トップ > ブログ >  > ビジネスの主役

ビジネスの主役

2015.4.22 | ,
  •  

From:山田光彦

From:山田光彦

今日はあなたに紹介したい話があります。前から知っている話だったのですが、最近、この話を聞いた時に、ぜんぜん違う話に聞こえたのです。真剣にビジネスをやっている社長・起業家のあなたには、役に立つと思うので、ご紹介したいと思います。

ある町に、2軒のマッサージ店が並んで、お店を構えていました。2軒のマッサージ店がお客さんにしているのは、カラダの疲れを癒やしたい30代以上の男性と女性。マッサージの腕やお店の清潔感もこの2軒にはほとんど変わりがありませんでした。

ですが、違いもありました。

一方のお店は、お客さんにマッサージをするのですが、仕事が終われば、さっさと後片付けして、代金を受け取る、少し素っ気ない対応をするお店。もう1つのお店は、お店を取り仕切っている社長である女性。彼女を全面に押し出して、お店を運営していました。

彼女はお客さんに親切に対応し、マッサージが終わった後も、笑顔で、、、

「ありがとうございます。あまり無理をせずに、体を大切にしてくださいね」

と、お客さんを気持ちよく送り出していました。

その数日後、彼女から1通の手紙が、お客さんに送られてきました。お店で話した何気ない会話について書かれた、まるで友人に送るような手紙です。こんなやりとりをした結果、お客さんはマッサージをしてもらうことはもちろん、彼女に会うためにお店に行くようになりました。

そして、少しすると、、、1軒目のお店は、店をたたむことになりました。

もう1つの別の話。

最近では、あまり珍しくなくなってきた返金保証。その返金保証に少し手を加えただけで、ある企業は大成功しました。

なにをやったのかというと、それは、

「返金保証の保証書に販売店の署名を付けた」

これだけです。

なぜ、これが成功したのか?

その理由は、返金を保証をしてくれる人が、誰かよくわからない「会社」ではなく、よく知っている「あの人」(話したことがある販売店の人)だったからです。

1つ目の話も2つ目の話も、商品や価格、取引条件で差がついたわけではありません。その商品を売っている人、サービスを提供している人に焦点を当てた結果、うまくいきました。

同じ商品やサービスを売っているセールスマンでも、成績が優秀な人とそうでない人がいるわけですから、当たり前といえば、当たり前の話です。人はどこの誰かわからない会社からよりも、よく知っている人から、商品・サービスを買いたいと思う生き物です。

たとえ、同じ商品を売っていたとしても、売っている人が違えば、お客さんが感じる価値も変わってきます。

では、
ここであなたに質問です。

あなたがお金をもらって提供する商品・サービス以外で、あなた自身はお客さんに、どんな価値を提供していますか?お客さんが他の人からではなく、あなたから商品・サービスを買う理由は何でしょうか?

そして、ビジネスの主役は、商品やサービスではなく、商品・サービスを提供しているあなたと商品やサービスを受けるお客さん。

だと、思うのですが、あなたはどう思いますか?

山田光彦

PS.
ちなみに、この2つの話は、ある本にでてきた事例を、わかりやすくするために少しだけアレンジしたものです。

山田 光彦

【ザ・レスポンス】の責任者兼チーフ・セールスライター。以前は、司法書士として事業をやっていたが、顧客を集める重要性を痛感し、セールスライターへ転身。現在、ダイレクト出版のマーケティング部門の事業部長を務める。

山田光彦の記事一覧

ブログ一覧へ戻る

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします

ページトップへ
Loading