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スマート・ボム・セールスを会得せよ!

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このコーナーは、ダイレクトマーケティング界の寵児「ニセ・ダン・ケネディ」が、絶対に成功すると噂されているマーケティング手法を紹介します。※本物のダン・ケネディとはあまり関係がありません。

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こんにちは、ニセ・ダン・ケネディです。この連載では、私が絶対成功するダイレクト・レスポンス・マーケティングの方法をお教えします。

パソコン等、大体のパスワードを「dan kennedy」にしている私ですので、何も心配することはありません。ほぼダン・ケネディと言っても過言ではありません。

ただし、あらかじめ断っておきますが、実践は全て自己責任でお願いします。

【セクション1 スマート・ボム・セールス】


スマート・ボム・セールスとは対面販売の成約率を高めるテクニックの1つです。

従来のように、可能性のある見込み客に対して無差別爆撃のように、電話でアポイントメントを取る方法はもはや古く、非効率的であると言わざるを得ません。

情報技術を利用して、真に商品を必要としているホットな見込み客を直撃します。そう、それこそがスマート・ボム・セールスなのです。

ここまで読んで「ほう、なるほど。それで具体的にはどういうことをすればいいんだ?」と思った方も多いのではないでしょうか? その疑問には簡潔にお答えしましょう。

知りません。

ダン・ケネディの出したゴミを漁ってみたところ、そんなようなことが書いてあるメモ書きを見つけたので、今言ってみただけです。

でも、大丈夫です!

次章から勘でスマート・ボム・セールスを実践して、見事に説明してご覧に入れます。

【セクション2 カッコイイ爆弾?】


「スマート・ボム」…直訳すると「カッコイイ爆弾」です。それを「セールスする」ということは「カッコイイ爆弾を売る」という商売でしょうか?

そんなわけはありません。これから爆発するものがカッコイイかどうかなんて、人間は気にしないはずです。

私は寝ずに考えましたが、スマート・ボム・セールスの答えを導くことはできず、ストレス解消に近所にいた老犬を片っ端から蹴りあげる毎日でした。

そんな時です。DRMのことは一旦全て忘れて、ドエロい動画でも見てやろうとインターネットをしていると、たまたまある記事に巡り合いました。それこそが運命の出会い。ポルシェの画期的なDM手法について書かれた記事でした。

そのDM手法とは、高級車であるポルシェを誰かの家の前に駐車させ、家とポルシェが並んだ写真を撮影。それをすぐさまプリントアウトし、DMにして、その家に投函するというものです。

これにより、ポルシェを身近に感じてもらうことができ、なんと受け取った家庭の実に32%が試乗の申し込みに来たそうです。

私はこのDM手法を聞き、雷に打たれたかのような衝撃を受けました。「スマート」「爆弾」「家の前」「身近に感じてもらう」…今まで考えていたアイディアが自然と頭の中で混ざり合い、やがて私は1つの結論へと辿り着いたのです。

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こいつ(時限爆弾)で大儲けできる、と。

【セクション3 真のスマート・ボムとは】


私はスマートの意味を勘違いしていました。「カッコイイ」ではなくて、「高機能」という意味だったのです。「高機能の爆弾」…そう、時限爆弾ですね。

これを先ほどのポルシェよろしく、誰かの家の前に置いて写真を撮り、その場でプリントアウト。「幸運を呼ぶ超波動壺は、いりませんか? 今ならこの爆弾の解除コードが付いてきますよ!」というDMをその家に投函するという寸法です。

するとどうでしょう。なんとまさかの成約率100%です!!
昔、知人に騙されて8万個ほど買った「幸運を呼ぶ超波動壺」がみるみる売れていくではありませんか!

見つけた…! ついに見つけちゃった!! スマート・ボム・セールスついに見つけちゃった~~~!!! お~~い!! ダン・ケネディ~~!!! 見てるぅぅ~~!?! ニセ・ダン・ケネディがついに本家を超えちゃったよ~~~!!! お~~~~~い!!!!

…しかし、私の栄光も長くは続きませんでした。私の手法が知れ渡り、ただのタチの悪いイタズラだと認識され始め、人々はだんだん私のDMに返信を寄越さないようになったのです。

これではいけません。「DMの文面は嘘だと疑われてはいけない」これはDRMの教科書の1ページ目に書いてある基本中の基本です。私は本気だ、ということを顧客に思い知らせなくてはいけません。

ククク…、愚鈍ナ顧客ドモ 今ニ見テイロヨ…。

【セクション4 580年後を見据えた最高の広告】


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捕まりました。

「イタズラじゃない」ということを証明するために、家々を爆破して回ったら捕まりました。658軒目を爆破して、続けざまに659軒目にチャレンジしたら捕まりました。

正直、もう最後のほうはDRMとかどうでもよくて、爆破メインになってましたからね。自分で組み立てた爆弾を「マイ サン」って呼んでましたし、自分のことを「芸術家」って名乗ってましたし、「時計仕掛けのリンゴ」というサイコメトラーEIJIに出てきた爆弾魔と全く同じ名前で犯行声明を出したりしてました。

人間にはずっと見ていても飽きないものが3つあると言います。1つは「火のゆらぎ」、もう1つは「水の流れ」、最後の1つが「人々の動き」です。「爆破」「消火」「野次馬」で、この全てを満たせる、爆弾というものに私は魅了されていました…。全くお恥ずかしい限りです。

でも、安心してください。
偶然にも私は最高の広告手法を見つけてしまったのです!

今回の一連の事件と私の逮捕劇、これによって奇しくも「幸運を呼ぶ超波動壺」の効果を実証したことになります。8万個も持っていた壺を手放したせいで私は”不幸”にも捕まったのです! これは壺の効力が本物という紛れも無い証拠でしょう!

そしてその事実を連日のニュース報道によって、今や全世界が知っています。そう、結果的に私の行いは「幸運を呼ぶ超波動壺」の最高の広告となったのです! どうですか、みなさん!!

出所後に「幸運を呼ぶ超波動壺」のセールスで私が大儲けしていることは間違いないでしょう! 懲役580年の判決を言い渡されたけど、頑張って長生きするぞ!

それではみなさん、さようなら。

よいDRMを。

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