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新刊本:CLOCK WORK 脱・社長依存を実現する自動化ビジネスの作り方

2020.2.26 | 
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今日のテーマ

「新刊本:CLOCK WORK 脱・社長依存を実現する自動化ビジネスの作り方」についてのご紹介です。

一生懸命働いているのになかなか仕事が減らない…。
自分のスキルは上がっているはずなのに、いつまでたっても忙しいまま…。
生産性をあげようとしても、いつまでたっても上がらない…。

もしあなたがこれらの経験をしているのであれば、これからご紹介する本の内容を参考にして、少し考え方を変えると楽になるかもしれません。
新刊本について、出版部門の福田に本の内容を聞いてみました。

▼動画で見たい方は、こちら

常に忙しいと感じるのには4つの原因があるから

    • 今回ご紹介する本は「CLOCK WORK」という本は、

    • めちゃくちゃ忙しく働いているのに成果が上がらない
    • 常に仕事に追われている
    • とにかく毎日忙しい
    • 仕事が嫌いなわけじゃないけど、なぜずっと忙しいままなんだ

といったことを感じている人に向けた本です。

なぜみんなこんなふうに感じるんでしょうか。
「CLOCK WORK」には、このようなことが原因だと書かれています。

要因1:サバイバルトラップ
起業家とか一人でやっているような人はとくにそうなんですが、緊急度と重要度のふたつがあった場合、緊急度の高いほうを優先しちゃっています。
トラブル対応とか、人に会わなければいけないだとか…。
それをこなして、1日が終わっちゃう。

これだと将来のことが一切できていないわけですよね。
目の前の問題を解決していく毎日です。
サバイバルトラップとは、そういう状況のことを言います。

要因2:将来が不安だから
もし現段階でビジネスがうまくいっていても、それがいつまで順調に続くか分からず、不安だから頑張っちゃっているパターンもありますよね。
不安が続く限り、毎日忙しく働かなければなりません。

要因3:人材の問題
忙しくなってきて人を雇ったら、その人ができるようになるまで教育しなければなりません。
教育をしているときは、もともと抱えている仕事との両立に迫られるため忙しくなります。
人材が育たなければ、その負担がずっと続きます。
また、仕事を覚えても辞められてしまうこともありますので、人材の問題も尽きません。

要因4:パーキンソンの法則
パーキンソンの法則とは?
【第1法則】
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
【第2法則】
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

つまり、人は仕事をするための時間を与えられたら、たとえその半分の時間でこなすことができたとしても、与えられた時間の全てを使ってしまうということです。
また、予算についても与えられた全てを浪費してしまう傾向があります。

政治学者のパーキンソン氏は、過去にイギリスが植民地を失っていく反面、職員の数が増えていったことなどを観察し、この法則にたどり着いたと言われています。

HOW思考をやめて、WHAT思考・WHO思考にする

毎日忙しいと感じるのは、前項で説明したとおりですが、この根本となっているのは「生産性のアップ」です。
とにかく生産性を上げればなんとかなる、というマインドが先にあるため、毎日忙しくなってしまう4つの原因のどれかに陥ってしまいます。

生産性のアップは必要なことですが、それだけに注力すると、ずっとやり続けなければならなくなります。
それでは、どうしたらその状況から抜け出せるのでしょうか?

まずは、自分もまわりの人も、時間を区切って制限したなかで仕事をこなすということです。
そのために必要なことは、仕事を目の前にしたときに、「どうやってそれをするのか」という「HOW思考」をやめることです。
仕事のやり方を考えていたのでは、仕事全体の総量も変わりませんし、効率が悪いです。

なので、「何から成し遂げるか」「誰がそれをするのか」という「WHAT思考・WHO思考」に切り替えることが大切です。

ほとんどの人が、「どうしようかな」となっていて、そもそも「やらない」という思考がありません。
そうではなく、何からやるか、誰かにやらせられないか、と考えるとサバイバルトラップなどから抜け出せます。

WHAT思考・WHO思考になるための、4つの「D」とは?

    • HOW思考ではなく、WHAT思考・WHO思考に考え方を移していくためには、4Dミックスと言われる、4つの「D」が重要だと考えられています。

    • Doing:実践・実行
    • Deciding:意思決定
    • Delegating:委任
    • Designing:設計

この4つのメソッドをもとに、仕事への取り組み方を考えます。

1つ目のDoingは「実務」です。
2つ目のDecidingは「意思決定」で、部下からの質問や提案に対する判断だったり、自分の仕事をどうするか決定することです。
3つ目のDelegatingの「委任」とは人に委ねることですから、部下に仕事を任せてしまうこと。
4つ目のDesigningは設計で、会社の将来・未来を設計することです。

特に「設計」は重要で、現場の実務をこなすだけではなく、自分の仕事や会社の将来を考えて、設計していくべきだということを言っています。
そのための時間をしっかり確保するようにしてください。

    • これら4つのDの理想的な比率は…
    • Doing:実践・実行→80%
    • Deciding:意思決定→2%
    • Delegating:委任→8%
    • Designing:設計→10%

会社全体で、この比率となることが理想とされています。

HOW思考だと、目の前の問題をどうやって解決させるか、と考えてしまうため、実践・実行の比率高まります。
実際に個人で事業をされている方から、「実践が100%だったといった」声もありました。

4つ目の「設計」は、「未来の創造」とも表現されていて、会社の将来を作るものですから、これができていないといつまでたっても、毎日忙しく仕事に追われることになります。

ですから、第一歩として「設計」の時間を1%でもいいので、作るようにします。
ここで大切なことは、先に設計の時間を確保する、ということです。

なぜなら、「余裕ができたら設計の時間に充てる」という考え方だと、パーキンソンの法則で説明したように、時間いっぱいまで消費してしまって、設計の時間が作れなくなってしまうからです。

「設計」で取り入れるべき「QBR」を解説

設計の時間を確保したら、具体的に何を考えればいいのか?
そこで「QBR」という考え方について解説します。

QBRとは「Queen Bee Role」の頭文字を取ったもので、直訳をすると「嬢王蜂の役割」という意味です。
群れで生活をする蜂の集団において、嬢王蜂の役割はとても重要です。

会社におけるQBRは、会社を成功に導くための「中核的機能」のことです。
設計の時間を作ったら、まず最初に会社の中核的機能を特定し、その機能が十分に果たせるように業務設計します。

例えば会社を成功に導くための主力商品が、デザインに優れていることなのであれば、そのデザインに関わる人は、デザインに集中できるように他のことを一切しないようにします。
他の人たちは、そのデザイナーがデザインだけに集中できるよう、関わるサポート業務を行うことになります。

設計の時間は、QBRを守るために業務を割り当てたり、人材配置について考えるようにします。

まとめ

新刊本「CLOCK WORK」に書かれているポイントは以下の通りです。
毎日仕事に追われて忙しいのにはいくつか要因がありますが、まずHOW思考、つまり「どうやってやるか」という考え方をやめることです。
「何からやるべきか」「誰がやるべきか」といった、WHAT思考・WHO思考に移していきましょう。
また、仕事全体を「実践・実行」「意思決定」「委任」「設計」の4つに分けて考えるようにします。
特に「設計」の時間は最初に確保し、会社にとっての中核的機能を特定したうえで、そこに注力できるような業務設計をしてください。

▼動画で見返したい方はこちら

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