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その儲け話で利益を上げられますか?

2012.11.2 | ,
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From:北岡秀紀

FROM:北岡秀紀

経営者には、「儲け話」が良く舞い込んできます。

こういう新しい商品がある・・・
こういう売り方をすれば儲かる・・・
○○と提携できる話がある・・・
などなど。

社長というのは、元来、新しもの好きです。
またそういう情報に絶えずアンテナを張っていますし、特にこのレスポンスを読んでいるということは勉強を良くされていますから、そういう話があると飛びつきたくなります。

でも、中小企業はお金もスタッフも社長の時間も限られています。
全部やるわけにはいきません。

美味しそうな話に全部飛びついていたら、どれも中途半端で成果が出ないという結果になることは目に見えています。
実際、身に覚えがあるのではないでしょうか。
・・・積ん読になったままの本、後でやろうと思って放置したままの教材などなど。

じゃあ、どうするのかというとシンプルです。
「儲け話」の情報が入っても、基準に合わなければ断ることです。

私自身が、仕事を受けるかどうか基準としていることが5つあります。
それをあなたに紹介しましょう。

基準1 自分(自社)の強みが活かせること

当たり前の事なんですが。。。
こっちは「簡単に儲かるよ」と言われると、その気になって乗ってしまうのが人情というもの。

でも、自分(自社)の強みが活かせない=誰がやっても同じ。
ということは、あなたがやる必然性はありません。

たとえ一瞬儲かったとしても、誰もが出来る訳ですから、どうせすぐにダメになるのは誰が見ても明らかです。

基準2 自分の方向性と合うこと

たとえ強みを使えたとしても、今後行きたい方向性とズレるならやっぱりやるべきじゃありません。
ホンの少しの寄り道が重なって、行きたいところに行けなくなる、ということもあり得ますから。

(ということは大前提として、何となくのビジョンは持っておく必要がある、ということは付け加えておきます。)

基準3 重要事項が圧迫されないこと

新しいビジネスに取り組むまでにやっていた仕事があるはずです。
新しい仕事が入っても、それらの仕事の時間は確保できるのか?
確認しましょう。

新しい仕事を入れたばっかりに時間がなくなる、というのは「新規事業あるある」です。

基準4 長期間、収益をもたらすこと

ボンと打ち上げ花火のように儲かっても意味がありません。
長期間、会社に利益を上げることができるものでなくてはなりません。

基準5 短期的な収益見込み額

これは長期的な効果が大きいと判断した場合は、あえて無視することもありますが・・・
通常、1年以内にもたらされる粗利がいくら以上と見積もれない場合は、やはりその仕事は受けません。
(その金額は自分で決めてください。)
自分の時給を出来る限り下げないことがポイントです。

後で断る勇気

いかがでしょうか。
今後、「儲け話」があったときは、ぜひこれら基準に照らして考えてみてください。

ちなみに。。。万が一受けてしまってから「これは違う」と気付くこともあります。
その場合は、気付いた時点で断ることが重要です。

周りも巻き込んでしまっていますし、いくらか時間やお金を投資してしまっています。
ですから、引くに引けないみたいな感じになっているかもしれません。
それでもやっぱり違うと気付けば、切ることです。

既に使ってしまった資源はもったいないかもしれませんが、今後もイヤイヤ無駄に大切なリソースを費やすことを考えれば、気付いたところで断るのが賢明です。

切るときの痛みは自分が余計なことをやってしまった報いです。
それでも、論理的に考えれば、切る痛みより切る効用の方が大きくなることは間違いありませんから、あとは断る勇気だけです。

ー 北岡秀紀

北岡 秀紀

マーケティングコンサルタントであり、コンサルタントを指導するコンサルタントでもある。これまで約900以上のクライアントのコンサルティングを実施し、数々の店・中小企業・オンラインショップの売上改善を果たす。その成功率は91.7%を誇る。(2011年10月現在)単に机上の空論ではなく、「自身で実証済みのノウハウだけを伝える」ことを信条としている。年商1億円を突破したい社長向けの情報サイト『オクゴエ!』を主宰。また、自身のノウハウを受け継ぐコンサルタントを育てるプログラムを主催しており、一人あたりの参加費は350万円という超高額にも関わらず、申込が殺到。参加希望者の77%以上を断っている。

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