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本は最悪のメディア!

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From:中谷佳正

うちの会社のクライアントの業績が止まらない・・・
オンラインショプを運営している会社の業績が上がりまくっています(笑)
アパレルという厳しい業界で売り上げ、利益とも右肩上がりで伸ばしているのですが、、、

創業12年目のこの企業は、スタート段階からネット通販ブームに乗り
創業5年間で年商10億を超え、とても順調だったのですが、そこから競合の参入で広告費が高騰、安売り合戦が始まった上に商品コストの増加で、売り上げが伸び悩み、利益がなかなか出にくくなりました・・・が、ここ3年くらいでV字回復。高利益体質、優秀な人材を獲得し、有名ブランドや有名団体とのコラボ、テレビCM、別事業の立ち上げと本当にうまくいっています。

もちろん要因は数多くあるのですが、経営者の姿勢がとても変わったな〜と感じました。僕たちが仕事を一緒にさせてもらっていた時は、まだ若かった社長は時間ができるとサーフィンに行ったり、パチンコに行ったり、夜は飲みに行ったりとこのまま会社が順調に伸びていくのを確信したかのような行動でした。。。

しかし、業績が悪くなり始めた時から彼のスイッチが変わりました。色々なビジネスの研修に出たり、本を数多く読むようになりました。事務所に置いていたマンガ本は全て無くなり、全てビジネス書に変わった訳です。まあ、そもそも事務所にマンガってどうかと思いますけどね・・・(笑)

そのタイミングで僕もある大手通販会社が出した1,600円の本をプレゼントしたんですが、、、ここ数年でこの経営者は何十回と読み、本はボロボロになり付箋や赤ペンだらけになりました・・・そして先日、「この中谷さんにもらった1,600円の本を100億に変えてみせます」と言いニコッと笑い僕に話しました。さっきもお話ししたように、彼の会社は今期も過去最高の売り上げと収益を上げている。そのコミットが本当に実現してしまいそうな勢いです。

このメルマガを読んでいる人はびっくりされるかもしれませんが、、、
文化庁の調査によると1ヶ月で1冊も本を読まない人が47.5%もいるそうです。月間で1、2冊読む人が34.5%・・・凄い数字ですね。

成果を出す人は本を読んでいる

僕の経験上、今まで数千人の経営者とお話をさせてもらってきたけど、一部の天才を除いては皆んな本を読んでいる。実際、Business Management Degreeという海外のサイトで富豪と年収3万ドル以下の人との習慣の違いを比較していたけど、そこでも富豪の88%がビジネス本などを1日30分以上読んでるって書かれてました。ちなみに年収3万ドル以下の人達は、たった2%しか実施してないそうです。。。要するに、成果を出す人とそうじゃない人との相関関係として、読書をするかしないかっていうのが大きく影響しているのは間違いない、、、

本は最悪のメディア!

「本は最悪のメディアだ!」
と言ったのは、億万長者メーカーと言われているダン・ケネディです。これは、著者側の意見として発言したセリフですね。どういうことかというと、本というメディアはある程度価格帯が決まっているので、収益性が低すぎるってことをダンは言いたかったわけです。。。つまり、著者側からすると、自分の持っているノウハウや、それまでに経験してきたこと、研究してきた結果などを本として出すのは、とてつもなく費用対効果が悪いってことですね。もし本で話していることをセミナーであったり、何か別のメディアによるコンテンツとして提供したなら、もっと多くのお金が貰えますからね。3万円とか10万円とか、もしかしたら100万円を出さないと教えてもらえないような内容であっても、本というメディアにすると数千円程度になってしまいます。僕がプレゼントした本は1000円台ですしね。超一流の大学の教授とか、超一流の研究者とか、世界を代表する経営者が提供しているコンテンツであっても同じ価格です。

これは僕たちにとってはとてつもなくお得な話。著者側にとって最悪なメディアであるってことは、僕たちのような起業家や経営者にとっては最高のメディアだってこと。。。本一冊に詰め込まれている内容は、何万円も出さないと手に入らないような情報が沢山あるという事ですね。まあ、本にもよるんですけど・・・(笑)

あなたは本を使っているか?

本を読まないと損やん!ってなるかもしれないけど、1つ問題がある。本を読んで知的欲求だけを解消して終わるタイプの人が結構いるという事です。

ビジネスパーソンとして成果が出てるなら良いと思いますけど、成果が出てないなら、、、何の為に読んでるん?って話。。。そういうタイプの人は、本の読む目的が知識を得ることになってしまっている。勉強する為に読んでるって感じです。だけど、僕たち起業家や経営者は、本で得た知識を使ってナンボ。つまり、本は読むのではなくて、使う為にある、、、

知識は使うためにある

これは本に限った話じゃなくて、知識全般にも言える話ですね。僕たちが知識を得る必要があるのは、ビジネスで今必要な知識だけで十分だと思いませんか?実際に使うかどうかも分からない知識を詰め込んで、時間やお金を使ってしまうのは、あまり褒められた行動じゃない。それよりも、あなたのビジネスにとって、今どんな知識が必要で、それをどうやって使うかの方が大事。それがたとえ本を読むということであったとしても、行き当たりばったりじゃなくて、もっと戦略的にやる必要があると思います。
何も僕はノウハウや戦術的な知識を得なくて良いって言ってるわけじゃなくて、戦略を持った上でノウハウや戦術的な知識を手に入れてもらいたいなと思ってるだけです。そうすれば、あなたのビジネスの成長スピードは加速的に速くなっていくはずです。
ぜひ、戦略的な起業家や経営者としてのマインドセットを持った上で、使える知識を手に入れるようにしてください。使う為に読む!これだけ実践してくれれば嬉しいですね。

P.S.
僕は感覚派の人間なので読書量は少ない方だと思います。でも、優秀な起業家や経営者の人達から、これは良い本だよって言われたものは必ず読んで、そして使ってきました。

中谷 佳正

Web制作会社 有限会社WINKSの代表。独自の手法で売上を上げるホームページを作る方法を確立し、いままで630社以上のWeb制作、運営に関わる。現在は、Web制作会社の経営と、同業社向けに売れるホームページを作るための中谷塾を運営、人気を博している。リッチ・シェフレンのナビゲーターでもある。

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