トップ > ブログ >  > ジェイ・エイブラハムの秘密(インタビュー):その1

ジェイ・エイブラハムの秘密(インタビュー):その1

  •  

From:寺本隆裕

From:寺本隆裕

去年の10月23日、無料スカイプテレセミナーを開催しました。


鳥内浩一さん

ザ・レスポンス発行人の小川が、セミナー業界の中でも鬼才を発揮するプロ・マーケッターとして活躍している鳥内浩一さんにインタビューする形式のテレセミナーで、タイトルは「ジェイ・エイブラハムの秘密」。

鳥内さんは、No.1セミナーポータルサイトのセミナーズが主催するセミナー・講演会の集客を一任され、現在の全てのセミナーの集客状況を統括する責任者でおられます。ジェイ・エイブラハム、アンソニー・ロビンスのセミナー開催など、数多くの成功実績を持っておられます。

今日はこのテレセミナーの内容を文字に起こし、あなたに公開することにしました。今日の記事では、セミナービジネスを極めた男から、次のようなこと(+裏話)を知ることができます。

  • ジェイ・エイブラハムから学んだ、最もガツンときた言葉は?
  • 鳥内さんの起業当時の失敗談
  • ジョイントベンチャーの可能性
  • どうやって、ジェイのような大物とJVを組めたのか?

それでは、インタビューの内容をお楽しみください。

小川 :

皆さん、こんばんは。と言ってもレクチャーモードなので聞こえないのですが、スカイプセミナーにようこそ。今日のゲストはセミナーズの鳥内さんです。鳥内さんのことは、僕もメールで何度もお話に出させてもらっているので、知っている方もいると思うのですが、鳥内さん、入られていますか。

鳥内 :

はい。入っています。

小川 :

メールを受けている中でも、このスカイプセミナー、テレセミナーに入っているその中でも、たぶんご存じない方もいると思うんです。 

特に、深く知っている人というのはそんなにいないと思うので、セミナーズの鳥内さんだなという感じだと思うので、まず鳥内さんのほうから自己紹介をしてもらって、軽くでいいので皆さんにどんなことをしているかというのをお話ししてもらえますか。

鳥内 :

はい。セミナーズというセミナーのポータルサイトをやっています。だいたい、このサイトをはじめてから3年半ぐらい経つんですけれども、コンセプトはセミナーのアマゾン・ドットコムということで、いろいろなセミナーとか研修を掲載しています。 

いま常時、だいたい400件ぐらいのセミナーが掲載されているようなかたちです。そういうセミナーの主催者さんと、セミナーに参加したい参加者さんをつなぐサイトをやっています。

その中で、僕は創業当時からマーケティングということをずっとやってきていて、今は世界ナンバーワン・マーケッターのジェイ・エイブラハムのセミナーの紹介だとか、教材の紹介ということをやっていて、僕自身もセミナーをやったりもしています。

小川 :

鳥内さんが今、実際にセミナーズをはじめる前に3年ぐらいやっていると言いましたけれども、その前はどんなことをされていたのですか。

鳥内 :

もともとは、経営コンサルティングの会社に勤めていたのです。

小川 :

コンサルの会社ですか。

鳥内 :

そうです。コンサルの会社です。そこで、今のセミナーズ代表の清水と先輩、後輩の関係で出会いまして、そこから一緒にやろうという話で、最初に取りかかったビジネスは、実は当時の創業メンバーの1人がもともとやっていた家庭教師ビジネスです。

小川 :

ほう。家庭教師ビジネスというのは、具体的にはどういうものですか。

鳥内 :

もうべたべたの家庭教師です。実は、もともとの名前は東京スタッフセンターという名前で、あるメンバーがやっていたものなんです。

小川 :

今のラーニングエッジがですか。

鳥内 :

そうです。今の前身になる会社です。

小川 :

東京スタッフセンターですか。

鳥内 :

はい、東京スタッフセンターです。

小川 :

それは、何年ぐらいやっていたのですか。

鳥内 :

創業メンバーの1人は、僕が入る、実際に立ち上げに関わる前からずっとやっていたんです。正確には何年かは分からないです。

小川 :

鳥内さんが関わってからは?

鳥内 :

僕が関わってからは、だいたい、ずっと最初は週末起業みたいな感じだったんですけれども1年半ぐらいですか、最初は、普通の家庭教師をやっていました。そして途中から中央の……。

小川 :

え? ごめんなさい。鳥内さんが普通の家庭教師をやっていたんですか。

鳥内 :

違います。家庭教師ビジネスをやっていました。

小川 :

はい、ごめんなさい。

鳥内 :

家庭教師ビジネスの中にも時代が二つあって、最初は、普通の家庭教師派遣のビジネスをやっていたんですけれども、途中から、中央の東大生と地方の家庭を結んで、ネットを使って家庭教師を提供するという、東大オンラインというビジネスをしていました。

小川 :

IT系になってきたわけですね。

鳥内 :

そうです。ちょっと早すぎたというのもあるのか、全然取れませんでした。

小川 :

技術的にそんなことができたのですか。

鳥内 :

メッセンジャーを使うのと、後はファックスを駆使して、チャットと検索のためのファックスと、後はメールなんかのやりとりを組み合わせてやるようなかたちです。当時からインカムとかもあったので、それを使った音声でのやりとりなんかも、できたことはできました。

小川 :

今で言うスカイプデイみたいな感じですね。

鳥内 :

そうですね。

小川 :

その家庭教師ビジネスは、どんな感じでしたか。そのときは、どうやってお客さんを集めたのですか。

鳥内 :

お客さんは、まずウェブページを作っていて簡単に「あなたの子どもを合格させる七つの黄金ソフトがある」という小冊子を1人が作って、それをウェブページ上からダウンロードできるようにしたりとかしていたのと、後はすごく泥臭いこともやっていました。 

自分たちで、パワーポイントで作ったチラシを家庭用プリンタで印刷して、それを手で折って、自分たちが住んでいる家の近くの家庭にポスティングして自分たちで回ってみたいな。まったく反響なしでした。

小川 :

まったく反響なしですか。何枚ぐらいまいたのですか。

鳥内 :

メンバーみんな、ノルマで1000とか2000とかぐらいですけれども、今で考えたら、そんなものは数件あっていいところですけれども、それもなかったです。

小川 :

1件もなかったのですか、ゼロ件ですか。

鳥内 :

ゼロ件ですね。

小川 :

ほう。じゃあ、家庭教師ビジネスは、基本的にうまくいかなかったわけですか。

鳥内 :

まったく、うまくいっていないです。

小川 :

なぜ、そこからセミナービジネスに転身していったのですか。

鳥内 :

はい。これはうちの代表の清水のアイデアでもともとあったんですけれども、もともとは、セミナーに自分自身がよく出る立場だったんです。

小川 :

清水さんが?

鳥内 :

そうです。それで、いいセミナーがないかなと探しても、なかなか探すところがない。人からの口コミとかだけで行くような感じでした。自分たちも、実はそのとき小さなセミナーを主催していたんです。 

3000円ぐらいのセミナーで、30人集めるのにすごく苦労していたんですけれども、集客できる媒体がないということで、この二つをマッチングさせたらニーズがあるんじゃないかということで、やり始めたのがセミナーズです。

小川 :

ほう、なるほどね。家庭教師のビジネスをやりながらですか。

鳥内 :

それは、途中で打ち切りました。いくつかきっかけがあって、おもしろいものは、名前を「東大オンライン」というものでやっていたんですけれども、僕は東大を出ているんですが、当時の大学教授から電話がかかってきて「鳥内君、君たち何のビジネスやってんの?」といって「ウェブサイトを見たら『東大オンライン』とかって書いてある」と。 

「東大の知財局とかから言われたら一発だよ」と言われて、それはやばい、すぐ下ろそうということで下ろしました。ちょうどもう止めようと思っていたタイミングとダブったので、そこで止めました。

小川 :

セミナーズのビジネスは、始めたら速攻で当たったのですか。

鳥内 :

いろいろな失敗をいくつかしているんですけれども、まず、最初はシステム開発で大失敗しているんです。当初、インドの開発会社に開発を外注しました。当時で約200万円ぐらいかけて作ったんですけれども、これがもう全然だめで、何を言っても伝わらなくて、結局立ち上がりませんでした。 

その後、もうどうしようもないので、創業メンバーの1人が手でHTMLでページを作り始めて作ったのが最初です。とにかく、最初はHTMLとCGIだけです。

小川 :

ほう、なるほどね。何をやっても初めはうまくいかないじゃないですか?

鳥内 :

そうですね。

小川 :

手探りでいろいろなことをすると思うんですけれども、何がきっかけで軌道に乗り始めたんですか。

鳥内 :

いくつかあるんですけれども、まず一つは、皆さんご存知か分からないですけれどもジェームス・スキナーの『成功の9ステップ』という本を書いて、小川さんもセミナーに出られていて、この間メルマガに出ていましたけれども、彼の1000人規模の講演会をやったということが一つです。 

そこは、イベントとしての収益自体は本当に微々たるものだったんですけれども、最初に大きな顧客データベースができたということで、その後のビジネスがすごくやりやすくなっています。

小川 :

なるほど。最初のジェームスのイベントを成功させたことから軌道に乗り出したと。

鳥内 :

そうですね。結局、共通点は大量の顧客データベースを一気に獲得するというアクションを取ったということです。最初にジェームスのイベントをやって、そのイベントのその場で次の講演会を売ったんです。40%ぐらいがリピートで申し込みをいただきました。

小川 :

それはジェームスのイベントでですか。

鳥内 :

ジェームスのイベントです。

小川 :

いくらですか。

鳥内 :

そのときは安かったです。5000円ぐらいです。

小川 :

めちゃ安いですね。

鳥内 :

はい。今だとちょっとそんな価格だと受けられないです。という意味で、セミナーに参加したい人のデータベースをいきなり集めたということと、もう一つはセミナー主催者のデータベースをいきなり集めたというのがあります。 

これは、実は前回このスカイプセミナーに参加している池本さんのアドバイスを受けていたんですけれども、「セミナーズ完全無料キャンペーン」ということです。今はセミナーの申し込みが入ったら15%をもらっているんですけれども、それを完全無料にして集めました。

バックではHTMLとCGIで動いているセミナーズがあるんですけれども、セミナー主催者からのセミナー掲載依頼が殺到して、裏ではスタッフ1人が睡眠時間1時間か2時間ぐらいで毎日ページを作って、あまりの負荷にじんましんが起こして、病院に運ばれるという事件が起こりました。

小川 :

マジですか。

鳥内 :

マジです。それでシステムができるまで、しばらく受付停止していました。(笑)

小川 :

無料キャンペーンをやったことで一気に増えたわけですか。

鳥内 :

もう、バコバコ依頼が入ってきて、本当にありがたいことです。その二つがやはり一つの転機です。

小川 :

やはり、顧客リストをでっかいセミナーでどんと取ったのと、無料キャンペーンでセミナー主催者のリストをバーンと取ることができたと。

鳥内 :

はい。

小川 :

なるほど、わかりました。そうしたら、質問がたくさんきているので質問に入っていきたいと思うんですけれども、まず、ヒュウガさんからの質問です。 

「鳥内さんはジェイ・エイブラハムのプロモーションとかしていると思うんですが、ご自身もものすごく影響を受けていると思うんですけれども、ジェイ・エイブラハムの教えでいちばんガツンと来たのは何ですか?」

鳥内 :

なるほど。いきなり言葉だけを言うと訳が分からないと思うんですけれども、「マーケティングとはリーダーシップである」という言葉なんです。

小川 :

ほう。わけ分かんないですね。(笑)どういうことですか。

鳥内 :

語り出すとすごく長くなるんですけれども、例えば、セールスとかコピーライティングとかで彼の話す話、彼だけではなくてもフューチャーペーシングという言葉があって、 

お客さんが実際にものを買ったときにどういうふうになるかというのを、商品を買った1日後こうなります、3日後こうなります、7日後こうなりますというのを見せてあげると売ることにつながりやすいというようなノウハウとか、リスクリバーサルをやると……。

小川 :

もう1回それを言ってください。フューチャーペーシングですか。

鳥内 :

フューチャーペーシングです。未来をペーシング。顧客を、読み手とかを未来に連れてくる、巻き込むということです。 

例えば、ハンドクリームを買いました。「ご注文後1週間以内に届きます」「こんなパッケージです」「開けば、こんなものが入っています」「塗っていただくと、3日後ぐらいにこういう効果が出てきます」「お肌がざらざらしていたのが、ちょっとツルツルし始めてきます」

というような感じで、実際に商品を使用した後とか、商品を使用した結果、読み手とかが体験する未来をそのまま見せてあげるということで、お客さんの頭の中に、商品を買った結果得られるものがビジュアライズされて、

結局はセールスというのはイメージの投影なので、売り手側から買い手側に、この商品を買ったら、使ったらこうなるんだというイメージの投影が得られたときにセールスにつながるということとかがあるんです。

結局これは何かというと、一つのリーダーシップになるわけです。顧客は自分がいったい何が欲しいかとか、自分が商品を買った結果、どういうふうな未来が待っているかというのは分からない。だから、それを見せてあげることというのは、売り手の責任としてやる必要があるんだということです。

だから、テクニックで言うとフューチャーペーシングでこうしたらいいんだよということなんですけれども、そもそもの考え方として顧客をよりよい未来に導くために、それは必要なスキルなんだという言い方をするわけです。

ジェイの伝えているいろいろなコンセプトというのは、全部「マーケティングとはリーダーシップである」という言葉に通ずるものがあって、そこがコアになっていて、いろいろなUSPということであったり、リスクリバーサルというコンセプトであったり、そこが全部枝葉のように広がっていくような感じなのです。

僕にとってはそのコアに触れた言葉だったのです。たぶん、いろいろ勉強しないと、この言葉は本当にわけが分からないかも知れないです。

小川 :

なるほど。いきなり深いですね。(笑)

鳥内 :

(笑)ちょっとディープすぎましたかね。

小川 :

いきなり深いところにいっちゃいました。「マーケティングとはリーダーシップである」と。それは鳥内さんがいろいろなことを学んで、最終そこにたどり着いて、目からウロコといったら言葉が本当に陳腐なんですけれども、何か生まれ変わったみたいなそんな感じの体験ですか。

鳥内 :

そうですね。自分が全然分かっていなかったなということをすごく実感しました。

小川 :

それまでですか。

鳥内 :

ええ。結局、本人と会って初めて分かったという感覚はあって、本とか教材とかでいくら勉強していても、頭の中でコンセプトとして理解しているかどうかというのはたいした問題ではなくて、いかに自分自身の考えとしてそれが出てくるかということが大事なんだなと。

小川 :

自分の身になっているかどうかということですね。

鳥内 :

そうですね。その言葉でガツンとやられたときには、それをすごく実感しました。

小川 :

それはシンガポールかどこかへ行ったときに聞いたんですか。

鳥内 :

それは2年前でマレーシアです。

小川 :

マレーシアで、直接そういう話を聞いて、やはり日本に帰ってきたら、まったく違うものの見え方になっているわけですか?

鳥内 :

そうですね。やはりそれ以来、小手先のテクニックに振り回されるというのはあまりなくなりました。例えば、これはよくする話ですけれども、リスクリバーサルというものがある。今、情報ビジネスの中とかでいっぱいある返金保証はみんなやっていて、全然差別化されていないというのがあったりするでしょう。 

そもそも365日間返金保証とかしたら、みんなが真似するとかがあるんですけれども、ジェイの基本的なコンセプトは何かというと、これも実は去年ガツンとやられた言葉なんです。毎回会うたびにガツンとやられるんです。

「リスクリバーサルとは顧客へのリスペクトである」という言葉を聞いたときにガツンとやられました。結局、リスクリバーサルは英語の意味そのままで言うと、リスクをリバースするということなんです。

お客さんが取っているリスクをフリーにするというだけではなくて、それを引っ返すぐらいの大きなリスクを取るということです。

小川 :

逆に自分が取るみたいなことですね。

鳥内 :

そうです。だから、そこから考えたときに、情報ビジネスなんかの場合、リスクリバーサルはある意味すごく簡単でしょう。

小川 :

簡単ですね。

鳥内 :

だから、あまり差別化もできないし、みんな簡単にやってしまって真似されてしまうんですけれども、リアルビジネスの場合でこれをやるのは、実はすごく勇気がいります。

小川 :

そうですね。

鳥内 :

ジェイのセミナーで、売りに出て、売上28億から40億になった会社の社長がいます。

小川 :

それはどんな会社ですか。

鳥内 :

オール電化をやっている会社です。床暖房を入れたりとかIHを入れたりとかをやっている会社です。簡単に言うとリフォームです。そういうものは単価はものすごく大きいわけです。床暖房なんかを入れるとだいたい100万円はかかるんです。 

そこの会社のリスクリバーサルは、気に入らなかったらお金を返しますは当然ですが、リフォームはお金を返せばいいという問題ではなくて、家が変わるわけだから、元に戻すということをしないといけないですね。

小川 :

元に戻すんですか。

鳥内 :

元に戻すんです。元に戻すお金も支払いますと、できる範囲内でやりますと。結構大胆なリスクリバーサルなんです。

小川 :

それは、相当すごいですね。

鳥内 :

はい。結局、そういうことをするという決断自体もなかなかしづらいんですけれども、それによって何が変わるかというと、そこの会社の社長が言っているのは、営業マンの意識が変わるらしいです。 

結局、自分の営業成績にも関わるから下手なものを売れないという意識になって、ものすごくお客さんのことを「これ大丈夫ですか?」「あれ大丈夫ですか?」というふうに気にし出すようになる。

要するに、お客さん思いの営業マンになるということなんです。顧客へのリスペクトであるということが、リアリティをもってわかるわけです。

そういうマインドの変化があるから、本来、効果があるのであって、あまり表面的にノウハウを真似しただけだとあまり変わらないというのが、たぶんインターネット上だけでビジネスをやっているとすごく分かりづらい部分があるのかなという気はします。

小川 :

なるほどですね。それで、28億から40億ですか。

鳥内 :

28億から40億です。そこの社長はまだ31です。

小川 :

へえ。1年で変わったんですか。

鳥内 :

1年で変わっていました。確か本も出しています。

小川 :

すごいですね。ちなみに何ていう本ですか。

鳥内 :

知りません。それは分からない(笑)40億というキーワードとフリーターだった僕が何とか40億とかそんな感じのタイトルだったと思います。
【注記:本のタイトルは「24才・時給750円の私がベンチャー経営で劇的成長できた理由」(都築博志)です。】

小川 :

なるほど。いちばんガツンと来たのは、「マーケティングとはリーダーシップである」ということですね。

鳥内 :

はい。

小川 :

なかなか、この一言を具体的に説明するというのは本当に難しいですね。

鳥内 :

そうですね。

小川 :

何時間かかかりますね。

鳥内 :

本当に、これを語り始めると5時間ぐらいはかかります。

小川 :

では、5時間ぐらい聞きたい人は鳥内セミナーに行ってもらうとして。

鳥内 :

(笑)はい、お待ちしています。

小川 :

次は、ちょっとこれはかぶってしまうかも知れないですけれども、カゲヤマさんという方からです。「ジェイの独自の戦略でユニークなもの。ネットビジネス歴が浅い人にも参考になるものがあれば教えてください。また彼の考え方など他の企業と違うところが聞きたいです」ということです。

鳥内 :

ユニークなものですか?

小川 :

ユニークでネットビジネス歴が浅い人にも参考になるもの。

鳥内 :

ネットビジネスという前提ですね。

小川 :

そうですね。

鳥内 :

僕とか小川さんがやっていることだと思うんですけれども、簡単に言うとジョイントベンチャーです。ジェイの8400億の、彼はコンサルタントとして今まで企業に8400億の売上向上をやっているんですけれども、それの70%が、実はそのジョイントベンチャーというコンセプト、これをお聞きの方はこの数字自体はたくさん知っている方が多いと思うんです。

小川 :

70%ですか。

鳥内 :

70%です。

小川 :

8400の70%ですか。ほう。すごいですね、それは。

鳥内 :

そうですね。結局、これはすごく小さな企業と大企業が組んだりということも可能にするし、何もなくても売上を上げられるという方法です。 

例えば、ジェイがジョイントベンチャーの例を語るときに、最初に例として言っていたのは、ビルなんかがあるとします。その壁を広告媒体として他の企業に売るということをするわけです。これは、ある意味でビルの壁という資産を使って販売するというジョイントベンチャーなんです。

そういう、ゼロから1を生み出すことが出来るアイデアなんです。ジェイ自身も、最初に起業したときにやったビジネスがジョイントベンチャーで、売れ残りで全然売れていないカセットテープが在庫として積み上がっていたものがありました。

在庫を持てあましている企業があって、一方でスーパーマーケットとか店舗を持っているところがある。ここは店舗のレジ近くのスペースとかを持てあましているわけです。その店舗の一角にカセットテープをおけるスペースを用意してもらって販売をする。

そこから上がった収益のうち、何パーセントをジェイがもらうという契約で、単にそのカセットテープをその店舗に横流しするだけで、後はもうジェイは何もせず売上が上がるモデルというものを作ったんです。

小川 :

ブローカーみたいな感じですね。

鳥内 :

そうです。そんなものから始まっているんです。

小川 :

よく、ネットビジネスをやっている人は、僕が見ているとジョイントベンチャーというものをものすごく狭く考えているような気がするんです。 

今の話だったらブローカーみたいな感じで、間に入って作って、要は利益を何パーセントとかをもらうという話でしょう。ネットビジネスのジョイントベンチャーは、単純なアフェリエイトでしょう。

鳥内 :

そうですね。

小川 :

だから、そこは、僕はそのアフェリエイトというのとジョイントベンチャーはずいぶんと違うものだよというのを、やっていてすごく感じるのです。

鳥内 :

ああ、本当にそうですね。

小川 :

例えば、セミナーズとかで何かジョイントベンチャーをやってうまくいった例はありますか。

鳥内 :

ジョイントベンチャーで、ついこの間やったのは、ヤフーのヤフーオークションと、オークション比較サイトでオークファンという会社があるんですけれども、そことのジョイントベンチャーで、共同でセミナーをやりましたというところです。 

そこは新規の顧客開拓という意味では数は言えないですけれども、ずいぶんそれなりに上がりました。

小川 :

具体的には、どんなジョイントベンチャーをしたんですか。

鳥内 :

単純に、まずセミナーを共催しますというものです。セミナーの主催会社自体はうちなので、うちでセミナーをやりますということで、後はオークファンとヤフーに集客の手伝いをしてもらうとか、講師を呼んできてもらうとか、そんな感じでやったジョイントベンチャーです。

小川 :

ヤフーとかが手伝ってくれたんですか。

鳥内 :

そうです。

小川 :

ヤフオクが集客を手伝ってくれたんですか。

鳥内 :

はい、ヤフオクに手伝ってもらっています。

小川 :

最高ですね。

鳥内 :

最高です。

小川 :

どうやってその契約を取ったんですか。

鳥内 :

それは、オークファンという会社の代表の人と元々知り合いでして、これもうちの代表の清水も知り合いだったんですけれども、それで「何かやろうか」ということで、そのオークファンさんとヤフーさんが普段から懇意にしているということで、では一緒にやりましょうということです。 

彼らも、結局、ヤフーストアといって、事業主になるようなオークション出品者が増えるということはすごくメリットになるので、その顧客開拓になるということで利害が一致したというか、メリットを感じてもらって開催に至りました。

小川 :

ヤフオク的には、要はプレミアムバージョンみたいな感じでアップグレードしてくれるお客さんが増えるのと、オークファンのメリットは何ですか。

鳥内 :

彼らは、オークションのスクールをやろうとしていたんです。

小川 :

そこの見込み客開拓みたいなものですね。

鳥内 :

そうです、見込み客開拓になるということです。僕らの強みはセミナー主催とか開催、集客というところにあるのです。大企業でも、結構セミナー集客というのはすごく大変みたいです。 

僕らの世界では3万円とかあったりしますけれども、1万円とかいうお金を取ってセミナーをする、あまりそういうのがないんです。3000円ぐらいで100人とか集めるのに結構苦労していたりとかします。

小川 :

そうなんですか。

鳥内 :

そうなんです。そういう事情があります。

小川 :

では、そのセミナーズの集客のノウハウを提供するということは、ものすごくメリットがあることなんですね。

鳥内 :

そうですね。

小川 :

それはいいポジションですね。

鳥内 :

はい。まあ、それなりにいろいろ大変ですけれども。ジョイントベンチャーは、調整とか結構いろいろありますから。お互いの利害をいろいろ調整してうまくやらないといけないので。 

後は、僕らのビジネス自体がそもそもジョイントベンチャーですから、ジェイのプロモーションをするとか、アンソニー・ロビンズというのもやっていますけれども、そもそもコンテンツを彼らから提供してもらって、僕らがマーケティングをするという意味で言うと、もうビジネス自体がジョイントベンチャーですね。

小川 :

なるほど。と考えると僕もそうですね。

鳥内 :

そうですよね。

小川 :

僕のやっていることもそうですね。

鳥内 :

はい。

小川 :

ジョイントベンチャーというのは、想像力が働く限り、なかなか無限の可能性がありますね。

鳥内 :

ものすごい可能性があります。他にも、これはリアルでも何でも使えますから。だから、先ほどの質問であった初心者が始めやすいジョイントベンチャーということでいうと、僕らがやったことと同じことをやればいいということです。

小川 :

どういうことですか。

鳥内 :

名の知れている有名な人とか、ノウハウを持っている、コンテンツを持っている人と組んで、その人のプロモーションをやるというのは、いちばんシンプルで簡単に始められるモデルですね。

小川 :

でも、そういう有名人とタイアップしたりジョイントベンチャーしたりするのに、抵抗がある人もいるでしょう。ほとんどの人は、たぶん抵抗があると思うんです。無視されるんじゃないかとか、うまくいかないんじゃないかとか。それをどうやって乗り越えたんですか。

鳥内 :

まずは、いきなりジェイ・エイブラハムとかやろうと思うと、たぶん難しかった部分はあると思うんです。だから、僕はいつも成功はスパイラルと言っているように、やり続けることがいちばん大事だと思うんです。 

最初に、例えばジェームス・スキナーさんとのジョイントベンチャーをやったのは、まずはリスクを取る勇気です。1000人規模のセミナーをやろうというふうに決めてしまっただけです。別にノウハウがあったわけでもないしリストがあったわけでもないし。

小川 :

ジェームスをやる前のとき、顧客のリストはどれぐらいあったんですか。

鳥内 :

いや、もう恥ずかしくて言えないぐらい。数百人とかだと思います。ただ、顧客層の違う顧客データベースは、メルマガ読者ぐらいは何千人単位で、もしかしたらいたかもしれないですけれども、それはあっても1000人のイベントの集客でいうと全然足りないです。

小川 :

足りないどころじゃないですよね。

鳥内 :

はい。だから、何もないと考えたほうがいいです。実際何もなかったですから。

小川 :

顧客リスト200で1000人のイベントやりましょうと、もちかけたんですか。

鳥内 :

そうです。

小川 :

めちゃめちゃ、チャレンジャーですね。

鳥内 :

バカなだけです。企業にはバカさが重要です。

小川 :

なるほどね。(笑)

鳥内 :

というのが一つ、それはある程度、勝算は全然あったわけではないですけれども、ラッキーだったのは、ジェームス・スキナーさんなんかは既に名前もあるということでコミュニティーができていたので、彼のセミナーに1000人集めようというふうに声を掛けると、手伝ってくれる人がたくさん出てくるわけです。 

だから、よくいう話が、小さいことをやったほうがリスクが低いという人がいるんですけれども、でかいことをやったほうがリスクが低いですね。

小川 :

ああ、なるほどね。

鳥内 :

でっかいことをやろうとして、みんなが共感してくれるようなことをやると、手伝ってくれる人が結構出てくるわけです。僕らもそれをやったとき、1000人規模のセミナーをやろうとやって実際に運営までやりましたけれども、当時メンバーは4人だけですから。

小川 :

4人で1000人のイベントをやっていたんですか。

鳥内 :

そうです。ボランティアとか、いろいろ手伝ってくれた人はいましたけれども、ずっとフルでコアで動いていたのは4人だけです。

小川 :

いま言った、大きいほうがリスクが低いというのを、もうちょっと詳しく聞かせてほしいんですけれども。

鳥内 :

はい。結局、大きなことをやろうとすると、人が手伝ってくれたり、お金を出してくれたりということが多いけれども、小さいことだったら……。

小川 :

お金もですか。

鳥内 :

そうですね。例えば、アルビレックス新潟というサッカーチームがありますね。あれはすごい集客力のある、いま日本で2位ぐらいになりましたけれども、あれが集客力です。 

いまは大分トリニータとかなんですけれども、あそこが最初にうまくいった秘けつというのは、地域振興ということを徹底的にやっていて、新潟にワールドカップを招へいしようとか、そういう呼び声をかけて地域一丸となってというふうに盛り上げていったんです。

小川 :

新潟にワールドカップですか。

鳥内 :

そうです。それで新潟県にお金を出させた、新潟にスタジアムを作らせたりするわけです。結局、大きなプロジェクトにすると、その大きなプロジェクトに賛同してくれるような人が手伝ってくれる。 

地域レベルであれば、今みたいに地域が手伝ってくれるし、もう少し小さかったとしても、ジェームス・スキナーさんぐらいのセミナーを1000円でやろうというと、彼のファンの方とかがいろいろ手伝ってくれたりする。

だから、結局小さなことをやろうとすると、自分1人でやらないといけなかったりするんです。賛同してくれる人がいなかったら。

小川 :

そうですね。

鳥内 :

だから、大きなことをやろうとすると、いろいろ手伝ってくれるから、逆にリスクは低くなる。

小川 :

勉強になります。でっかいことを掲げたほうが人も金も集まるということですね。

鳥内 :

そうですね。

小川 :

なるほど、なるほど。

鳥内 :

そちらのほうが楽しいでしょう。

小川 :

楽しいと言えば楽しいですね、小さなことをちまちましているよりも。

鳥内 :

はい、そうです。僕らのジェイのセミナーはすごくリスクが高いです。

小川 :

ジェイ・エイブラハムのですか。

鳥内 :

そうです。コストという意味ではすごくかかりますから。

小川 :

それは今回のものですか。

鳥内 :

そうです、今回、日本に呼ぶということです。

小川 :

そうですね。ジェイ・エイブラハムが日本に来るとね。ちなみに、どういう経緯で日本に来ることになったんですか。

鳥内 :

もともとは、やらないと言っていたのであきらめていたんですけれども、いきなり連絡があったのです。それは僕らも今までの積み上げたというものがあるんですけれども、実際、結構売れているでしょうと。 

中国に彼が講演しに来るついでがあるのでということで、では、日本でやるかという話になって、やると言ってやっただけです。

小川 :

向こうから来たんですね。

鳥内 :

そうです。こちらからのオファーは特にしていないです。

小川 :

ほう。要は、それも小さいことだけれども、実績を積み上げていったから効果があったということですね。

鳥内 :

そうです。それはあります。もともとジェイ・エイブラハムのセミナーを始めるきっかけになったのは、その前は実はアンソニー・ロビンズ、世界ナンバーワンコーチのセミナーをやることに決まったんですけれども、 

その初めてのきっかけは、もともと彼のセミナーを主催しているシンガポールの会社が、日本人を集めたいということでパートナーを探していて、パートナー探しのために日本に来ていたのです。

そこの代表のリチャード・タンという人がいるんですけれども、彼がプレゼンテーションをしたときに「誰か、やりたいやついないか」みたいな感じで言われて、そこでうちが手を挙げたという感じなのです。

小川 :

そんなチャンスがあったんですね。

鳥内 :

はい。チャンスがあったんです。

小川 :

ちょっと話がそれるんですが、チャンスつながりで、そういうチャンスが世の中にはあるでしょう。伸びている会社は、そういうチャンスをものにしているでしょう。そのチャンスをものにできる人と、出来ない人の違いは何だと思いますか?

鳥内 :

たぶん、ものにできない人は、チャンスと見えていないんでしょう。

小川 :

見えていない?

鳥内 :

チャンス、それがあるにもかかわらず、チャンスだと思っていない。

小川 :

目の前にそういう。

鳥内 :

そうです。チャンスなんですけれども、それこそ、ものすごくでっかいリスクになって見えるのです。だから、僕らも最初にアンソニー・ロビンズのセミナーをやったときに、いきなり「70万円のイベントです」と。 

やったことも受けたこともなくて、そもそも集めたこともなくて、集まるかどうかも分からないし、中身は分からないし、海外連れて行って一体どうなるのかと。

後から分かるいろいろな翻訳だとか通訳だとか、いろいろなものがあるんですけれども、何も分からないから、たいていの人はこれは無理だというふうにブロックしてしまうと思うんです。

それを、ブロックせずにやるというふうに決めただけです。

小川 :

要は、ビジネスチャンスがあったときに、それに伴うネガティブな側面ばかり見るということですか。

鳥内 :

そうですね。

小川 :

ポジティブな面はあまり見えなくなる。

鳥内 :

はい。ビジネスは、言い始めたら本当にできない理由ばかりたくさん出てきますからね。

小川 :

確かにね。

鳥内 :

それでは何も始められないです。

小川 :

できない理由は簡単に作れますからね。

鳥内 :

それは本当です。チャンスをものにするという意味ではそうなんですが、そもそも出会うかどうかというのは。

小川 :

それは大事ですね。

鳥内 :

出会うかどうかというのは何かきっかけで呼ばれたときに、ちゃんと出掛けていくとか行動を積極的にすると、いつか当たるのではないでしょうか。大量行動です。

小川 :

要は、外に出ろということですね。

鳥内 :

外に出ろということです。

小川 :

確かに、家の中にいても会社の中にずっといても、ビジネスチャンスが向こうから来るということはないですからね。

鳥内 :

ないですね。

小川 :

やはり、自分からおもむいて、僕なんかも同じパターンなんですけれども、やはり、自分から行ってその場所にいるということが大事ですね。

鳥内 :

そうです。その場所にいるということが大事です。

小川 :

その場所にいない人には、そもそもないですからね。

鳥内 :

そうなんです。いることが大事なんです。これもさらっと言っていますけれども、実はすごく深い言葉です。いるということが大事なんです。

小川 :

ほとんどの人が、いないですね。

鳥内 :

いないですね。

続きは「その2」をお楽しみに。

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

寺本隆裕の記事一覧

ブログ一覧へ戻る

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします

ページトップへ
Loading