From:ダン・ケネディ
あなたが本を出版した著者であるということは、非常にパワフルな意味があります。
多くの人の「認識」では、それはエキスパートの地位を意味するからです。あなたの書いた記事や本を読んだことがない人でさえ、出版されていると聞いただけで尊敬の眼差しを向けてくれるんですよ。
でも、私の読者にとってそれは何も新しいことではありません。私は、「本を書くべきだ」と何度も繰り返してきましたからね。
「著者」という肩書きを経歴に加えることによって、あなたの価値が上がりますし、自分の商品やサービスに対してより高額な値段を設定することができ、さらに値段への抵抗を下げることもできるのです。
本はセールスレターの延長のように、あなたの商品やサービスに地位を与えてくれます。
そしてもちろん、本を執筆する最大の理由は、それがあなたを「エキスパート」に押し上げてくれる最速の方法だからです。
多くの経営者たちは、それを知っているにもかかわらず、本を書こうとしません。その理由をすべてここで取り上げるのは不可能ですが、大きな障壁の一つである「時間」という要因について見てみましょう。
あなたは忙しすぎて、十分な時間を取って本を書き上げることができないと考えているかもしれません。または、本を書くためだけの時間を確保しなければいけない、そのあいだに一体誰が生活の「面倒を見る」のかと思っているかもしれませんね。
本を書こうと考えたことある人ならば、一冊書くために「6カ月〜1年」はかかると聞いたことがあるでしょう。もしくは、最初のハリーポッターの本を書くのに5年かかったというJ.K. ローリングの話を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、長い時間をかけなくてはいけないということはありませんし、本当はそうあるべきではないのです。そして、時間をかけて書くということは、稼ぐお金が少なくなるということです。
もう一つの歪められた神話は、時間をかけて書くと、より良い本が書けるというものです。
サラ・グルーエンは小説の初稿を4週間で書き上げました。彼女の本、『Water for Elephants』(邦題『サーカス象に水を』)は実に素晴らしい本ですし、ナンバーワンベストセラーになって賞を受賞し、映画化もされましたよ。
アンソニー・バージェスは非常にお金に困っており、前借りには原稿が必要だったために平均すると1日に2765ワード書きました。彼の有名な『A Clockwork Orange』(邦題『時計じかけのオレンジ』)は、たったの3週間で仕上がっています。
レイ・ブラッドベリには2人のうるさい子供が家にいたので、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の図書館で1時間10セント(10円)のタイプライターを借りて小説を描きました。時間のない彼は迫り来る時計の針に追い立てられ、ものすごいスピードで1日あたり5086ワード書き、『Fahrenheit 451』(邦題『華氏451度』)を9日間という凄まじい早さで完成させましたよ。「ニューヨークタイムズ」誌の批評家は、「これはきちんとデザインされた作品ではない」と鼻で笑いましたが、これはベストセラーとなり今では多くの人に読まれるクラシック作品となったのです。
メグレ警視を描いた小説76作品は、それぞれジョルジュ・シムノンにより2週間以内に書かれたものです。アメリカで一番売れたシリーズは86万部を売り上げました。
ある晩、ロバート・ルイス・スティーブンソンは繰り返される悪夢にうなされ眠れない夜を過ごしていました。そしてその翌朝に、彼が1週間もかからずに完成させた『The Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde(邦題『ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件』)』に取り掛かったのですよ。(出典:WIRED誌1-12)
私の場合、最初の原稿ができたらそれを印刷し、いくつかのページの順番を変え、できる限り少しの修正をします。そして、切れ目なく次章に進めるような「橋渡し」をし、それを妻のカーラに清書してもらってから出版社に持っていきます。私は大体1週間、約30時間で本を書き上げるのです。
完璧主義が利益につながることは滅多にありませんから、私はほとんど再稿しません。それに、本を書くときには、あらかじめ決められた時間だけを割り当てるんです。そして、その時間を使い切ったときが本の完成なのです。私が何を書いていようと、時間が来たら「完」というたった1語のみ使うことが許されます。
本を執筆することは重要です。そして、あらかじめタイムラインを決めておくこと、ここで終了してもある程度のクオリティを保つことができる「十分なポイント」があることも大切です。そのポイントを超えてしまうと、あなたのクライアントや顧客、患者を心底惹きつけることができなくなってしまいますよ。そして、どのみち多くの人は、あなたが本を書いたという事実にしか興味がないのです。
-ダン・ケネディ
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