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根性がないほどうまくいく。

2012.6.5 | ,
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From:寺本隆裕

From:寺本隆裕 ダイレクト出版

大阪の自宅より、、

「うまくいかないからって、始めたことをスグやめるなんて、ダメだと思いますよ」

昔、メルマガの読者の方から、こんな指摘をもらったことがあります。

何かの企画を始めたのか、何かの商品を作ったのか、は忘れましたが、

新しく始めたことの評判が悪かったので、それをすぐにやめたことがあったのですが、

それに対してメールで指摘をもらったのです。

確かに僕らは子供の頃からずっと、「最後までがんばれ」とか「あきらめるな」とか「始めたことを最後までやり遂げろ!」と教わって来ました。

途中で投げ出す奴はダメな奴。辛くても最後までやり遂げる奴がすごいやつ。

そんな風に教育されてきました。

(主人公は最後には「努力」が報われる、というストーリーを聞かされてきました)

今回僕がもらった指摘も、恐らくこういった哲学からくるものです。

しかし実際、ビジネスの現場においては、特に、マーケティングにおいては、

「スグやめる」

という感覚は、めちゃめちゃ重要なことなのです。

商品が売れるか売れないか?お客さんが喜んでくれるかくれないか?

マーケティングの世界は「成果」「結果」が全て。そこに至る努力や根性、プロセスは、お客さんにとっては関係のない話。

例えば、毎日ほとんど寝ずに商品の開発に取り組んだからといって、お客さんに必要とされていないものは価値のないもの。

一方、その辺で拾ったような商品であっても、お客さんが大喜びしてくれるものは価値のあるもの。

僕だって、数時間で書いたセールスレターが大ヒットすることもあれば、3週間かけて満を持してリリースしたセールスレターが大コケすることもあります。

「全ては、お客さんにとってどうか」ということ。

そして、お客さんに「ウケる」かどうかは、いくらマーケティングのノウハウを勉強しても訓練しても時間をかけてリサーチしても、

実際にお客さんに聞いてみる以上に、実際にテストして反応を試してみる以上に、正確にそれを知る方法はありません。

だから、「やり遂げる」よりも重要なことは、

・できるだけ早く
・できるだけリスク少なく
・できるだけたくさんのアイディアを

テストすることなのです。

そして、うまくいかなければすぐにやめること。「うまくいかなければすぐにやめられるようにしておくこと。」です。

油田開発をするときは、ひとつの油田を掘り当てるために、大量の穴を開けるそうです。

穴を開ける。

原油が出ない。

また次の穴を開ける。

出ない。

・・・・

ということを繰り返しながら掘り当てていくのですが、

重要なことは、「その穴からは原油が出ない、ということをできるだけ早く知ること」。

そうやって早く失敗して「次」に進むことにより、成功の確率が上がっていくわけです。

マーケティング企画でも同じ事。

すべての企画がうまくいくなんてことがありえない以上、企画をうまく行かせる方法はひとつしかありません。それは、

できるだけ「数」を打つことです。できるだけ素早く、「その方法じゃうまくいかない」ということを知ることです。

損失を最小限にしながらテストをする。失敗したらその経験を次に活かし、また新しくテストをする。

そして、うまくいく兆しを見つけたら、そこを最大限に伸ばしていく。

これが、マーケティング成功の秘訣です。

やってみて、うまくいかないものに、無駄にこだわったり、「根性」を見せることに意味はありません。

ダイレクト出版

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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