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楽しんで行動していますか?

2014.1.18 | ,
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From:高橋大介

3日前、飲食業界で有名な「コロンブスのたまご」の創業者の方とお話することができました。

日本一のフードコンサルタントとしてこの道40年、著書も34冊あります。

年齢は60歳を過ぎていますが、見た目はスマートでダンディな感じです。

どうやったらモテるようになるか聞きたかったのですが、あまりに軽いと思い、まず「コロンブスのたまご」の由来をお聞きしました。

あの有名な「卵を立てる」逸話ではありません。コロンブスは、自分を批判する人々に対して卵を立てることを試みさせましたが、だれもできないので卵の尻をつぶして立ててみせたという逸話。

話を戻して「コロンブスのたまご」の由来です。「コロンブスは探検家、そしてたまごは命の誕生であり、料理としてもいろんな可能性を秘めたもの、ということから飲食業界に革命を起こしたいと考えたからです」と言われました。

また、キューバ革命の英雄、チェ・ゲバラをリスペクトされていて、私も映画「チェ」の前編・後編を観た、ということもあり話が盛りあがりました。「きっとこの人は革命家でありたいんだな」という気持ちがひしひしと伝わってきました。

そのアイディアと行動力があったからこそ、今の地位を築いてこられたのだと思います。「今までものすごく試行錯誤しながら歩んできましたが、好きでやっているから楽しい」と仰っていました。

人間は考える動物と言われています。私も含め、常に人間は悩みを克服するためにいろいろなことを考えていますよね。ずうっと同じことを考えている人はいないと思いますが、いろんな場面でしょっちゅう葛藤があると思います。

誰でも内には天使と悪魔がいて、天使が叱咤激励し「何やっとるアホンダラが!」と言い、悪魔が「もう十分やったんだから、そろそろやめたら」なんて優しい言葉をかけてくるかもしれません。

しかし、それが自分の好きな遊びならどうでしょうか?そんな葛藤をする必要もありません、なぜなら楽しいからのめり込んでしまい精神的に苦痛を感じながらやることでもないからです。

以前、北岡さんが「仕事は遊びだ」と言われ、本当にそうだなと思いました。成功している人の話を聞くと、皆さん楽しんで仕事にのめり込んでいます。楽しまないと続かないですからね。

つい先日、楽しんで仕事をするからこそ、その境地まで行くのか、と思わせるドキュメンタリー映画を観ました。

それは世界一予約がとれないレストラン、スペインの『エル・ブリ』の舞台裏を映像化したものです。

そのお客さんを驚かし感動を与えるための情熱、研究意欲に引きつけられてしまいました。

この店のシェフ達は、新しい料理を創作するための研究、実験を数え切れないほど試行錯誤を繰り返しながら行っていたからです。

液体窒素を用いた料理法とかその他いろいろな科学技術を使った料理法で、お客さんにサプライズな感動を与えていました。

メディアにも取り上げられることで、ますますPRされるようになり世界一予約の取れない店へとなっていったのです。

それを実現できたのは、どのようにすればその素材の良さを引き出し、お客さんを驚かせ喜ばせることができるかを最優先においていたからでしょう。

そんな情熱と執念で世界一の称号を得ましたが2011年に閉店となりました。

その後は、飽くなき料理への探求からオーナーのフェラン・アドリアが『料理研究財団』を立ち上げ現在に至っているようです。彼は後進のためにも研究三昧の生活を楽しむと言っていました。

このような方々は選ばれし者に違いありませんが、誰でも最初から成功しているわけではありませんよね。

最初は稼いでいないところから始まって、人によってスピード差はあってもやがては稼ぐようになり、次第に権威付けがされて地位が確立されていくと思います。

とにかく失敗してもコツコツとコンテンツを作り続け、世に出していくしかないというわけです。その地道な作業を楽しむことができれば良いのですが、そこは人間、いろいろな問題を抱えていることだってあります。

たとえば、借金が相当あるので相当稼がなければならない場合。収支のバランスが崩れていると精神のバランスも崩れてしまい、追い詰められてなかなか良案が浮かばなくなってしまう、ということもあります。

そんな状態で「楽しい!」と思えるなら、類まれなイケイケな性格か、頭が傷んでいます。

そのようにならないためにも、目標利益を確保できるという見通しの上で経費をコントロールしたほうが良いと思います。そのためのオススメの一つが損益分岐点売上高を把握するということです。

損益分岐点売上高とは、売上高と経費の総額が同じ状態、つまり収支がトントンの状態です。

損益分岐点売上高を低くすれば、利益は出しやすくなるわけですが、そうなるためには売上高を上げるか、経費(固定費、変動費)を抑えるしかありません。当たり前のようですが、今一度、今年の収支計画、売上予測を立てましょう。

あとは楽しみながらコツコツと、自分を信じてプランを実行してください。GoodLuck!

ー高橋大介

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