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本は「読む」より「リサーチ」したほうがいい

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From:小川忠洋

  • 注意!勉強家、読書家が陥りがちな罠
  • 自己暗示で、最大限の効果を引き出す方法
  • 会社の利益を上げるミーテイングのアイディア・・・

From:小川忠洋

大阪のオフィスより、、

ザ・レスポンスを読んでいるあなたなら、僕と同じようにきっと読書家(勉強家)だと思う。今日の記事は、ちょっと前に自己啓発のメルマガ(http://www.drmaltz.jp)で配信したものだが、勉強家であるあなたにはきっと役に立つので紹介しよう。

世間ではここ数年、勉強法というモノがはやっている。なので、そのブームに乗っかって、今日は読書法の話をしたいと思う。何故なら、最近、僕は自分の読書のバカさ加減にイヤになった経験があったからだ。

この経験はきっとあなたもしょっちゅう経験しているはず。

だから、意識してそれを修正するよう習慣づければ、もっともっと効果の高い読書ができるはず。さて、

「効果の高い読書」

なんて言うんだから、そもそも、これは読書に対して効果を求めている場合の話だ。

小説などを読むのは、純粋に楽しむための読書なのでそれにこういった話は当てはまらない。まあ、当然っちゃー当然だが。。。

1ヶ月くらい前から僕はある本を読み始めた。その本はビジネス書なんだけどとても親切で、チャプターが終わるごとに、エクササイズまでついている。しかも、これがかなりビジネス(経営)に役立つエクササイズなわけ。

あるチャプター(ミーティングのやり方みたいなテーマ)でエクササイズを見つけた。

それは、自社のビジネスにとってのキーとなるエリア(利益に直結するようなエリア)を探し出して、それについてミーティングを開くというモノ。それについて、ミーティングの参加者がそれぞれアイディアや改善案を持ち合って定期的に開くミーティングだ。

例えば、「見込み客獲得」とか「在庫管理」とか、もっと改善すれば、利益があがるような項目を洗い出す。そして、それらを定期的に改善していけば、着実に利益があがるという話。

「おお!コレはナイスアイディアだな
コレやったらかなりいい感じになるはず!」

と心の中で叫んだ。そして、”後でやろう”と思って、そのチャプターの続きを読んだ。

・・・

・・・

・・・

・・・

あれから1ヶ月。

いまだ、そのエクササイズは実践されていない。スグに実践すれば、たったの5分10分で完了するはずなのに、、、いまだに、、未着手。

フとそれに気がついた僕は

25階のマンションの窓ガラスを割って
自分を突き落としたい気分になった

(もちろん自分に優しい僕はそんな事はしないが・・・)

ま、冗談はさておき。

読書と言うのは、何か本を読み切る事がゴールのようなイメージがある。だから、今回登場した愚か者のように、とてもいいエクササイズがあるにもかかわらず、(それを実践するために読んでいるにもかかわらず、、、)

「読み終わる」事を優先事項にしてしまい、本来の目的である、エクササイズを一時保留にしてしまう。

本末転倒。

とはこのためにあるような言葉だ。スグに実践できるような、ビジネスを改善できるようなアイディアを探している。それにも関わらず、そのアイディアが見つかっても、その実践よりも、「本の読了」を優先してしまい、結局、大切な事を忘れてしまう。

これはきっとあなたも経験した事があるだろう・・・

※ ちなみに、このようにやりかけた事を最後までやり遂げたいと思う事を「ザイガニック効果」と言う。「この話聞いた?」と聞かれて、「ごめん、まいいや。」と言われると気になって仕方ないのと一緒。

これをマーケティングに利用するととても強烈な力を持つ。人は途中までやりかけた事は最後までやり遂げたいのだ。

もし、ビジネス書など、なんらかの効果を出す事を目的として本を読む時は、何か効果の得られそうな兆しが(例えば今回のエクササイズなど)見えたら、スグに読書を止めてみたらどうだろう?

読書を止めて、それをやってみる。

やってから、続きを読む。

そうやった時に失う事は?恐らく、本を早く読み終えたいというモヤモヤが残るくらいで、何の影響もない。それよか、もっともっと、いい効果が出てくるだろう。実際、そうでもしない限り、いつまでたってもそこから何らかの結果を得ることはできないだろう。

「後でまとめてやろう」という思考は、

「今日は忙しいから明日やろう」といういつもの先送りと同じ運命になる。

つまり、いつの間にか忘れ去られている・・・

この経験を通じて僕が思ったのは、「読書」という言葉は良くないと言う事。何故なら、本を読み切る事がゴールという暗示を自分に与えてしまうからだ。

その代わりに、「リサーチ」という言葉を使ってみたらどうだろう?まあ、他に何か言葉があれば、それでもいいんだが、リサーチという言葉はその本の中から何らかの「ヒント」を探すような意味合いに取れる。

そして、リサーチした結果は実践に繋がる可能性が高い暗示効果があるんじゃないかと思っている。

「今、この本を読んでいる」よりも

「今、この本をリサーチしている」(調べているでもいいかな?)と言い聞かせてみよう。それだったら、途中で読むのをやめても、調べている対象が分かればそれで完了。速読法なんかを習って、全部読み切る必要もない。

あらためて、言葉というのは強烈なパワーを持っている。

「本を読む」はその本の最後までいかないと、「読み終わった」にはならないが、「本を調べる」は、目的が分かればそれで完了。

言い方の違いだけなのに、僕らがその言葉に持っているイメージは全く違っている。そして、その違ったイメージは、僕らの行動や振る舞いに影響してくるのだ。

とにかく、、、

ちょっと小川に騙されたと思って今週1週間だけは、結果を出すために「本を読む」のは止めてみよう。そして、そのかわりに今、読んでいる「本をリサーチ」してみよう。

きっと大きな変化があるはずだ。

PS:もしあなたが効果的な読書法とかを持ってるなら、ブログにコメントくれたら、これを読んでるみんなが助かると思うが・・・

PPS:このプログラムもあなたの人生をより良くするためのツールだ。完了することに意味があるのではなく、ここから一つでも二つでも何かを現実の生活に活かす事が大切だ。ちょっとしたエクササイズで自分に自信を持ったり、人に嫉妬するのを止めたり、そういった実生活に活かすことが全てで、全部完了する事は必ずしも必要なわけではない・・・
http://www.drmaltz.jp/zrl/letter_dan.php

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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