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違いは作るもの?見つけるもの?

2015.2.20 | ,
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From:北岡秀紀

From:北岡秀紀

強み、USP、差別化などが他社との違いがマーケティングにおいて重要、というのはあなたもご存知だと思います。マーケティングの本などでも必ず書かれていますし、色々な先生が言っていることです。

では、本や先生によって、この違いを「作る」という人もいれば「見つける」という人がいる、ということに気づいているでしょうか?

めちゃくちゃ細かいことのように思うかもしれません。しかし、これは違いを完成させる上で、非常に重要な意味を持ちます。

なぜなら「見つける」というのは、既に強みが存在しているという前提があるからです。一方で、「作る」というのは、強みがない、ゼロの状態です。全く前提条件が違いますから、当然、プロセスや結果も変わるのはわかると思います。

そう考えれば、「作る」「見つける」の違いが重要なのはお分かりいただけると思います。

どう違うのか?

では、強みetcは作るものでしょうか?見つけるものでしょうか?

結論から言うと、答えは両方、です。

・・・というよりは、作ることもあれば、見つけることもある、という方が正しいでしょう。概ね今のビジネスのステージによって違う、と考えればいいでしょう。

これから起業する、という人というのは、全くゼロの状態です。違いを見つけろと言われてもまず無理。なので「作る」ことが大半です。

ですから、例えば返金保障などオファーや小回りがきくなどの関係性を違いにします。まさにこれらは人工的に作っているわけです。

評価から見つける

しかし、ある程度、ビジネスが回ってくると、お客さんから様々な評価をもらうことになります。これらの評価の中から、他者との違いを見つけていきます。ただ、大抵の場合、お客さんからいただく評価というのは、言い古されたようなものばかりで違いにならない。。。ということが起こります。

そこで、「見つける」という作業が必要になります。違いを見つけるために活用できるのが、有名なジョハリの窓です。

img0220

 

横軸は自分(ここでは自社と考えてください)からみた自分の強み。
縦軸は他者(ここではお客と考えてください)から見た自分の強み。

自社自身もお客も認識している自社の強みというのが、前述した違いにならない言い古された評価です。

重要になってくるのは、自社が知らないけれどお客が気づいている自社の強み、この図で行くと盲点の窓の部分です。普段のお客との会話で、ここがなかなか出てくることはありません。また出てきていたとしても、あなた自身意識していませんから聞き流してしまうわけです。

しかし、あなたがそこに気づくことができれば・・・大抵は競合も気づいていないところであり、マーケティングメッセージなどで違いとして使うことができます。これを「見つける」と表現している、というわけです。

ということは、つまり、ある程度ビジネスをやっていて、お客から評価を得ていることが「見つける」ための大前提だ、ということです。

このように言われれば
「作る」
「見つける」
が違うことは明らかだと思います。

でも、普段、勉強しているときにここまで意識しません。結果、見つけないといけないステージで作ろうとしたり、作らないといけないステージで見つけようとしたりすることが起こる、というわけです。

ちょっとした違いですが、ぜひ気をつけてみてください。

追伸

今回触れていない下側について。

左下の秘密の窓というのは、差別化を生みだすための資源と考えてみてください。社内のオペレーションなど競合が目で見て真似をしずらい部分であり、ここを大きくすることが競争優位性を増すことになります。

残りの右下。自分も他人も知らない自分、未知の窓は、これを見つけると圧倒的な差別化ができることになります。

その最も分かりやすい例は、『女々しくて』のゴールデンボンバーなんですが。。。どういうことかわかりますか?頭の体操的に考えてみてください。

北岡 秀紀

マーケティングコンサルタントであり、コンサルタントを指導するコンサルタントでもある。これまで約900以上のクライアントのコンサルティングを実施し、数々の店・中小企業・オンラインショップの売上改善を果たす。その成功率は91.7%を誇る。(2011年10月現在)単に机上の空論ではなく、「自身で実証済みのノウハウだけを伝える」ことを信条としている。年商1億円を突破したい社長向けの情報サイト『オクゴエ!』を主宰。また、自身のノウハウを受け継ぐコンサルタントを育てるプログラムを主催しており、一人あたりの参加費は350万円という超高額にも関わらず、申込が殺到。参加希望者の77%以上を断っている。

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