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起業家は成功するとヤル気が下がる?

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From:小川忠洋

From:小川忠洋

赤坂のスタバより、、、

「モチベーション下がらないですか?」

昨日は、マーケティング・スクール基礎コース最後の日。6ヶ月のコースだがあっと言う間に終わってしまった感じがする。とは言え、ほとんどの人はアドバンス・コースにも参加してくれているので、あと6ヶ月間、彼らとの対話は続く…

スクールが終わった後に、何人かでメシを食いに行った。みんな大抵、ビジネスで成功している人達ばかり。そんな世間的には成功していると言われる彼らの悩みは一体なんなのか?

モチベーションである。

ハッキリ言って、成功するとモチベーションが下がる。理由は簡単。今までは、「もっと収入を増やしたい」「こんな状況から脱したい」という強いモチベーションがあった。そして、今まで自分がチャレンジしたこともないような事にチャレンジして、成果を出してきた。(例えば、セールスレターを書くとかもそう。今までそんなもの書いたことない人が書いてみて、実際に出してみる。。。ドキドキの瞬間である)

難しい問題もたくさんあった。仕事は決して簡単ではなかった。だから、常に一生懸命がんばって、仕事をして、ビジネスを成長させてきた。そして、自分の収入も上がって生活も少しずつ楽になり、変わっていった。。。そして、かなりいいレベルまで到達する。ところが、、、

ところが、収入が上がれば上がるほど、収入アップでは大したヤル気は起きなくなってくる。年収300万円が年収1000万円になったら生活は一変する。しかし、年収5000万円が年収6000万円になっても生活はまったくもって変わらない。1000万も収入がアップしたにも関わらず・・・である。

つまり成功すればするほど、「お金」は何のモチベーションにもならなくなってくる。さらには、仕事。以前は、やったことのない事ばかり、初めての事ばかりだった。なので仕事にチャレンジが多かった。チャレンジばかりなので、1つ1つの仕事を真剣に一生懸命やらなければいけなかった。しかし、、、

しかし今ではある程度、スキルがついてきた。ある程度、スキルがついてくると、そんなに一生懸命やらなくても、言ってしまえば、ちょっと手を抜いたとしてもある程度、成果が出せてしまう。いい事なのだが、弊害も大きい…

モチベーションが下がるのだ。

人間、テキトーな仕事をして充実感を感じる事はできない。一生懸命にやっている時ほど、結果がどうであれ、充実感を感じる。あなたも経験があると思う。ビジネスでもそうだし、例えば学生の時の部活などでもそうだろう。何かに向けて一生懸命やっている時、モチベーションの低下などで悩む事はない。

 経営者のモチベーションは誰が上げるのか?

 起業家、経営者にはモチベーションをあげてくれる人なんていない。だから、自分で管理しなければいけない。自分で常にモチベーションが高い状態を作れるように、工夫しなければいけない。

 どうすればモチベーションを高く保てるか?

 個人的に僕も年商で10億円くらいいくまでは、モチベーションの低下で悩んだ事はなかった。一方で、僕の友達、同時期に起業した人は、モチベーションの低下で何度も悩んでいた。何が違ったのか?自分を客観視してみると、1つ分かった事がある。

その頃、僕は毎年必ず、ダン・ケネディのサミットに参加していた。まだ子供もいなかったのでガンガン海外に行くことができた。米国はダイレクトマーケティングのメッカと言うだけある。あっちのマーケッターのやっている事は、こっちの比ではない。3ステップDMどころか、17ステップ19ステップなんてやっていたりする。それを見るたびに、、

「オレのやってる事、しょぼ。どーしょーもねぇーな」

と痛感する。そして、もっとがんばろう!って気持ちになる。売上目標なんて立てた事なかった。ただ、がんばろう!って思ってただけだった。一方、友達の彼は、そういった「外」に出ることをあんまりしていなかったようだ。そうモチベーションを上げるには、、、

がんばっている人と会う

 これに限る。あるいは自分がスゴイなと尊敬できるような人と会う。言葉にしてしまえば、簡単な事かもしれない。しかし効果は確実だ。想像してみてほしい。まだ駆け出しの人がもの凄い頑張っているのを見れば、それだけで、自分もちゃんとしなきゃって気持ちになるだろう?

それに、自分よりスゴイなぁー尊敬できるなぁーと思えるような人に会えば、必ず、がんばろうって気持ちになると思わないか。

自分の枠にとどまっていては、モチベーションなんていつまでたっても上がらない。自分の枠の外に出て、ガンバってる人やスゴイ人に会う。会える機会を作る。会える機会に投資する。これがモチベーションを下げないために、簡単にできる事だ。本質的には、自分が本当にやりたい事や望んでいる事、ミッションや使命感などを発掘していかなきゃいけないと思う。しかし、それには時間がかかる。そして、自分一人でやれるような作業でもない。

人間は他人から刺激を受けて成長していく生き物だ。だから、手っ取り早く確実にできるのは、すごいなって思う人に会うことである。そういう意味で、昨日、一緒にメシに行った彼も、このマーケティング・スクールに来ると、いろんな業界で成功している人がいるので、刺激になるしモチベーションも上がると言う。

誰かがあなたのモチベーションをあげてくれるのを待っていてはいけない。「待つ」という事は優れた起業家は決っしてやらない事だ。優れた起業家は、他人を待たない。環境が変わるのを待たない。機会を待たない。

機会は自分で探し、自分で作り、自分で求めていく。

成功するとモチベーションは下がる。しかし、下がりっぱなしにしてたらそこで終わりである。本当は世の中に「成功した」状態なんてない。つねにより高みを目指すしかない。常により成長するしかない。

選択肢はそれしかない。

小川忠洋

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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