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うわっ!怒られた!

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From:寺本隆裕

From:寺本隆裕

「しっかりせなあかんでー。自分のことやろー?」

新年早々、怒られた。怒っているのは僕の嫁さん。怒られているのは僕(寺本)。

年末からひいたり治ったりを繰り返してた風邪ですが、年明け早々、悪化してしまいました。元々息子が幼稚園から持って帰ってきたものが伝染したものです。

正月3が日が過ぎて4日になるのを待って病院へ。その日の体調も最悪で、フラフラになりながら帰宅。とりあえず薬を飲むために、嫁さんに作ってもらったおかゆを流し込みました。優しい嫁さんは、「どうぞ」といって、食後の薬を袋から出し、水と一緒に出してくれました。

「ありがとう」と聞こえるか聞こえないかの声で言ったあと、用意してもらった薬を飲み、そのままベッドへ。そして起きたらまたおかゆを食べる。袋から1回分の分量の薬を出してまた飲んで、そしてまた寝る。その繰り返し。

でも、2~3日たっても症状は改善しません。無理して出勤したのが悪かったのか、数日後、熱も高くなってきました。でもそれにしても症状は少しも良くなる気配はありません。

「何で効かへんねやろ。」

不思議に思っていました。あるとき、食後の薬をフラフラになりながら用意していると、薬袋に残っている薬の量に、おかしなことが起こっているのをみつけました。

「あれ?」

おかしいと思って全部の薬を袋から出してみると、その中の1種類の薬だけ、ほかの薬に比べてやたらたくさん残っているのです。

「おかしいな、、、あ!もしかして。。。」

慌てて「お薬説明」の紙を見てみると、、、予感的中。飲む分量を間違っていたのです。やたらたくさん残っていた薬は、「毎食後2錠」飲まないといけない薬でした。でも、ずっと「1錠」しか飲んでなかったのです!

しかもその薬は、今回もらった薬の中でも「風邪の諸症状を抑える」というメインの薬。そのメインの薬を、半分の分量しか飲んでなかった、、、ということであれば、風邪の諸症状は抑えられないでしょう。もちろん、症状を抑える薬で風邪が治るわけではありませんが、熱や喉の痛みなどの症状が多少抑えられ、楽にはなったハズです。

「なぁなぁ」

死にそうな声で、嫁に声をかけました。

寺本:「衝撃の事実が発覚したんやけど。。。」

嫁:「何?どうしたん?」

寺本:「オレ、薬飲む分量、間違ってたみたい」

嫁:「え!?」

寺本:「2錠飲まなあかんかったところ、1錠しか飲んでなかった。」

嫁:「まじでー!」

寺本:「だから効かへんかったんかもしれん」

嫁:「しっかりせなあかんでー。自分のことやろー?」

というわけ。

でも、なぜ分量を間違ったのか?よく考えてみると、そのきっかけは僕ではなく、嫁にあるのです!つまり、病院から帰って最初に薬を飲んだとき、薬を用意してくれたのは嫁さんです。その段階で間違っていたのです。僕はその分量が正しいと思い込み、同じだけの分量、つまり毎回1種類ずつ1錠ずつ、飲んでいたわけです。もちろん嫁さんはそのことを知りません。

だから僕はそのことを指摘して、、、

「そんなこと言ったって、最初に間違ったのはお前やろがー!!!」

・・・

と、叫ぶことはしませんでした。

そんな体力も精神力もなかったから(戦闘力1。HPでいくと2くらい(MPは0)しかなかった)、というのもあるかもしれません。でも、こういった「問題」が起こったとき、ダン・ケネディからの神の声が、僕を正しい行動へと導いてくれるのです。それは、

「責任=コントロール」

何かをコントロールしたければ。思い通りの結果が欲しければ、それに関する全てのことに責任を持つべきだ。という教えです。責任を取れる者だけがコントロールを得られる。コントロールしたければ責任を負え。そういう教えです。

病気を早く治したいなら、飲む薬の分量も含めて、全て自分で責任を負う必要があります。たとえ僕がフラフラの状況だったとしても、そして嫁さんが間違って薬を用意していたとしても、僕は自分が飲むべき薬の分量を、自分で正しく確認することができたのです。そうすれば、もっと早く症状が良くなっていたかもしれません。もっと言えば、薬を飲まなくていいように、もっと日々、体力作りや風邪予防をすることもできたのです。

だから、嫁さんに怒って責任をなすり付けることは、ケネディの教えから完全に反することになります。

主体性を発揮せよ!

これは「7つの習慣」の「主体性を発揮する」という習慣にも通じます。7つの習慣のコヴィー博士によると、何かことが起こってからそれについて自分が行動を取るまでには、「スペース」がある、といいます。

外部からの「刺激」を受けたときにどんな「反応」を取るか、選択することができる、というのです。「嫁さんが薬の分量を間違えた」という刺激について、嫁さんのせいにするという反応をするのか、自分のせいにするという反応をするのか、それは「選択」できるというわけです。

これは人間の持つ「自覚」という能力で、「自分の考えそのものについて考える能力」です。そしてこのことができるのは、人間だけ、だそうです。

ちなみに英語で「責任」とは、responsibility。response (反応) + ability(能力)の組み合わせです。

responsibility?

我々ビジネスマンは、常にたくさんの問題に悩まされています。うまくいかないこと、失敗することも日常茶飯事です。思い通りにいかないこと、良くないこと、しょっちゅうです。

そんなとき、誰かのせいにするのか?環境のせいにするのか?それとも?

全ての責任を負うという覚悟のみが、思い通りの結果をもたらすのです。

「自分の外に問題があると思うなら、その考えこそが問題だ」 by スティーヴン・コヴィー

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PS ちなみに嫁さんは、献身的に看病してくれました。ちょっと悪者風に登場しましたが、演出です!

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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