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蛾(写真付きですが、、、)

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From:寺本隆裕

ご覧のように、今日の記事には「蛾」の写真をつけました。

もしあなたが虫嫌いなら、こんな気持ち悪い写真を朝から見せやがって!と怒るかもしれません。しかも悪い事に今日は、”蛾をネタに本を売りつける方法”という、あなたにとって全く関係のないことを話そうとしています。

From:寺本隆裕

数日前、僕は大阪の梅田にいました。ジェームススキナーの出版記念講演に出席するためです。

思ったよりも大きな会場で、当日そこで会ったジェームス事務所の麻生さんに聞いた所、900人くらいの人が来ていたそうです。すげー!大阪のセミナーに900人!?レスポンスの読者にも、参加した方がいたんじゃないでしょうか。実際先日のコピーライティング・ワークショップに来てくれていた人も、ちらっと見かけました。

ジェームスのパワーに触れて、人生をもう一度振り返るきっかけになりました。帰りの電車の中で、色々と今までの事や将来の事。その他諸々、思いを巡らせていました。今、8月。2010年はもう3分の2が終わろうとしている。年始に立てた目標は達成できているだろうか、、、と。。。

ちなみにジェームスの別の講演会の内容は、ここをクリックしてダウンロードして聞く事ができます。もしまだ聞いた事がないなら、無料だから試してみてください。落語も話せる関西弁の外人のプレゼンなんて、なかなか聞けませんよ。(こちらをクリック

さて、今日の話がすごいのは、この素晴らしいジェームスの講演会の内容を掘り下げていくのではないということです。話はこの講演会の帰りの電車で起きた、ちょっとした事件に関する事です。

蛾(が)事件

その車両は、座席は全て埋まってはいるものの、立っている人もちらほら、というような、混んでもなく、でも座れるほどでもない。そういう感じです。

夜の11時過ぎ。会社帰りで疲れた様子の人もいれば、友達としゃべりながら、まだまだ元気が有り余っているというような学生風の人もいました。僕が、会場でもらったジェームスの本を読みながら立っている前の座席にも、女子大生風の3人組が座っていました。3人で何やら楽しそうに話しています。

「ぎゃっっ!!」

突然、車両の向こうの方で、女性の声がしました。みんながそっちの方向を向くと、何か大きな虫が飛んでいるのです。「蛾」です。

蛾には大小様々ありますが、大きい物はものすごく「肉厚」なの、知ってますか?アゲハチョウとかの大きい蝶でも、身体の部分はそんなに大きくないのですが、蛾はものすごくボディーが肉厚なのです。モスラをイメージしてもらえればわかります。今回の蛾も、羽を広げた大きさが15cmくらいなのに対し、身体の部分は太い葉巻くらいのサイズ。要するに、気持ち悪いのです。

で、どこから入ったかその蛾が、向こうの方で不規則に飛び回っています。身体をかがめてよける人。持っている本で追い払おうとする人。窓を開けて外に出そうとがんばっている勇敢なおっちゃんもいました。

ですが、蛾は外にも出て行かず壁に止まる事もせず、車両にいる95%の人の注目を集めながら、ひらひらと不規則に飛んでいます。「こっちの方」にいる僕たちはしばらく、向こうの方のパニックを人ごとのように眺めていました。(あの開いてる窓から出て行けばいいのになー)など、余裕をかましていました。

が、、、その余裕は一瞬でパニックに!

(うわ! こっちに来た!!!)

「向こうの方」で起きている事件(=蛾)が、自分たちの所にやってきたのです!おい!最悪やんけ!向こうの方の人たちは一安心。一転、こっちの方はパニック状態です。僕の近くにもひらひら飛んできましたが、そのたびに手に持っているジェームススキナーの本で追い払っていました。

僕の前に座っている女子大生風の3人組も、「何これ!」「いやっ!」「気持ち悪い!」などと言いながら体を動かしてよけています。どこかの壁に止まれ!向こうの方へ戻れ!みんなは無言で念力を送ります。

そして、元の静けさが戻る・・・

しかしその事件は、その後すぐ、ある一人の人物の犠牲によって、元の静けさを取り戻すことになったのです。

僕の頭の上を飛んでいた蛾は、そのまま網棚の方へ。そこには僕のカバンが置いてあります。しばらく蛾は、網棚に置いてある僕のカバンの上をひらひら飛んでいたのですが、ふと、、、姿を消しました。

そう。僕のカバンに止まったのです!

(うわ!オレのカバンに止まった!)車両にいるみんなの視線が僕のカバンに集中。僕の前に座っている3人組は、上を見上げて指差しながら、

「あれ?どこいったの?」「ほら、あの黒いカバンの上」「うわ、キモ!」

なんて話をしています。。。遠くの方からも、僕のカバンを指差している人の姿が横目に入ります。もちろん空いている車内。その網棚の黒いカバンは僕のカバンだと、みんなが瞬時に理解できます。

寺本 = 「蛾の人」

普通の乗客だった寺本は、一転、蛾の人に!前に座っている3人も、蛾と僕の顔を交互にちらちら見ています。向こうの方からも視線を感じます。

(違う!オレと蛾は関係ない!たまたまカバンに蛾が止まっただけや!だから、蛾とオレを交互に見るな!)と、心の叫び。もう、成功の9ステップどころではありません。

僕がここで取れる行動は2つ。

1つは、カバンに乗っている蛾を追い払って、再び車内をパニック状態に戻す事。もう一つは、僕一人が犠牲になることによって、パニックを収束させる事。

少し考えた僕は、一社会人として、後者を選ぶことにしました。多分ジェームスもこの状況ならそうするでしょう。

その後、電車に乗り込んでくる人の中で、僕のカバン(with 蛾)に気づいた一部の人は、「気持ち悪いものをカバンにつけている人」という視線を僕に送ります。「いや、さっきまでパニック状態で、事態収拾のために僕が犠牲になってるんです!」という説明をすることはできません。

とはいえ、カバンと蛾を見ただけで、状況を正確に理解してくれる人はいないでしょう。「小さなヒーロー」ではなく、「気持ち悪いものをカバンにつけている人」でしかありません。

だから僕はジェームスの「図解版 成功の9ステップ」で顔を隠すようにして、地元の駅まで耐えたのでした。ちゃんちゃん。

どのように思われるか?が、全て!

・・・どのように思われているか、が真実である。

蛾とカバンの例にあるように、あなたが自分自身をどう思っていようが、実際の所どうであろうが、、、人にどう思われているか、が真実なのです。マーケティングだと、見込み客にどう思われているか、というのが真実よりも真実、ということですね。

ダン・ケネディの新刊本「不況に強いビジネス戦略」では、「見込み客に、思われたいように思われる」ための具体的な方法が載ってますよ。
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PS 僕が降りる駅に着いたのでカバンを網棚から下ろしても、蛾はカバンに貼り付いたまま。。。
そのまま電車をおりて、見事、蛾を車外に出す事に成功しました。小さなヒーローです。

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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