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インターネットについて、ダン・ケネディが知らない事/ダン・ケネディ・インタビュー(4)

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From:ダン・ケネディ

この記事は、ダン・ケネディがガシーレンカー社CEOのグレッグ・レンカーにインタビューしたものです。ガシーレンカー社はダン・ケネディのクライアントでもあり、年商700億円を売上げる有名なダイレクトレスポンスマーケティングの企業です。日本ではニキビケア用品の「プロアクティブ」を展開しています。

Dan: それでは次の話題に移りましょう。インターネットについて、私たちの知らないようなことをご存知ですか?お二人はインターネットに関連する巨大なビジネス部門をお持ちで、ショッピングモールを作られましたね。私、そして私の知っている誰もが、常にインターネットについて理解し、大いに注目すべきか、少しだけ注目すべきか、全くその必要がないのかを決定しようとしています。どんなことをお話しいただけますか?
Greg: 我が社のインターネット・セールスは毎月10%の割合で増加しています。我が社は単純にフリーダイヤルの番号を宣伝するのと同じように、インターネットを宣伝しています。我が社のフリーダイヤルの番号が現れるところにはどこでも、インターネット・セールス、つまりURLアドレスを表示しているのです。推測によると、このフリーダイヤルへの電話は減っていないように思われますが、ホームページから注文をしようとしているお客様の数は、明らかに増えています。商品のほとんどについて、50%を超える購入者は、初めて商品を購入する前に、2~7回はホームページを訪れています。ホームページを訪れても、最初は買う必要はないのです。
Dan: 彼らは番組を見たのでしょうか?
Greg: ええ。
Dan: そして注文する前に何度もホームページを訪れると?
Greg: そのとおりです。
Dan: すごいですね!
Greg: それに、サーチエンジンの最適化を最大限に生かすために、できるだけ多くの時間を割きました。つまり、さまざまなサーチエンジンのランキングで、我が社の商品名がトップに現れるようにしたのです。ですから、発毛でもニキビでもカテゴリーを入力すると、我が社の商品にたどり着くことになります。今のところ、すべての情報を考えると、セールスの点から言って境界は関係ありません。すべてのダイレクトレスポンスにおいて大切なのは、ブランドとともに、ホームページのプロモーションです。私たちのセールスはそこから始まっています。インターネットを利用するお客様による再注文、あるいは再注文しようとする一般的な傾向は、テレビやチラシのお客様の傾向よりも上とは言いませんが、少なくとも同程度なのです。
Dan: チラシもですか?
Greg: そのとおりです。
Dan: とても有益で刺激的な情報ですね。何か驚くようなことがありましたか?
Greg: 我が社では、お客様全員のメールアドレスを収集しています。メールでのマーケティングに関して読んだ本や記事から、私が驚いたことのひとつは、メールマーケティングを立ち上げ、トラッキングし、すでに行っている事業のように処理することがいかに手間のかかることかということです。あなたは、記事を読んでこう思います。「私に必要なものはメールアドレスだけだ。ただ、新しいお客様に勧誘のメールを送るだけで、お客様はメールで注文してくれる。それでみんなが幸せになるのだ」と。まあ、インターネットでの事業も、私たちが主なメディアで作り出した複雑で面倒くさい事業と同じです。システムが適切に機能している必要があります。つまりトラッキングの準備ができているか。テストを分析できなければなりませんし、どのEメールが使用できたか、どのオファーが機能したか、どのオープニングが機能したのかを知る必要があります。面白いですよ。まるでトラッキングにおける履歴と経験があるような気になります。しかし、いつも予想以上に時間がかかるのです。

もし一文無しになってしまって、ゼロからスタートするとしたら何をやる?

Dan: 私が何度も聞かれる質問をします。ひとつ目は、あなたはこんなことを考えたこともないか、考えたとしても随分昔のことに違いないと思うような質問です。もしもの話です。明日あなたが目覚めたら一文無しになっていて、ゼロから始めなければならないとすると、あなたならどうされますか?
Greg: 良い質問ですね。その質問についてはいつも考えています。私なら、今やっていることと全く同じことをやりますね。今、もし一文無しなら資金を集めなければなりません。あなたに電話をし、こう言わなければなりませんね。「ダン、成功してみせるから」と。でも、もし今やっていることと同じことをやろうとしているなら、明日の朝から、まずはビルに私のパートナーになってくれるよう頼むでしょうね。なぜなら、個人的には彼のような頭脳なくして、我が社は今のように成長することはできなかったと思っていますし、今あるチームのような人員が揃っていなければ、やはり今のようにはなれないでしょう。ですから、再びビジネスで成功するために、改めてこのチームを集めますね。もし、急速に悪化したとしたら、それは恐らく、ひとつふたつの不幸や信じられないような間違った決断の結果ということでしょう。ですがそれは、あなたを含め会社をここまでにした人たちが、元気になってやり直すことはできないという意味ではありません。私なら、今既に私たちがいる分野に当然進みますね。
Dan: そうですか。では、毎日、毎週、毎月、何を読みますか?私はそれもよく聞かれるのです。
Greg: そうですね、まず一日の終わりに私の秘書が、私の好きなインターネットのニュースレターを印刷して届けてくれます。すべてデジタルニュースレターです。それから、私のお気に入りのサイト、これはニュースレターではないのですが、そこからもニュースを印刷してくれます。私は専用のファイルを毎日自宅に持ち帰ります。とても楽しいですよ。あとは、毎日4社の新聞を読みますね。インターネットの出版物は、私を本当に落ち着かせてくれますが、反面では日頃読書をしないことへの罪の意識を高めもします。あなたもそんな覚えはありませんか?それから、好きなビジネス雑誌はForbesです。ビジネスの話が物語形式で書かれているからです。

自宅には何十冊もの、様々なトピックの雑誌が押し寄せてきますが、全部好きですね。なぜなら、できるだけ文化に耳を傾けるのは私の責任だと考えるからです。正しい有名人を選び、その人について正しい決断をすることは重大なことです。

Dan: ありがとうございました。そろそろ時間がなくなってきました。最後に、何か賢明なアドバイス、将来へのお考えや、私の購読者が絶対に誰にも話さないと約束するような、そしてあなたが共有したいと思うような情報があれば教えてください。
Greg: では、おせっかい覚悟で申し上げますが、我が社の秘密のひとつはダンとの関係性です。読者のみなさんはご存じないかも知れませんが、我々は起業した1日目からダンに相談したものです。考えを聞かせてください、とお願いしました。最も重要なことですが、私たちはダンのことを、基本を思い出させてくれる規律と考えています。ダンはすばらしい人ですよ。長年にわたり我が社は新しい社員を迎えてきましたが、中には新しいことを身に付けなければならない者もいました。ダンは、元気付けるように、そして独創的に、基本について思い出させてくれるのです。そう、タイガー・ウッズは元コーチのもとに今でも通い、こう言うのです。「すごいでしょう?どうかな?」と。最高のゴルファー、タイガーでさえですよ。現在、この元コーチはタイガーの試合に同行していませんが、試合をどう見て、どう分析するかきっとわかっているでしょう。そして、ダンはありのままを正直に話してくれます。誇張する必要はありませんからね。我々全員がダンに感謝しているのは、その点です。それに、長年にわたるアドバイスはすばらしいものでした。ちょうど3週間前にも、我々が買収を考えていたブランドについてアドバイスをくれましたね。そのブランドにはおじいさんの宝物のような価値があり、何世代もの人がそのブランドを使っているので長く続くとおっしゃいました。そのちょっとした考えやイメージが、我々の頭から離れませんでした。

ですから、ダンのニュースレター読者や会員の方にお教えする秘密は、ダンの話すべてに注意を払ってくださいということです。それが私の注目していることであり、社員にも勧めていることです。そして、これまでのところ、上手くいっています。

Dan: ありがとうございます。お時間をいただいて本当に感謝しています。そして、このオーディオを聴く機会のある人は全員、きっと感謝するでしょう。大変短い時間でしたが、刺激的なお話をたくさん伺えました。グレッグ、本当にありがとう。
Greg: ありがとうございました、ダン。あなたの読者や会員の方々のために、またお役に立てることがあれば、いつでもどうぞ。

 

ダン・ケネディ

ダン・ケネディは、毎年100万人以上の中小企業、大企業のビジネスオーナーや起業家に影響を与え、世界一多くの億万長者を生みだしている。そんな彼のことを、アメリカで最も億万長者を生んだ人として、「億万長者メーカー」と呼ぶ人もいれば、「21世紀のナポレオンヒル」と呼ぶ人もいる。 「日本一のマーケッター」にも選ばれた神田昌典氏も、彼の著書を監修し、絶賛のコメントを寄せている。

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