われた事があるでしょう。

「みんな忙しいんだから、文章は簡潔にまとめること。要点を絞って書かないと、誰も読まないよ。」

もしあなたがセールスレターの成約率を下げたいなら、このアドバイスに従って、短く、要点のみに絞った文章にしましょう。

例えば、「○○サービス。通常5万円のところ、今なら4万円!今すぐお電話を!06-****ー****」

え?こんな簡潔な文章にしたら、興味のある人もない人も、全員が文章を読んでしまって、成約率が上がってしまうんじゃないかって?

いえいえ。大丈夫。

なぜなら、そもそも興味のない人は反応しないからいいとして、興味のある人は、短く、要点のみの文章だけだと情報不足で反応のしようがないからです。

あなたも何かを買おうかどうか迷っているときには、多くの情報を求めますよね?例えば家電を買うときを思い出してみてください。

どのメーカーがいいのか。どの機種がいいのか。なぜそれがいいのか。自分に使いこなせるのか。性能はどうなのか。どんな機能があるのか。アフターサービスはちゃんとしてくれるのか。

などの情報が欲しくなりますよね?ネットで調べたり店に行って話を聞いたりするはずです。

だから、短く、要点のみの文章にすれば、買う可能性のある人が「知りたがっている」「必要な情報」を知らせることがないため、成約率は低く抑えられるのです。

ついでにもう一つ。

不必要な情報をたくさん詰め込んだ、ただ「長いだけ」の贅肉たっぷりのセールスレターも、成約率は低く抑えられます。

成約率を下げる9の方法(その3)
欠点を隠す

どんな商品にも。どんなサービスにも。どんなオファーにも、、、少なからず欠点はあるはず。例えば、競合と比べて少し高いとか、人によっては買わない方がいいとか、あるいは、まだ会社を設立して間もないとか。

だから、もしあなたがこれらの「欠点」のことを隠しているなら、、、

おめでとう!あなたのコピーは低い成約率を達成できます!!

なぜなら見込み客は、「完璧な商品」など存在しないことがわかっているからです。そして、どこかに欠点がないかを、注意して探しているからです。欠点を隠したコピーを読んだ見込み客は、こんな反応をします。

『あれ?この商品、他と比べてすごく安いけど、なんでだろう??

機能が少ないのかな?メイドインジャパンじゃないのかな?それとも何か別の理由があるのかな?

んー、、、わからん。書いてない。。。

・・・・怪しいからやめとくか。』

一方、欠点を説明してフォローアップしているコピーを読んだ見込み客は、こんな反応をします。

『あれ?この商品、他と比べてすごく安いけど、なんでだろう??

ナニナニ?あ、なるほどね。去年の型で、もう作ってないやつなんだね。

まぁできれば最新の型が欲しかったけど、そんなに機能も変わらないみたいだし、最新か型落ちか、だけでこんなに値段が違うなら、去年のでもいいな。

保証もしっかりしてくれるみたいだし、交換用の部品は最新の型のやつとも一緒みたいだから、これなら安心だな。』

おお!怖い怖い!

このように、「欠点を告知すること」は、読み手に信頼感を与えたり誠実な印象を持たせてしまうので、成約率を上げてしまうのです。成約率を下げるには、ひたすら商品のいいところばっかりをアピールする事です。

決して、悪い事を話してはいけません。隠して、隠して、隠すべし。

わざと欠点を探してそれをコピーに盛り込むなんて、言語道断!成約率が上がってしまいます!

成約率を下げる9の方法(その4)
コンディションの悪いときにコピーを書く

疲れているとき。眠たいとき。体調の悪いとき。

睡眠不足のとき。イライラしているとき。やる気のないとき。

もしあなたがこのような、『コンディションの悪いとき』にコピーを書くなら、、、おめでとう。そのコピーはきっと、低い成約率を達成するでしょう。

なぜなら、そのコピーやセールスレターには、書き手のコンディションが乗り移るからなのです。また、セールスレターは営業マンのセールストークを紙にしたもの。だということをあなたは知っているかもしれません。であれば、そのセールスレターを書くときのコンディションは、営業マンのコンディションだと考える事もできるわけですよね。

それを考えれば、

眠そうな営業マン。イライラしている営業マン。やる気のない営業マン。

・・・からは買いませんよね?

優れたセールスレターを書くには、高い集中力が必要です。ちなみに僕の場合、じっくり時間をかけてリサーチして素材を集め、リラックスしながらアイディアが生まれるのを待って、アイディアが生まれたら一気に集中して、短期間で書き上げる。というようなやり方をします。

でも、成約率を低く抑えたいなら、こんな方法をとってはいけません。

朝からの雑用やルーチンワークを片付けた後の、夕方の疲れた状態でライティングをするもよし。誰かから「ちょっといいですか」と話しかけられ、すぐにライティングを中断させられるような状況や、何かの作業を「やりながら」の状況でライティングするもよし。昨日あったムカつく出来事にイライラしながら、ライティングするもよし。

成約率は、あなたの「コンディション」次第で、簡単に下げる事ができるのです。

fasdf

PS:

http://www.theresponsecopy.jp/allinone/

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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