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締切地獄の果てに…

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From:ジョン・カールトン

この数日間、私はずっと締切に追われています。期限は来週ですが、この仕事を終わらせるために2週間も前からギアをシフトアップして、この長くて暗い地獄のトンネルを走り続けています。

私がまだ”ただの”フリーのセールスライターだった頃から、私は締切に間に合わせるために世間とも友人とも衛生的な環境(私は何日間も同じ服を着たまま過ごしていました)とも隔絶された世界で仕事に没頭していました。私はセールスライターとしてのキャリアの中で締切を守れなかったことはありませんし、常に最高レベルのクオリティの原稿を納品してきました。

しかし、このことは私の同業者の多くをイライラさせました。ゲイリー・ハルバートでさえ、「締切を絶対に遅らせないなんてある意味犯罪だ」と言いました。そして実際、ほとんどのセールスライターは時々締切を破っていました。しかし、私にとってプロフェッショナルとは、約束を守ることが最低条件だったのです。

私がどうやって締切と付き合っているかについては、また時間のあるときにでも話しましょう。しかし、今日は、私が締切の地獄を経験することがなければ、決して辿り着かなかった答えをあなたにシェアしたいと思います。

私はいつでも、クライアントが期待するレベルの広告を作れるという自信がありますが、それでもライティングのプロセスにおいては、いつも疑問と不安に苛まれます。それは神経衰弱や挫折感、徒労感、自暴自棄の状態に陥った時と同じような精神状態だと思います。

このことは、かつて私をひどく怖がらせました。しかし、今ではそれは滑稽なことだと分かりました。最初のうち、その理由が分かる前は、ライティングの時に精神が衰弱したり挫折感を感じるのは、私の個人的なことが原因だと思っていました。自分がプロとしてまだ未熟だからそうなるのだと思っていました。

しかし、すべての優れたセールスライターは、新しい広告を書き上げるプロセスにおいて、私と同じような精神状態を経験するのだということが分かったのです。

それは産みの苦しみです。もちろん私には出産の経験はありませんが、女性ライター達が新しい広告を作るプロセスにおける精神状態や肉体的な疲労は、出産のそれと同じであると主張していたのを聞いたことがあります。

そのことを知って、私はいくぶん安心しました。新しいものを生み出す不安で死んだ人はいないのですから。しかし、その状態が一時的なものであり、そして必要なことであるということを理解していなければ、自殺してしまう人もいるかもしれません。

つまり、私があなたに言いたいのは、「恐れるな」ということです。

締切のプレッシャーの中で優れたものを新しく生み出そうとすれば、誰でも気が狂い、このままでは脳がねじれるのではないか?と感じるようなプロセスを辿るものです。逆に言えば、自分にとって快適なゾーンから出ることができなければ、優れたものなど生み出せるはずがないのです。

それはエクササイズのようなものです。私はサディスティックなトレーニングをすることで有名なトレーナーについていますが、彼の教えるエクササイズは私の心拍数を”ゴジラ・レベル”まであげます。もしこのプロセスの意味を理解していなければ、私はそんなエクササイズはボイコットします。しかし、「痛みなくして得るものなし」というルールを理解している私は、痩せるためにこの悪魔のようなエクササイズにも挑めるのです。

今では私は、快適なゾーンから自分を追い出すことを楽しんでさえいます。

なので、今も私はハッピーではありません。というのも、この記事を書き上げたら、また締切の迫っている仕事に戻り、おそらく12回目になるであろう編集作業をしなければならないのですから。

私自身の一部は手首を切ってすべてを終わらせようとしたがるでしょう。しかし、それよりも偉大な一部が、それを笑い飛ばしてしまうのです。なぜなら、、、

そこに締切があるからです。そして、この苦しみはやがて、すべて過去のものとなるからです。

締切はセールスライターにとって親友である、と私が言う理由はここにあります。締切がなければ、どんなことにも終わりは訪れません。そして、この辛くて苦しい状態がいつまでも続くと思い続けなければならなくなるのです。

私が設定する締切は理にかなったものです。その仕事をきちんと仕上げるにはどれくらいの時間が必要かを、私は長年の経験から分かっています。それは一晩の時もあるし、6週間の時もあります。

しかし、一度仕事が完了すれば、私はすぐに、いつもの楽しみにあふれる世界に帰っていきます。

クリエイティビティとは無慈悲な女王です。しかし、その女王を選んだ者には、(そのことを理解するなら)その苦悩に耐えるだけの価値があります。

では、また。

John Carlton

ジョン・カールトン

本場アメリカで25年以上にわたり、業界トップクラスのフリーのセールスコピーライターとして市場を問わず、様々な商品を大ヒットに導いてきた。。電話で相談するだけで1時間で約25万円(1ドル100円で計算)など、驚くほど高額のフィーをクライアントに請求しながらも、世界中からの仕事の依頼で1年先まで予約が埋まっている。

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