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ビジネス成功のためのリスク管理

2013.5.21 | ,
  •  

From:寺本隆裕

大阪のスタバより、、、

以前、メルマガ読者さんからこんな質問がありました。

「慎重さと大胆さのバランスってきっと重要なんですよね?」

はい。その通りです!
なんですが、、、どうやってそのバランスを取るのか?というのが迷うところでもあり、実は「肝」でもあります。

大胆すぎるとリスクが高い。慎重すぎるとスタートできない。どのポイントで落ち着けばいいのか?

今日はこれについての「答え」を紹介しましょう。

これは新規のビジネスの立ち上げのときだけでなく、ほとんどあらゆるマーケティング・セールスの活動のときに有効なものです。この方法を使えば、スピードはアップするし、たくさんの成果が出せるようになるし、そしてコストも抑えられるというものなので、ぜひマスターしてくださいね。

その方法とは、、、

「全てはテストである。」
と考えるということ。

「さっさと売れ!」と言われてよくやってしまう間違いの一つは、鼻息を荒くしてやる気満々。「おっしゃ!やるでー!」と自分のアイディアに惚れ込んでしまうこと(大胆すぎ)です。

例えば、時間とお金をかけて商品やウェブサイト、チラシなどを徹底的に作り込む。そして、大金を投入して広告宣伝をかける。というもの。そして全然うまくいかずスッカラカンになり、身動きが取れなくなってしまいます。(で、「いやー、いい勉強になりましたよ」と苦笑い)

あるいは全てのものをきちんと完璧に準備してから販売をスタートしよう(慎重過ぎ)、とする間違いです。

例えば、とあるサービスαを売り出そうと決めたとき、「こんな電話問い合わせが来たらどうするか」を決めて、「現金ではなくクレジットカードで払いたいというお客さんもいるかもな」とクレジットカードシステムを組んで、「そのサービスを申込んでくれた方専用の紙袋」を作り、「在庫もたっぷり」準備して、「申込者用のバックエンド」も用意する。あらゆるケースを想定し、準備万端になってからリリース!というもの。

もし売れなければ大変です。それまでの時間と労力、そしてお金が全部ムダになってしまいます。

どちらも間違っています。
大胆になるのでもなく慎重にやるのでもありません。

『全てはテスト!』

なのです。
「テスト」であるからには、あなたがやることは次のような内容を満たしていなければいけません。

・何をテストするのか、その目的がはっきりしていること。
例えば、AをBにするとうまくいくのでは?という仮説の検証であったり、この切り口に需要があるのかを見極めたり。ということです。「これに全てをかけます!」というのは文字通りただのギャンブルです。
・数字がきちんと計測できるなど、結果検証ができること。
何らかの結果を得なければテストにはなりませんよね。例えば、ダイレクトメールを打ってみたけどそこから何件注文が来たかはわからない。という状況だと、意味がないという事です。
・すぐに実施して、すぐに結果が得られる事。
スグに実施してすぐに結果が得られれば、テストの「回数」を増やす事ができます。回数が増えればそれだけ得られる「成功」の絶対数が多くなります。
・コストを最小限に抑える事。
できる限り少ないコストで、できる限りいい結果が得られるようにしなければいけません。大金を投じる前にマーケットの反応を得る方法はないでしょうか?それを探すのです。
・うまくいかなかったときにはすぐにやめられるようにしておく事。
なぜならビジネスの成功にとって重要な事は、「うまくいく方法を見つける」ことだからです。うまくいなかいとわかれば、「次」に進めるようにしておかなければいけません。(投資用語でこれを「損切り」と言いますね。)大量の在庫を抱えてしまっていたり、苦労して作り上げた「思い入れ」のあるようなものだと、なかなか損切りするのは大変です。

石油を掘る仕事をする人は、確か、一つの油田を掘り当てるのに何百もの穴を空けるそうです。ビジネスもそれと同じ感覚です。掘り当てるまで小さい穴をたくさん空ける事。そして掘り当てたら、そこから得られる利益を最大にするのです。
『全てはテスト』と考えるなら、
「失敗する」ということはあり得ません。

思うような結果が出なかったということは、単に「その方法だとうまくいかないということがわかった」というだけのこと(テスト結果が得られた、というだけのこと)。そのフィードバックを「次のテスト」に活かせばいいだけなのです。
新商品を売りたい?

だったらまず最低限の準備ができたら売ってみればいいのです。

もし売れなければ次へ。
(売れなかった事がわかった、ということなので失敗ではありません)

売れたら、、、
寝る間もなく急いで商品を大量生産です。

そして、、、
食べる間もなく急いでバックエンドを「テスト」販売です。

「リスク」とは、避けるものではありません。
「リスク」とは、管理するものなのです。

テストして、うまくいかなければこうする。
テストして、うまくいけばこうする。

そのように、次の手次の手を考えておく事で、リスクを管理する事ができます。

あなたは、リスクを避けようとして、慎重になり過ぎていませんか?
あるいは、「賭け」をしようとしていませんか?

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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