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30秒で描いた絵が100万円!?

2014.10.14 | ,
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From:寺本隆裕

From:寺本隆裕

ピカソがレストランに食事に行ったときの話。

当時、すでに画家として40年のキャリアがあったピカソは、
とても有名になっていた。

ピカソがいる!
と気がついたレストランのボーイは、
ピカソの食事が終わるのを待って、声をかけた。

「ピカソさんですね。大ファンなんです。このナプキンの裏に、私のために何か簡単に描いてもらえませんか?」

ピカソはボーイからペンとナプキンを受け取ると、
そのままナプキンの裏にささっとスケッチをした。

30秒ほどで描いたそのスケッチをボーイに渡しながら、
ピカソはこういった。

「1万ドル(100万円)だ」

ボーイは驚き、

「確かにあなたの絵画は高額ですが、30秒もかけずに描いた絵の割には高すぎます!」

と思わず声を上げた。

しかし、ピカソは表情ひとつ変えずこう答えた。

「違う。40年と30秒だ。」

・・・・

この逸話には、2つ学べることがある。

1つは、
(あなたにとって)どんな簡単な仕事だったにせよ、プロとしての知識やスキルを使って仕事をしたのなら、あなたはきちんとその価値相応の金銭を要求せよ、ということ。

これはダン・ケネディの名著「常識の壁を超えて」に書かれてあるアドバイスだ(この逸話もその本を参考にしたものだ)。

そしてもう1つは、
自分自身のスキルを高めれば高めるほど、そこから価値を生み出すのが簡単に、そして短時間でできるようになる、ということ。

2つ目は、あなたのこれからの「キャリア」に関わる、とても重要な教訓だ。というのも、、、ビジネスにおいて、マーケティングにおいて、ピカソの絵にあたるスキルがあるからだ。このスキルは今も、そしてこれからもずっと、長期的に高い価値がある…。セールスライティングのスキルだ。

一生頑張っても、ほとんどの人はピカソほどの絵のスキルは身に付けられないだろう。でも、売上、集客、利益をもたらす文章を書くスキル、つまり、セールスライティングのスキルを身につけるのは、それに比べればはるかに簡単だ。

個人差はあるが、2~3年も一生懸命やれば、ほぼほぼ食うに困ることはなくなるだろうし、ほんの少し、かじっただけでも、ビジネスに影響を与える効果がある。例えば、

・30分で「特徴とベネフィットの違い」を簡単に学び、特徴をベネフィットに転換する。

・「売れた実績のあるヘッドラインのサンプル」を横において、30分で自分バージョンのヘッドラインをいくつか書く。

・「いつでも買えるので、気軽に声をかけてください」というコピーを、いくつかの「緊急性」のパターンに沿って希少性のプレゼンに変える。

など、これらのどれか一つをやり、それをサイトやセールスレターに導入するだけで、反応が上がることは珍しいことではない。

ただ、これらの「ノウハウ」「トリック」を繰り返し学び、それを「スキル」に変えていけば、、、

・半日で書いたセールスレターで3,000万円を売り上げる
・1週間で書いた広告で毎月1,000人の新規顧客を集める
・誰かのために2週間でセールスレターを書いて500万円の報酬と継続的なロイヤリティをもらう

なんてことができるようになる。
ピカソが30秒で価値を生み出したのと似たことが再現されるのだ。

僕が、収入を上げるよりも先にスキルを上げるようにしよう、と言っているのはこのためだ。スキルがないのにお金を手にしてもそれは自力で再現するのが難しいため一時的なものにすぎないが、スキルがあればお金はあとからいくらでもついてくるからだ。

ではどうすればセールスライティングのスキルが身につくのか?

答えは単純ではない。が、大きく3つのポイントがあるのでそれをシェアしようと思う、、、

1)「何を学ぶか」よりも「誰から学ぶか」に細心の注意を払う

ネットを見るといろんな情報がタダで手に入る。その中には、セールスライティングやコピーライティングに関する情報もいくつかある。

その中で学ぶべきなのは当然、「昔から効果があってこれからも効果が出続けるもの」だ。

すぐに効果がなくなるものを学んでも、それはすぐに効果がなくなるわけだから、スキルとしての価値は低いし、時間のムダだ。また、

・その人がうまくいっただけのもの
・その状況だから(そのマーケットだから、その時代だから)うまくいっただけのもの

などを学んでしまうと、全く意味がないどころか悪になる…。

そのため玉石混交の中から玉だけを選ぶためには、「何を学ぶか」「よりも誰から学ぶか?」を慎重に見極める必要がある。それを教えている人は、本当にエキスパートなのか?どれくらいのキャリアと実績があるのか?応用範囲は広いのか?など。

そうしないと、ムダな時間とお金と労力を費やすことになる…

もうひとつ「誰から学ぶか」で重要なのは、あなた自身のその情報に関するコミットメントの度合いだ。例えば、僕は以前、尊敬する経営者の人に「礼儀を大切にしなさい」とアドバイスを受け、大きく反省したのだが(自分が人間のクズに思えるくらい衝撃を受けた…)、同じ「礼儀を大切にしなさい」と、たまたま飲み屋で横になった知らないオッチャンから言われてたとしても、ほとんど何も感じないだろう。

もしあなたが、人生を変えるようなスキルを学ぶというのなら、、、師匠選びには最大限慎重になってしかるべきだろう。

2)良いサンプルをたくさん見る

例えば車を買おうとしたとき。

最初は、スタンダードなグレードの車で十分だ、と思っていてお店に行ったら、店員さんから上のグレードの車を試しに乗ってみないかと誘われる。タダだしまぁいいか、と思い、試乗してみると、これが思った以上にイケている。

一度経験してしまったら、最初の「スタンダード」がしょぼく見えて、結局上のグレードを買う。

そんなことがセールスライティングにも起きる。つまりあなたの中での基準が上がるのだ。

基準が上がれば当然、自分の中での合格ラインもあがる。評価する目も厳しくなるし、「こんなんじゃまだまだ追いつけない」と、勉強にも熱が入る。

だから、良いサンプル。良いセールスレターを手に入れて、普段からたくさん見ておくことだ。

逆にやってはいけないのは、悪いサンプルを見ることだ。
真似して書いたりすると最悪だ…

3)共通するところと独自のところを見る

セールスライティングの最高の師匠は何人かいる。

ダン・ケネディ、ジョン・カールトン、ゲイリー・ハルバート、テッド・ニコラス、クロード・ホプキンス、デヴィッド・オグルビー、ジーン・シュワルツ、ベンシベンガ、マイケル・マスターソン、ジョー・シュガーマン、などなど…

彼らをフォローしていれば間違いないし、もしこのスキルを極めたいと思うなら、色んな人の話を聞いて学ぶべきだ。

だが、複数の人の話を聞くと、少しずつ人によって意見が違うことに混乱することになるかもしれない。

でもそれも当然のことで、セールスライティングとは人間を動かす技術なので、0か1か、みたいにデジタルなものでも単純なものでもないからだ。ただ確実に言えることは、これらのエキスパートたちは、そのやり方で成果を出し続けてきた、ということだ。

なので、彼らの話を聞くときは、

・共通する部分(原則)は何なのか?
・その人の独特のスタイルは何なのか?

に注意してみることだ。

例えば、「きっちりリサーチしなさい」というのは全員が言っている共通の部分だから原則。「USPの作り方は…」というのは、人によって異なる成功法則があるので、それは独自のスタイル。ということだ。

以上3つに気を付けて、セールスライティングのスキルを磨こう。
あなたもピカソのように、いつでも価値を生み出せるようになれるのだ。

fasdf

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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