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ジェイ・エイブラハムの秘密(インタビュー):その2

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From:寺本隆裕

From:寺本隆裕

今日は、先日からお届けしている鳥内さんと小川との対談の、続きをお届けします。

前回の記事はこちら。
ジェイ・エイブラハムの秘密インタビュー:その1

今回はその続きです。

それでは、今回の記事をお楽しみください。

小川 : チャンスの話でしたね。ではちょっと、質問を続けていきたいと思います。
これはアダチさん。「セミナーはよく行うことがあるんですが、集客にいつも苦労しています。どうすれば集客を効果的に行えるでしょうか。また、セミナーに来てくれた方の効果的なフォローは、どういったことがあるでしょうか」ということです。どうすれば、効果的に集客を行えるか
鳥内 : まず、これはちょっと具体的に何のセミナーかとか、どういう状況かを聞かないと分からない部分があるんですけれども、まず考えられるのは……。
小川 : 一般的に、セミナーの集客というのはセミナーを売るということでしょう。セミナーを売るというのと商品を売るというのは、一般的に何が違いますか。
鳥内 : 一般的には、セミナーというのは日付と場所が決まっているので、比較的商圏が限られるし時期が限られるので、若干他よりもリスクが高いです。ただ、そこにしかない、その日しかない、その場所でしかないという希少性はあるので、短期的に売上を上げるという意味ではインパクトはあると思うんです。
小川 : はい。僕はどちらかというと商品の販売ばかりなので、その希少性を作るということはすごく考えるんです。
鳥内 : そうですね。
小川 : やはり、みんなお客さんは、いつでも買えるものは買わないでしょう。
鳥内 : 買わないですね。
小川 : 明日でいいや、来週でいいやとか、そういうふうになって、いつでもアクセスできるものにはやはり、興味も魅力も感じないと思うのです。セミナーはその点でいうと、その日しかないというのは、ある種強いモチベーターにはなりますね。
鳥内 : あります。ただ、それは企画の内容次第というところがあります。
小川 : 企画の内容ですか。
鳥内 : 「どこにでもあるや」とか、「前にも聞いたわ」的な企画だと、集客力が弱いです。
小川 : なるほど。いま聞いたイメージからすると、セミナーは何か本に似ていますか、本を売るのに似ていますか。変な話、タイトルがすべてみたいな。
鳥内 : ありますよ。3万円ぐらいでも、タイトルだけ見て申し込むという人が結構僕のセミナーにもいます。
小川 : 他でも聞いたことがあるようなものだったら、わざわざ行かない。当たり前のことだけれども。
鳥内 : そうですね。だから、結構そこのオファーでしょう。この間、1月にやって、だいたい24万円ぐらいのセミナーを、ネットだけで77人ぐらい集めたんです。
小川 : それは何のセミナーですか。
鳥内 : 希少性がめちゃくちゃあるんですけれども、それは世界3大投資家のジム・ロジャーズとジェームス・スキナーの、ワンデイ・プライベートセッションというイベントです。めちゃめちゃ希少性があります。
小川 : めちゃめちゃ希少性がありますね。
鳥内 : はい。
小川 : ほう。そんなのをやってたんだ。いいなあ。
鳥内 : そうですよ。小川さんのメルマガにもよく出てくる、ある人も来ていました。
小川 : 僕のメルマガによく出てくる?
鳥内 : まあ、本人の許可も何も得てないので。
小川 : 要は、セミナーも普通の商品を売るのと同じで、企画のところがものすごく重要だということですかね。
鳥内 : 企画がすべてと言っていいぐらい重要です。
小川 : 要は、企画がよければ客は集まるんですか。
鳥内 : そうです。
小川 : 企画が悪かったら、どれだけ集客をがんばっても……。
鳥内 : 無理です。僕らでも集められないと思います。僕らでもという言い方はちょっとあれですけれども、どんなにマーケティングをかけても、集まらないものは集まらないです。
小川 : ほう。では、集まる企画ってどんな企画ですか。ポイントを何個かを教えてください。
鳥内 : 講師とテーマですけれども、やはり、僕らは講師を外部の人から招いてするということが比較的客観的にできるので、誰を講師に呼ぶかとか、どういう組み合わせで呼ぶかということがすごく重要です。 

この人から聞いたことのないこういう話を聞いてみたいとか、ひとことで言い表しづらいものがありますけれども、講師とコンセプト。

小川 : 講師とコンセプト。例えば、講師が自分だった場合は頼りないでしょう。
鳥内 : ああ、なるほど。
小川 : ではどういうテーマが、テーマにどんな要素があれば、ヒットする確率が高いんでしょうか?
鳥内 : 例えば、すごく陳腐な言い方になってしまいますけれども、今まで明かされていないこういう秘密を明かしますとか、今までこんなに価格が高かったものをこんな価格で明かしてしまいますとかです。
小川 : そういう方法ですか。
鳥内 : 結局、今まで手に入らなかったものを出すというのは高いです。例えば、今でいうとどうでしょう。砂漠で水を売るではないですけれども、わかりやすいニーズがあるものというものはあるんです。 

例えば、何か質問の中に一つFXうんぬんというものがありましたけれども、FXで儲けようという感じの商材はたくさんあって、そういうセミナーをやろうとしている人も多いんですけれども、ある知り合いの税理士がFX絡みのセミナーでものすごい集客をしたというのがありました。

これは何かというと、FXで儲けている人対象なんです。FXでもうけると、その先、税金がかかったりするでしょう。それを、FXでもうけるというのは、要するに株式会社化して会社を作って、うまく節税して行きましょうというセミナーを、税理士がやっていたんです。

これはものすごいニーズがあるわけです。特に、お金を持っている人に対して。

小川 : ものすごくいい企画ですね。
鳥内 : そうです。すぐに満席になったりするんです
小川 : それはいくらぐらいですか。
鳥内 : そのセミナー自体はそんなに高くなかったです。3万円ぐらいだったと思います。でも、それはバックに税理士のサービスが付くので、しかもお金を持っている人だから、いろいろと税理士ビジネスとしては、おいしいのではないでしょうか。
小川 : それは、めちゃめちゃいいですね。(笑)
鳥内 : その話から分かるのは、結局、今のマーケットのトレンドに、自分が持っているものをいかに合わせるかという話です。世の中で起こっていることとかニーズって何なのかということ、何が求められているのかということに合わせることです。 

いくつか他に例を挙げると、例えば、今お金を持っている人は、こういうヒントはすごくちょっとしたところが入っていることなんですけれども、例えば、いま銀座のブランド店とかでものすごく重宝される人材はどんな人材かというと、中国語を話せる人なんです。

小川 : なるほど、なるほど。
鳥内 : 銀座のブランド店の顧客のものすごく多くを、実はいま中国人が占めています。
小川 : チャイナパワーですか。
鳥内 : そうです。だって、大阪のリッツ・カールトンに行ったときに、今年の2月ですか、中国の旧正月の時期だというので旧正月のお飾りをあしらっていたりするんです。
小川 : 大阪なのに。
鳥内 : はい。チャイナパワーはすごいです。だから、そういう動きを考えると、中国人富裕層をどうつかむかみたいなビジネスは、今いろいろな人が考えているのですけれども、その時代の流れに合わせるということです。 

後は、すごく古い商品とかでも、今のマーケットのトレンドに合わせた例としては、『人間失格』という本が去年すごくヒットしているんですけれども。

小川 : 去年ですか。
鳥内 : 去年です。これがなんで売れたかというと集英社文庫、人間失格とかで調べるとアマゾンで出てきて分かると思うんですけれども、ジャケットが今までの人間失格とは違うジャケットです。
小川 : ちょっと待ってください。
鳥内 : 見ますか。
小川 : アマゾンで見たらいいですか。
鳥内 : はい。アマゾンで見ればいいです。
小川 : なぜ売れたんですか?
鳥内 : それは、ジャケットが、誰だったか忘れちゃったんですけれども、いろいろなシリーズでやっているんですが、有名な人気漫画家(注記:小畑健さん)のイラストを表紙にしているのです。
小川 : あ、本当だ。
鳥内 : それで、単純にジャケット買いではないですけれどもマニア、コレクターニーズで、これを収集したいというだけで集める人がいて、それだけでも売れます。そもそも若者層に人気があるということで、まずそもそも本を取ってもらうという動線を作ることができる。 

この若者という人たちの中で何がトレンドになっているのかということにあわせて商品を作り直したことで、リパッケージしたことで『人間失格』というものは売れたわけです。

だから、もともとのスキルとか商品とかは別に大したものではなくてもいいと思うんですけれども、それを誰向けにやるかということです。

小川 : それを誰向けにやるか。
鳥内 : はい。お客さんを誰に設定して、そのお客さんをつかむためにどうアレンジするかという発想があると、いろいろな商品を売りやすくなると思うのです。やはり、時代のトレンドにあわせて変えていかないとなかなか難しいです。
小川 : それは、今さらっと流しましたけれども、かなりいいことを言いましたね。(笑)なるほど、誰向けに売るか。要は、既存の商品でも誰向けに売るかというのを作り直すわけですね。
鳥内 : すごく重要です。これは、情報ビジネスとは話がそれてしまいますけれども、誰向けに売るかという話でいうと、例えば、簡単な例でいうとエステという商品がある。別に普通になってくる。 

でもこれをメンズエステというふうにしただけで差別化ができる。それとかペット向けのエステというふうにするだけで。そこをマーケットニーズとか何が伸びているかにあわせて変えるだけで、ドカンというのが結構あったりします。

小川 : ふうん。要はあれですね、いま言った税理士さんなんかは、誰に売るかということでFXの人に売ったと。
鳥内 : そうです。
小川 : いいこと聞いたなあ。(笑)さっそく使わせてもらいます。
鳥内 : いやいや、どうぞ、どうぞ。楽しみです。
小川 : なるほど。いやこれは本当に、ちょっと商品の構成を作り直そうと思いました。ちなみに、セミナーの集客というのは、人数によってプランニングは違うんですか。
鳥内 : 違います。
小川 : 例えば、アイデアがいちばん最初に来るでしょう?
鳥内 : はい。
小川 : こんなセミナーをやったらいいのではないかというアイデアが浮かぶでしょう。それから、どんなプロセスをたどるんですか?
鳥内 : まず、企画をするときに、さっき言った企画と講師です。コンセプトと講師を決めます。こんなものがあるという話で来ることもあるんですが、企画とコンセプトを決めます。それをタスクレベルのプロセスでいうと1枚の企画書に落とします。値決めして場所を取ります。
小川 : いつから集客を始めるんですか。
鳥内 : 1000人規模とかになると、だいたい2ヵ月から3ヵ月ぐらいの集客期間をおいて設定します。うちの場合はすごく細かくやっています。うちの場合というか僕が最初にやり始めたときは、すごく細かくやって、週単位で何人ずつ集めていくかというシナリオを作るのです。 

もっと言うと楽観的シナリオ、悲観的シナリオと、このぐらいの人数で推移したらこの辺でやばいからプロモーションを大規模に打とうとか、いつのタイミングでプロモーションを打っていくかとか、そのために何人集めて、そのために何のプロモーションを打つかというのをエクセル表を使ってプランします。

小川 : 週単位の目標管理みたいな?
鳥内 : そうです。数値目標の管理と、だいたい3ヵ月単位になると早割価格を設定するので、その直前でやはりたくさん売れるので、そのタイミングにうまく合うようにプロモーションをかけていきます。
小川 : これは、それだけ企画してやっていたとしても、ギリギリになって思ったより集まらなかったというときがあるでしょう。そういうときはどうするんですか?
鳥内 : ギリギリになって集まらなかったときですか。結構、セミナーの場合はどうしようもないというのがあります。これはリスクなんです。だから、ギリギリになる前に手を打つということがすごく大事で、だから悲観的シナリオとかを用意しておくのです。 

これは、ある人から言われた話でイエローライン戦略というものです。イエローラインって黄色信号です。

赤信号になる前に、いついつの時期までにこのぐらい集まっていなかったらやばいぞと、そのときにどういうプロモーションを追加で打つかということをあらかじめ決めておいて、黄信号がともったときに、それが打てるようにアクションを取っていくということです。

小川 : なるほど。結構、最後の大逆転みたいなものは難しいということですね。
鳥内 : それはなかなか難しいです。
小川 : 現実的には。それはそうでしょうね。最後は、もうベタでやるとか、そんなことしかないでしょう。
鳥内 : そうです。だから、何人、どこかの企業の人は特別招待とかで何枠、何席か、それは売れたりします。例えば、協賛企業みたいな感じにして、まとめ買いをしてもらって売れるとかいうのはあります。 

でも、だからといって1000人とか何千人規模になると、それだけでそんなにたくさん埋められるわけではないですね。

小川 : 100人以下だったら、どんな感じですか。
鳥内 : 100人以下だったらですか。例えば、僕らは完全にこのパターンをやったことはないんですけれども、ジェイ・エイブラハムとかのセミナーの、もともとプロモーションパートナーを探してきたというシンガポール会社のリチャード・タンという人は、こんなことをやっていました。100パーセントアフェリエイトとか。
小川 : 100パーセントアフェリエイトですか。
鳥内 : はい。要するに、コミッション100パーセントでアフェリエイトをやる。
小川 : ああ、参加費全部アフェリエイターに払うということですか。
鳥内 : そうです。
小川 : それで、セミナーのバックエンドでもうけるみたいなことですか。
鳥内 : バックエンドでもうけるとか、後は、僕らも大規模のプロモーションをやるときに、とにかくたくさん広告を打つんですけれども、そのダイレクトレスポンスだけで見るとペイしていない広告とかも当然あるんです。 

相対としてみると、一体どこの媒体から入ってきたのかよく分からないという参加者の母数がいちばん多くなったりするんです。

小川 : そうなんですか。
鳥内 : そうなんです。
小川 : 何割ぐらいですか。
鳥内 : 昔は、でもいちばん多いというのは語弊があるかな、でも2割とかそのぐらいの人たちは、一体どこから来たのだろうとよく分からない人たちがいました。
小川 : それは、なぜトラッキングできていないんですか。
鳥内 : トラッキングしているところとは違うところから入って来ているんでしょうね。検索エンジンでもなく、うちのサイトの場合ノーリファラルというのが実はすごく多くて、要するに、ブックマークサイトになっていたりすることが結構あるのです。
小川 : ということは、そういう告知をどこかで見て申し込もうかなというので、セミナーズ何とかと検索していったとかそんな話ですか。
鳥内 : そうですね。検索もトラッキングできるんですけれども、そうでもなくて、やはりノーリファラルがいちばん多いです。どこかでブックマークしておいて、たまに見て「あ、こんなのがある」って申し込んだのがいちばん多いんです。 

それは何の話をしようとしているかというと、たくさん告知していくことでザイオンス効果です。認知度が高まって、検索をしたりだとか、普段セミナーズを見ているんだけども、「あ、そういやこれ、どこかの広告でもやっていたな」みたいな感じで、内部のバナーとかをクリックして、そこから入って来る人がいちばん多くなるのではないでしょうか。

だから、百パーセントアフェリエイトとかでバンバン、バンバン外で告知してもらっても、実はそれ以外の副次的効果として入ってくるお客さんの数がたくさん増えるというような効果があります。さっき言ったような、リチャード・タンがやっていたのはそんな感じの広告手法です。

小川 : 一気に市場に投入することみたいな感じですね。
鳥内 : ええ、もう大量告知です。
小川 : なるほどね。ちなみに、これはスガイさんからの質問なんですけれども、「相手が超大物であるときに、やりにくいって感じることはありますか」ということなんですけれども、どうですか。
鳥内 : ジェイとかはやりにくいなんてもんじゃないですよ。(笑)
小川 : どういうことですか。
鳥内 : 成功者というのは基本的に超わがままですから、いろいろと。でも、僕らは直接やっていないのです。そこのジェイのトリートメントというか、ジェイに対して何か直接的にコミュニケーションを取るというのはあまりやっていなくて、そこは間に挟まっているシンガポールの会社がやってくれているんですけれども、 

でも、リチャード・タンはロバート・キヨサキを呼んだりとかクリントン呼んだりとか、ジム・ローン呼んだりとか、そういう世界の成功者をたくさん呼んでセミナーを開催できているのです。

その最大の秘けつは何かというと、そのやりにくい人たちを、すごくうまく機嫌良くして、たくさん怒られたりもしながら、扱うのがうまいからです。

小川 : なるほど。
鳥内 : だから、やりにくいですけれども、それだけの大きなメリットは当然あります。
小川 : では、相手が超大物だと、やりにくいって感じるのではなくて、実際やりにくいですね?
鳥内 : (笑)やりにくいです。後、やりにくいの意味が、どういう意味でやりにくいとおっしゃっているのかなんですけれども、大物だから、最初の話ではないけれども、びびるとか、ちょっと相手にしてもらえないんではないかとか、そういう発想は持たないということです。普通の人間ですから。 

例えば、僕らがジム・ロジャーズを呼んだときというのは、メール1本で依頼しているだけですから。もちろん紹介はあります。紹介はありますけれども「講演してくれないか」といってメールしたら「じゃあテレカンしよう」。

その次、スイスで電話会議を始めて、いくらだ、何だみたいな話をして、それで話を決めているだけなんです。

小川 : へえ。簡単ですね。
鳥内 : 簡単です。
小川 : なるほど。はい、分かりました。ちょっと時間が押しているので、最後はこれを聞いておきたいんですが「USPの作り方を教えてください」というハラさんからの質問なんです。たぶん、ジェイ・エイブラハムってUSPというものをものすごく広めた人でしょう。
鳥内 : ええ。
小川 : だから、そこは結構詳しいのかなと思うのですが。
鳥内 : はい。
小川 : ちょっと時間がないので、一つだけコツみたいなものがあれば。たぶん、僕はジェイの教材とかはいっぱい読んだので、何種類もあるでしょう。
鳥内 : ありますね。
小川 : その中の一つ、鳥内さんがいちばん効果的だなと思った一つを教えてください。
鳥内 : ジェイが言っているひと言というのは、結構役に立つかなと思うのは「私の業界では通常○○するが、私は××する」というメッセージを作るということです。
小川 : ほうほう。例えば。
鳥内 : 「私の業界では通常、商品を売るだけだが、私は実際にお客さんの結果が出るまでサポートする」とか、「私の業界では通常歯を治すだけだが、私は歯をきれいにして歯も心もきれいにする」とか、いわゆる審美歯科というのはそんな感じだったりします。 

そこに当てはめる言葉が何かというのを探すというのが、まず必要です。

小川 : これは素晴らしいです。
鳥内 : はい。
小川 : これはキーフレーズですね。私の業界では通常何チャラするだけだが。
鳥内 : 私は○×する。
小川 : ほう、これはいいですね。
鳥内 : いろいろなものがあるんですけれども、これがすべてです。いまUSPという話でいうと、今後の時代のUSPとして一ついいなと思うのは、ジェイの、これは一昨年のマレーシアのセミナーの中である人が質問したときにジェイが言っていたことなんですけれども、企業のPRビデオを作っている人がいました。 

いろいろ質問するときにジェイが言うわけです。「君はビデオを作っているんじゃないよ。ビデオを売っているんじゃなくて何を売っているんだ?」という質問をするわけです。

そもそものPRビデオというものを考えると、単にそのビデオをいくらで作るとかどういう映像でやるとか、そういうスペック的な情報が競争をする上で重要になってくると考えがちだと思うんですけれども、そもそもお客さんが求めているのは何なのかということです。

PRビデオということは、そのビデオを使って、例えば新卒採用用のビデオであれば、いかに企業を魅力的にPRすることによって、いい新卒の人材が集まるようなイメージビデオを作れるかどうかということが、すごく大事になってくる。

そうしたら、単にビデオを作るのではなくて、いい人材が惹かれる企業のポイントというのはこういうポイントだから、映像はこういうフレッシュな若者がすごく抜てきされている様子とか、生き生きされているようなシーンを映像で撮って、

社長の魅力的なメッセージとかいうのを撮って、企業の業績がこんなふうに伸びているみたいなグラフなんかも入れて作ったらいいですよ、という提案をできるビデオ屋のほうが、ただのビデオを作りますというビデオ屋なんかより、よほど求められるし高い金を取れるわけです。

というふうにして、単に、「あなたが売っているのは商品ではない」ということです。その商品ではなくて、その商品の先にあるベネフィットとか買い手が得ようとしているものは一体何なのかということに本質的に答えているビジネスが、いちばん強いUSPになってくるのではないかと。どういう業界であっても。

小川 : ふうん。なかなか一つひとつが深いですね。(笑)やはりジェイは、この間、鳥内さんもお話ししていたときに言っていたんですけれども、天才肌ですね。
鳥内 : 天才ですね、本当に。
小川 : 何か、なんて説明したらいいか分からないけども、システマチックにやるというよりも、何か一瞬で。
鳥内 : 思いついてしまう。
小川 : 答えに到達するみたいな、答えというか、もう受けている人のマインドセットを一瞬でガラッと変えてしまうというか、見ているものを一瞬で変えてしまうみたいな、何かすごくそういう能力がありますね。
鳥内 : ひと言でいうとブレイクスルーですね、本当に。
小川 : 一瞬でブレイクスルーが起こるみたいな。鳥内さんも、今までジェイに会って直接セミナーを受けているでしょう。直接受けているときは、全然違うものですか。
鳥内 : やはり違いますね。結局、それは本で読んだりとか音で聞いたりとかだと全然違うオーラというか、直接ジェイの言葉のシャワーを浴びることで、彼がどういうふうに考えて問題解決していくかというプロセスが全部丸裸にされて、それがずっと言葉のシャワーとして浴び続けることでジェイが入ってくるのです。 

それによって何か発想がものすごく変わります。

小川 : ほう。ジェイ・エイブラハムの思考プロセスが分かることで、同じビジネスでもまったく違ったように見えるということですか。
鳥内 : 全然その視点が変わるっていくのです。これは言葉ではすごく表現しづらかったんです。小川さんのところも海外のセミナーとかよく行かれて、海外でブレイクスルーを得てとかとおっしゃっていますけれども、何かそれこそ、その場にいないと体験できないものです。
小川 : そうですね。やはり、日常から離れて非日常の中で天才たちの話を聞いていたら、自分の毎日の道を考えているコンフォートゾーンというか、自分の領域を越えた発想みたいなものも生まれてくるし、説明するのは難しいけれども、本当にそういうときはアイデアがたくさん生まれますね。
鳥内 : はい、そうですね。結局うまく行かないときというのは、これはいまの自分もそうですけれども、既存の延長線上で何かうまく行くと思っているんですよね。
小川 : はい、はい。
鳥内 : 「これやったらうまくいくよな」と思っている、この「これやったら」ということ自体が間違いだったりとかです。
小川 : それが、もう既に既存の延長上みたいなですね。
鳥内 : そうです。やはり、全然違う角度からブレイクスルーを得るという意味でいうと、そういう天才のアイデアを借りる体験は、本当に何物にも代え難いことです。
小川 : なるほど。ということは、今度の11月のジェイのセミナーは必須ということですね。
*****
このインタビューで紹介しているジェイ・エイブラハムのセミナーは、
申込みの受付を終了していますが、
http://www.seminars.jp/user/seminar_d.php?sCD=27094
こちらのセミナーはまだ空きがあるかもしれません。
*****
鳥内 : はい。(笑)必須ということですね、本当に。日本では、たぶん今回が最初で最後になると思います。
小川 : ちょっと最後に、ジェイの11月のセミナーの紹介をしてもらいませんか。もし、いま聞いている方に特別、何かオファーみたいなものがあればうれしいです。いつですか。
鳥内 : 11月の13日から15日の3日間です。実は日曜日が空けてあるのは、次の日に何かあるんですけれども、これは聞いてきていただいた方にはお知らせします。(笑) 

場所が成田です。結構200ヵ所ぐらい調べたんですけれども、ここしか空いてなかったんです。

小川 : まあマレーシアよりマシですね。
鳥内 : 日本にジェイが来る最初で最後にイベントになると思います。本当に大きなビジネスのブレイクスルーを求めているという人は、今後10年とか20年間にわたって最高の投資になるというふうに、僕は過去4回ジェイと会っていますが、毎回大きなブレイクスルーがあって、その度にビジネス自体も大きく成長しています。 

ぜひぜひご参加いただければと思うんですけれども、詳しいことは、これはURLを言って大丈夫ですか?

小川 : 言ってください。
鳥内 : http://www.seminars.jp/jay/sbbw.phpです。
小川 : ここで詳しい情報が見られるということですか。
鳥内 : そうです。価格が10月24日、明日までだったら62万8000円になっているんですけれども、ここに申込書があるんですけれども、この申込書の紹介者欄のところに、PDFになっているんですけれども、その紹介者欄のところに小川さんの名前を書いていただければ、明日までであれば、ここからさらに10万円引いて52万8000円でいいです。
小川 : じゃあ、定価が69万8000円のところが。
鳥内 : 明日までに小川さんの名前を紹介者欄に入れてファックスしてもらえれば、52万8000円です。
小川 : 17万円ぐらい得なんですか。素晴らしいですね。
鳥内 : 過去、こんな安い価格でジェイに参加した人はいないです。
小川 : そうですよね。みんなマレーシアとかに行っているわけですものね。
鳥内 : そうですね。旅費と交通費でだいたい20万ぐらいに、プラス、セミナー参加費なので100万円近いお金を支払って行っているんですけれども、そのぐらいの価値は本当にあるのです。
小川 : いま申込書を僕も開いてみたんですけれども、これは分割払いもできるのですか。
鳥内 : 出来ます。銀行振込でも4回までです。クレジットカードであれば、そのカード会社によっていろいろあると思うんですけれども、分割ができます。それは、カード会社で、24回までできるところだと24回分割もできるのではと思います。
小川 : これは、早期限定価格というところにバツをして52万8000円と書き直してもいいですよね?
鳥内 : そうですね、52万8000円と書き直していただいて、出していただければ。
小川 : 明日までですね。明日の夜中までですか。
鳥内 : はい、明日の夜12時までです。
小川 : はい。もう1回URLをお願いします。
鳥内 : はい。http://www.seminars.jp/jay/sbbw.php
小川 : wwwは入るんですか。
鳥内 : あってもなくてもいいです。
小川 : はい。ここから明日の晩までに申し込めば10万円引きということですね。内容はどんなことをするんですか。3日間というのは相当長いんですけれども。
鳥内 : だいたい250ページぐらいのマニュアルと500ページぐらいのパワーポイントがあって、それをジェイがカバーしていくのです。基本的に、1日目は今のビジネスの現状がどんな感じかというのを一旦整理して、そこからフライトプランを立て直すとジェイは言っています。 

どういう状態になりたいのかというビジョンを作って、そこからUSP作りとか、ジェイのコア・コンセプトである「卓越の戦略」というものを理解して、まずブレイクスルーのための土壌を作るのが1日目です。

2日目に「パルテノン戦略」とか、いろいろとジェイのマーケティングアイデアというものを作っていって、コアに対して、どういうふうにマーケティングのシステムを作っていくのかというのをします。

3日目が、さらにそういうふうに作ったマーケティングのシステムを、どうやってレバレッジして大きくしていくのかという話をします。

その中で、ジェイの大好きな紹介システム、事例だけで93個とかがマニュアルの中にありますけれども、そういうものとか、バックエンドをどういうふうに作り込んでいくかという話とかです。

あとは3日目に、もしかしたらちょっとだけ見られるかも知れないのが、ジェイの通常315万円のセミナーの中でやっているプチ・ホットシート・コンサルティング、ステージ上にあげてコンサルをやるもののショート版みたいなものが、もしかしたら見られるかも知れません。

小川 : ほう。
鳥内 : 結構おもしろいと思います。集まっているメンバーが、参加者がすごいという感じなのです。
小川 : 要はすごい人が来るわけですか、参加者として。
鳥内 : 本当にいろいろなすごい人が来ます。その人脈だけで、ものすごいと思います。
小川 : 言える範囲で例えば?
鳥内 : 例えば小川さんとか。(笑)
小川 : 僕は行きますけれども。
鳥内 : 後は、この間スカイプセミナーに参加した池本さんもご参加いただきます。
小川 : 池本さんも来るんですか。
鳥内 : 後はこれは言っていいのかな、岡崎太郎さんとか、大きな企業でいうと企業名は言えないですけれども、もう誰でも知っている大手の企業、100億円ぐらいの飲食チェーン店企業のオーナーとか、 

糸山英太郎さんの昔ボディガードをやっていて今はビジネスをやっていますというような人とか、80店舗ぐらい店舗を持っている小売りの社長とか、かと思えばビジネスをこれから始めるみたいな人も、いろいろいらっしゃいます。

小川 : いいネットワークができそうですね。
鳥内 : すごいです。元財務官僚とかもいます。
小川 : 全部で何人ぐらい来るんですか。
鳥内 : だいたい僕らとしては、150人以上は集めたいと思っています。今だいたい100人近くぐらいです。
小川 : もうそんなに埋まっているんですか。
鳥内 : そうですね。はい、お陰様で。
小川 : さすがに、でっかいことをやると。(笑)
鳥内 : (笑)いろいろなところで噂にはなっているみたいです。本当にこれは最初で最後なので。
小川 : そうでしょう。僕は来るとは夢にも思っていなかったです。
鳥内 : 60歳以上になっていて、もう60年以上経っていて初めてです。
小川 : ちなみに、無料説明会みたいなことをやっているんですよね?
鳥内 : やっています。
小川 : それは、ホームページにいったら見られるんですか。
鳥内 : 見られます。どうしましょうか?
小川 : 一応この参加者の方にはメールで流しておきます。
鳥内 : お願いします。
小川 : さっきのhttp://www.seminars.jp/jay/sbbw.phpというので10万円割引、それも一応皆さんに告知させてもらいたいと思います。 

では以上ですか?何か言い残したことはないですか。大丈夫ですか。

鳥内 : 言い残したことですか。それは大丈夫です。(笑)
小川 : では今日は、僕自身も結構いろいろなマーケティングを勉強しているつもりだったんですけれども、いろいろな気付きがあって、とてもいい90分だったなと思いました。鳥内さんありがとうございました。
鳥内 : ありがとうございました。
小川 : では、お疲れさまです。
鳥内 : はい、失礼します。
小川 : 皆さんお疲れさまです。
寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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