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なりたいものになる方法

2016.9.24 | ,
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From:マイケル・マスターソン

「もし作家になりたいのなら、とにかく書かなくてはいけないよ」

これは、16歳の私に父が言った優しくも厳しい言葉です。今でも忘れることはできません。

私が作家になりたいと思い始めたのは、11歳か12歳の頃だと記憶しています。その当時は、セールスライティングという職業があることを知りませんでした。幸いにもセールスライターという仕事は今では私にたくさん富をもたせてくれましたが、昔からからモノを書く人間になりたいと思っていたのです。

当時の私は学校のシスター・メリーにあてて詩を書きました。その韻を踏んだ4行詩のタイトルは「なぜこの世は現実なのだろう」という大げさなものでした。私がキッチンのテーブルでそれを書いていた時、父が肩越しに私の詩を読み始めました。私はとても不安な気持ちになりました。父は、名の通った作家であり、受賞歴のある脚本家であり、シェイクスピア研究者であり、詩を含む文学の教師でもありました。

父は土曜の午前中になると、学生が書いたエッセイの前に座り込んで採点をしていました。ブツブツ言いながら、時に大きな声でエッセイの一節を母に読み上げるのです。父が読み上げる文章は私には素晴らしいものに思えたのですが、父と母はそれを冷笑していたのを覚えています。

父は、「モノの書き方」を知っていました。自分の青臭い詩を父の批判的な目で見られることは、「モノの書き方」を知らない私にとって居心地の悪いものでした。しかし、父は私の詩に何も言いませんでした。父は私の肩に優しく温かい手を置いて「お前にはモノ書きの才能があるぞ」と言ったのです。

それから数ヶ月間は私はたくさんモノを書き、自分のことを作家だと思い始めました。とても心地よかったことを覚えています。ですが、タッチ・フットボールやジュニアポリスの活動、そして女の子への興味など、他への関心が強くなり、そういったものを中心に生活をするようになっていきます。

そして私はだんだん書かなくなってしまったのです

とはいえまだ作家への憧れはあったので、書かないことに対して罪悪感を覚えるようになりました。この罪悪感を和らげるために、書くこと以外の活動を「人生経験」と思い込むことにしました。のちに素晴らしい作家になるために「人生経験」が必要なのだと自分に言い聞かせていました。

こうして私は書かないことに対する言い訳を増やしていきました。多くの人が夢をないがしろにするときにするのと同じように、私は自分自身を騙すようになったのです。客観的に見て何の努力もしていないのに、自分自身の中では次世代の大作家になることを確信しはじめたのです。

「作家になりたいのなら、とにかく書かなくてはいけないよ。作家とは、モノを書く人のことなんだから」という父の言葉は、私の作家になりたいという思いがただの妄想になっていたこの頃に発せられたものでした。

多くの人は、なりたかったものになれずに人生を送っています

彼らはやりたいことを始める時間がなかったと言います。世界中を旅したい、絵を描きたい、古典を読みたい、あなたは何度そういう言葉を聞いてきたでしょうか?

そんな思いを聞いた時、あなたはどのように思ったでしょうか?彼らが長い間目標としていることをいつか実現できるはずだと肯定的に思えましたか?それとも、この目標はきっと実現することはないだろうと、なんとなく悲しい気持ちになりませんでしたか?

そしてあなた自身はどうでしょう?あなたのセールスライターになりたいという目標はただの妄想になっていませんか?

セールスライターの卵たちに、父が私にしてくれた同じアドバイスを送ろうと思います。

「セールスライターとは広告を書く人のことです」

これに関して、2つのことを付け足したいと思います。

・広告を書くのをやめた瞬間に、あなたにセールスライターと名乗る資格はなくなります。
・広告を書き始めれば、またセールスライターとして名乗ることができるのです。

時間をかけてよく考えてみてください。これは簡単なようですがとても難しいことです。

作家になることを夢想していた16歳の私には、父の助言はとても鬱陶しいものでした。父からの助言が、もっとライティングに関する本を読めとか、ライティングに関するクラスを受けろとか、そういうものだったとしたら、私も今頃は作家見習いとして少しずつ作家業を始めていたかもしれません。3年か10年かかって勉強し、準備をし、認められて、なんとか作家としてやっていたでしょう。

私はモノを書くことの練習はしましたが、実際に書くことはしませんでした。単純に、私は作家ではなかったのです。

多くの人は夢を叶えたいと思い続けています。「まだ自分の夢は叶っていませんが、この夢を思いつづければそのおかげでいつかその夢が叶うと信じています」というように、夢を持っているというだけで自分自身を満足させています。

セールスライターになりたければ、まずは「セールスライターになりたい」という夢を持つだけで満足することをやめましょう。初めのうちは自分の思い描いていたようにうまく書けず、自分に失望することでしょう。その失望を克服するためにやるべきことは一つしかありません。

毎日書き続けることです

その分野で特別な存在になるための一番手っ取り早く簡単な方法は、とにかく始めることです。「始めどき」を待っていてはいけません。能力のなさを心配する必要はありません。セールスライティングで収入を得ることも心配しなくていいのです。とにかく、始めるのです。

ミュージシャンになりたいのなら?ピアノを始めましょう。
バスケットボール選手になりたいのなら?シュートの練習をしましょう。
セールスライターになりたいのなら?広告を書きましょう。

「いつか」やるんだと言い続けて一分一秒を無駄にしないように。今すぐ始めましょう。

マイケル・マスターソン

年商100億円以上の会社を2社、50億円以上の会社を2社、10億円以上の会社を10社以上保有、ダイレクト・レスポンス・マーケティングの世界で屈指の実績を誇るスーパー起業家。その事業構築の手腕は多くの起業家、マーケッターから高く評価され、推薦分などを書くことがないジェイ・エブラハムが著書に序文を寄稿するほど。AWAIのファウンダーの一人であり、450,000人の会員を誇るメールマガジン「Early to Rise」のファウンダーでもある。

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