トップ > ブログ >  > 批判について

批判について

2015.8.11 | ,
  •  

From:小川忠洋

大阪のオフィスより、、、

起業家として、社長として、批判に強いことは必須条件だ。なぜなら、成功すればするほど、批判の風は強くなるからだ。商品への批判、マーケティン グへの批判、あなた個人への批判。ビジネスが全くうまくいってなければ、周りの人は「同情」をしむけてくれるが、ビジネスが上手くいきだすと「同情」から 「羨望」、「羨望」から「嫉妬」、そして「批判」へと変わる。

まぁもちろん現実には嫉妬から批判する人は少ない。ただ単に成功すると目立つようになるので、たくさんの人の目にさらされて、批判される機会が増えるというだけの話だけどね。ただ成功と批判はセットでついてくるという現実を受け入れないといけない。

なので「批判」が怖いという事は、イコール「成功するのが怖い」という事になり、あなたは無意識で、成功を避けるようになる。これは失敗を怖がる のと、とても似た心理じゃないだろうか。失敗するのが怖い、成功するのが怖い、という心理が心のどこかにある限り、めちゃめちゃ行動して、アウトプット出 しまくり、、、って状態にはならないだろう。

その恐怖は、行動の「先送り」につながる。

一つぼくのケースを紹介すると、2月に新しく立ち上げたプロジェクトは、絶対に失敗したくなかった。スタンフォードの西教授のプロジェクトだった ので、絶対に成功しなければいけないと思っていた。日本の将来がかかっていると思ってやっていた。なので「失敗」がとっっても怖かった。テストマーケティ ングだと頭では分かりつつも、新しいセールスビデオをリリースしたら、結果が出てしまう。白黒ついてしまう。もし、その時に結果が思わしくなかったら、ど うしよう?

そういった恐怖から、何度も何度も、仕事を先送りし、90%完成しているセールスビデオの修正、修正をくり返した。(実際は、誰も見ていないにも かかわらず)最終、意を決してリリースして、まぁ思った以上の成果を上げることはできたが、やってる途中は明らかに、恐怖で何度も仕事を先送りしている実 感があった。

「批判への恐怖」も、この「失敗への恐怖」と同じように、あなたの行動を束縛するだろう。もっと完璧にしよう。ここは修正したほうがいい。これ じゃ売れないんじゃないか。明日もう一度やろう。そんな事をくり返して、あなたの作品(それが商品であっても、マーケティング素材であっても、ブログ記事 であっても、書籍であっても)を世に出す事を先延ばし、先延ばしにしてしまう。

そして冒頭にも言った通り、成功すればするほど批判が多くなるのだから、この先送り行為には全く意味がない。ただ、自分自身の心と戦って、毎回、 負けているだけだ。インターネットでのビジネスが旧来のビジネスと全く違う点が一つある。たとえば、高層ビルを作るのには失敗は許されない。完璧な設計図 を作って、完璧に仕事を進めなければいけない。しかし、インターネットのビジネスはその逆で、最初はベータ版から入るのが主流だ。ベータ版を公開して、 ユーザーからのフィードバックを受けて、改善、改善をくり返して最終、素晴らしいモノに仕上げていく。

なので先送りするのは、ただの損失でしかない。ユーザーからのフィードバックも得られないので、自分では良くしているつもりでも、それが本当に良いのかどうかは世の中に公開していくまで分からない。

なので批判を恐れず、あなたの作品を公開しよう。

そこが第一歩だ。われわれ社長、起業家というのは商品を作品を世の中に公開していく側の人間だ。それを受け取る側の人間ではない。だからこそ、批 判を恐れては務まらない。われわれ社長、起業家が世の中に新しいものを公開し、それを売っていかなければ、社会は前に進まない。

しかし、恐れるなと言っても難しいだろうから、最後に、世界で最も批判と賞賛を受けた男のあるエピソードを紹介したい。彼は世界で最も価値ある会 社の創業者でありCEOだった。そんな超巨大企業のCEOがとあるブロガーに批判された時のことだ。根性のあるCEOはそのブロガーにケンカを売るような メールを送った。

ブロガーはiPadやiPhoneのアプリを世界最大企業のアップルが「審査」をしている事にとても違和感、反発を感じていた。それは自由な思想ではないし、何か検閲されてる感じがすると。そしてこんな事を言った。

「いまボブディランが20歳だったとして、iPadに少しでも『革命』をみるでしょうか。革命は自由・解放を意味するのです」(ボブディランはアップルCEOのジョブズにとって最大のヒーローの1人だった)

その批判に対し、世界最大企業のCEOである人間はこう返した。

「ところで、君はなにかすごいことをした経験があるかい?なにか生み出したことはあるかい?それとも、ほかの人の作品にけちをつけて、作る人のモチベーションを引き下げてばかりいるのかい?」

この話を聞いたとき、こんな事、超巨大企業のCEOが言うか!?と思ったが、一方で、この言葉を聞いたら、誰も批判なんか怖くなくなるんじゃないだろうかと思った。なので最後にこの言葉をシェアすれば、少しは役に立つんじゃないかと。

これを読んであなたはどう思ったか?

われわれは、何かを生み出す側の人間だ。そうだろう?では、自分の心に負けないようにがんばれ!

ーおがわ

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

小川忠洋の記事一覧

ブログ一覧へ戻る

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします

ページトップへ
Loading