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ドナルドトランプには会えないかもしれないが、人生は変わる

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FROM:鷲見貴人

先週のザ・レスポンスで、小川さんが不動産王ドナルドトランプに会うために、ダンケネディのセミナーに行ったという記事をみました。

その記事を読んで、とても懐かしく感じました。

思えば、3~4年ほど前…

当時、イギリスに住んでいた僕は、インターネットの通信販売をしている会社の一社員として働いていました。

ちょうどその時、新規の事業を立ち上げて、日本で本格的にやっていこうという時期だったこともあって、ある日、同僚のイギリス人から、

「アメリカに面白そうなマーケティングのセミナーがあるんだけど、一緒に行かない?」

と誘われたのがきっかけで、ダンケネディのセミナーに参加することになったのです。

当時の僕は、検索エンジンから集客することだけしか頭になかったので、

・インフォビジネス
・ダイレクトマーケティング
・コピーライティング

といったものに関しては、全く知識はありません。それらの言葉すらも理解していなかったどころか、正直ダンケネディが誰なのかもあまり知りませんでした。(『あんな怪しいヒゲはやしたヘンなおっさんが、どんなスゴイこと知ってるんだろう?』と、半信半疑だったくらいです…)

でも、セミナーに参加してちょっとショックを受けました。

英語に関しては問題なかったハズなのですが、いざセミナーに参加してみると、斬新なものばかりで、何の準備も出来ていなかった僕には、ほとんど理解できませんでした。

理解できなかったというよりは、具体的なイメージとして頭に入ってこないのです。

でも分からないなりに、一生懸命話を聞いていると次第に、

『なんか、このおっさんタダモノではない!』

という感覚に陥っていったのです。

少しでも理解しようと、分からなかったところは休み時間に、隣に座っていた見知らぬアメリカ人(名刺交換はしましたが、既に名前は忘れてしまいました…)に、質問攻めしていたその時、セミナー最前列から後方にある出口へ向って歩いていく一人の若者に目が留まりました。

セミナーの会場には1000人近い参加者がいて、いろんな人たちでごった返しているのに、明らかに一人だけこの会場に来ている奴らと風貌が違うのです。

アメリカ人にしては、細身すぎる。
アメリカ人にしては、ファッションに気を使い過ぎている。
アメリカ人にしては、歩く姿勢が謙遜しすぎている。

何だか自分の生まれ故郷と同じ匂いのするその若者が、トイレ休憩のために会場の外に出ていくところをみて、

『彼は、日本人じゃないのか!?』

と思ったのです。

こんなとこまで日本人が何しに来てるんだろう(本当は自分もそうなんだけど…)と思った瞬間から、彼のことが妙に気になりました。

次の休み時間のチャンスに、わざとらしく彼の前を通り過ぎ、

『あれ!? お前、日本人ちゃうん?』

的な眼差しを送ると、彼もそれを察したようで、

『あれ!? もしかして、日本人?』

的な目線を送り返してきました。どうやら、彼も僕のジャパニーズ臭に気がついてくれたみたいです。

こうなれば、もう日本人であると確信が持てたので、アメリカにいるのにも関わらず、思いっきり日本語で、

「日本の方ですよね? こんなところで何やってるんですか?」

と話しかけてみた。

「いやいや、そっちの方こそ…」

これが、小川さんと僕との初めての出会いです。

なので、先週の記事にあった、『ビジネスチャンスは偶然でしかなく、そのたった1つの偶然の行動が全く人生を変えてしまう事もある。』というのを読んだ時に、フラッシュバックのようにこのことを思い出しました。

今こうしてザ・レスポンスの記事を書いているのもそのおかげです。

これがもし、日本でのセミナーだったら、話をすることもなかっただろうし、一緒にご飯を食べたりすることもなかったと思います。

偶然という言葉を使っていますが、偶然の積み重なりが必然的にそうなったのでしょう。

それ以来、ダンケネディのセミナーをはじめ、海外のセミナーに何度か小川さんと一緒に出席したことがあるのですが、もうひとつ不思議に思ったことがあります。不思議に思ったというよりは、改めて気付かされた事と言った方が良いかもしれません。

ヤニクシルバーのアンダーグラウンドに参加した時のことでした。

こちらは、ダンケネディのセミナーよりも、もっとインターネット寄りのセミナーなので、僕の専門分野であるSEO・SEM・PPCやらの話が多いのですが、ダイレクトレスポンスやらコピーライティングの話も登場します。

数日間にわたるセミナーの最終日。

疲れきっている上に、もう既にいろんな情報で、これ以上新しい情報が頭に入らなくなってきているような状態です。

セミナーの壇上には、マーケティングの上級者がゲストとして、ものすごい難しい話をしはじめるのです。

既に、頭の中は新しいものが入らないくらいの情報がいっぱいの状態で、セミナーももうすぐ終わろうかという最終日に、僕の専門外の話…

はじまって10分もたたないうちに、

『もうダメだ…』

と思いながら、話を聞いている状態でした。

苦痛の1時間がようやく終わり、一緒に出席していた小川さんのもとへ…(既に小川さんのことは知っていた僕は、他のいろんな人と話がしたかったので、あえて小川さんから離れた席に座っていました。)

僕: 「いや~ 今の話、難しかったですね~」

小川さん: 「いや~ 今の話、メチャメチャ良かったよ~」

僕: 「えぇ!? 今の話、理解できたのぉ~?」

自分で言うのも何ですが、英語の能力だけなら、僕の方が絶対にあると思います。
(海外生活の長さと、今でも嫁と英語でやり取りしていることを考えたら当然なのですが…)

でも、僕にはその話が難しすぎて、ほとんど理解できませんでした。

ところが、海外生活をロクにしてないはずの小川さんが、日頃は英語など使っていないはずの小川さんが、あの話はメチャメチャ良かったよ~ と言うのです。

その時僕は、この人は何か特別な能力があるのではないかと思いました。

でも話を聞くと、どうやらそうではないことに気が付きました。

僕が面白いと思って聞いているSEOやらPPCの話になると、どうやらスイッチがOFFになっていたらしいのです。

そこで気がついたのです。

『そう言われてみれば、日本語で本を読む時も、自分の興味があること以外は、全く頭に入ってこなかったり、本を読むこと自体が苦痛でしょうがない時があるな~』

っと…

つまり、何が言いたいかというと、自分の興味がないことは、英語だろうが日本語だろうが、関係なく頭に入ってこないということです。

逆に言うと、興味があれば英語であろうと、一生懸命になっていられるということだと感じました。

そこまで一生懸命になれるものが、あなたにはありますか?

いろんなメルマガをみていると、『あれもやらなきゃいけない!』、『これもやらなきゃいけない!』という気にさせられてしまいますが、自分が興味のあること、自分が一番やりたいことをみつけて、それを集中してやることのほうが近道なのかもしれません。

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