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注意:オレオレ詐欺の2stepマーケ

2016.11.8 | ,
  •  

From:山田光彦

驚きました。。。

というのも、ご飯を食べながら、なんとなくテレビを見ていたときのこと。オレオレ詐欺の被害が拡大しているという特集をやっていたのです。

なんでも、僕が住んでいる大阪で、高齢者を狙ったオレオレ詐欺の被害が拡大しているとのこと。昔は大阪のおばちゃんはオレオレ詐欺に騙されにくかったようなんですが、最近は手口が巧妙になっていることもあってか、そうでもなくなったようなんです。

その中で紹介されていた手口がとても巧妙になっていました。

普通、オレオレ詐欺は電話で「オレオレ」と言って、息子や孫のフリをして「社内で不倫をして、妊娠させてしまった…」とか、「交通事故を起こしたから、すぐ示談金を払わないと逮捕される…」とか。今すぐお金を払わないとまずい状況に親を巻き込み、親の家族を守ろうとする気持ちにつけこんでお金をだまし取る、というのが主流のやり方のようなんですが、、、

電話相手に自分が息子や孫ということを信用されるための新しい手法が紹介されていました。それが、この記事のタイトルにもなった「オレオレ詐欺の2stepマーケ」なのですが、これがどういうものなのか、想像つくでしょうか?(もし、あなたが、どんなものなのかわかったなら、相当スゴいと思います)

オレオレ詐欺をやる上で一番難しいと思われること。それは、親に本物の息子や孫からの電話だと信じさせないといけないことだと思うんですが、その障害を2Stepマーケティングにすることで、うまくいく確率を大きく高めていたんです。

具体的にどんな方法かというと、まずお金を騙し取る電話をかける前に、、、

Step1:
「風邪で声が変なんだ」「電話が壊れたから、番号変わった。登録しておいて」

と一本電話を入れます。そして、その数日後に、、、

Step2:
登録された電話番号で相手に電話をかけます。そうすると、相手の電話には息子や孫からの電話だと表示されるので、息子や孫と信じる確率が高くなる、、、

と。

これって、結構、恐ろしくないですか?

これを知ったときに、自分の親が絶対に騙されないと言い切れないような怖さを感じると同時に、妙に感心すらしてしまいました。それに、こういう手口が巧妙になっていく話を聞くと「こういう人たちは、犯罪なんかせずに、普通の仕事にこのエネルギーを向ければいいのに、、、」と、いつも僕は思います。

というのも、これはマーケティング・プロセスを作るときの考え方にとてもよく似ているというか、悪用したような感じになっているからです。

たとえば、マーケティングでも2ステップ・マーケティングという手法がありますよね。最初に住所やメールアドレスだけをもらって、見込客を教育してから商品を売るという、とても有名な方法です。

これを導入する理由は、色々あると思いますが、基本的には1ステップマーケティングの反応が落ちてきたり、より効率的に顧客を集めるために使うもの。競合のほとんどが1ステップマーケティングをしているときに、自分だけ無料の小冊子を配るといった2ステップマーケティングをやることで一気に反応を高めることを狙ったりします。

他にも、テレアポをしたあと訪問してから契約をしていたけど、最近、反応が悪くなってきた。だから、まずはテレアポで「役立つ資料があるのですが…」と連絡して、資料を送ってから訪問。そして契約する流れにしたらうまくいった。といった場合もマーケティング・プロセスの改善です。

こういう商品をより効率的に売るために、マーケティング・プロセスを改善するのと、今回のオレオレ詐欺のケースが似ていると思ったんです。なので、こんな悪用するような使い方をするんじゃなくて、もっといい商品を売るために、エネルギーを使ってほしいな、といつも思うんです。

マーケティングやセールスライティングをある程度身に付ければ、アイデア次第で色々なものが売れるようになります(オレオレ詐欺の場合は商品すらありませんが…)。実際、この技術を悪用して、しょうもない商品を売って稼いでいる人もいます。

ですが、いいもの、いい商品を広めるのがマーケティング・セールスライティングの技術の正しい使い方。

あなたがマーケティング・セールスライティングのスキルを磨いていれば「高い報酬を払うから、いい商品じゃないけど売ってくれ、、、」という甘い儲け話が寄ってくることがきっとあるでしょう。ですが、そういうときには甘い誘いに乗ってダークサイドに落ちてしまわないように、気を付けて下さい。

最初はいい話だと思って契約したけど、よく話を聞いてみたら、、、みたいなこともあるようなので、ご注意を。

山田 光彦

【ザ・レスポンス】の責任者兼チーフ・セールスライター。以前は、司法書士として事業をやっていたが、顧客を集める重要性を痛感し、セールスライターへ転身。現在、ダイレクト出版のマーケティング部門の事業部長を務める。

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