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仕事効率化のワナ

2012.3.30 | ,
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From:北岡秀紀

FROM:北岡秀紀

前回まで、仕事効率化のお話をしました。 実際にやっていただければ、間違いなく成果が出るものばかりです。 ぜひ試してください。   でも、実は、この成果が出やすいというのが、仕事効率化のワナでもあります。 なぜならすぐに成果が出るために、仕事の効率化はとても面白くなってくるからです。

こんな方法もできるんじゃないか?こんな方法もあるのか!とどんどん仕事の効率化をしたくなります。

仕事の効率化には終わりはありません。 極めようとすれば、いくらでもやれることがあります。 その証拠に、ウェブやアプリなどで新しい仕事効率化ツールもどんどん出てきますし、仕事効率化の本はいつでも書店の棚に並んでいます。

その結果、いつの間にか仕事の効率化そのものが目的化してしまうのです。 あなたの周りにいませんか?仕事術はやたら知っているクセに成果が出せないヤツ(苦笑)   私たち経営者が仕事の効率化に取り組むのは、社長が大量行動を実行するため、だったはずです。 (こちらの記事を参照)   何度も言いますが、仕事の効率化が目的ではないのです。 大量に行動し、その結果として目の前の業績を上げることが目的なのです。 つまり、どれだけ仕事を効率化しても、成果につなげることができなければ意味がないのです。   では、仕事の効率化を成果につなげるにはどうすればいいのでしょうか?   それはたったひとつしかありません。

仕事の効率化を成果につなげる原則

それは、効率化によって浮いた時間を、成果を上げるための仕事で「意図して埋める」ことです。   お金で例えると分かりやすいでしょう。 安いものを買うのにお金が貯まらない人がいます。 せっかくバーゲン価格で買って、お金が浮いたのにその浮いた分を貯めずにどんどん使ってしまうからです。 もし浮いた分を貯めれば貯金が増えていきますよね。

しかし、他に使ってしまったら、当然お金は貯まりません。 (たくさん買う事が目的であれば、いいんですよ。念のため。)

残念ながら時間はお金と違って貯めることができません。 ですから、この貯金にあたるのが、浮いた時間は成果のあがる活動で「意図して埋める」ことです。

仕事スピードはあがっているけど、、、

ぜひ考えてみて欲しいことがあります。 仕事の効率化を意識しなくても、起業した当初の自分と今の自分では、きっと今の方が仕事のスピードは速くなっているはずです。 にも関わらず、なぜあなたの仕事時間は減らないのでしょうか? 売上が上がったから仕事が増えた、のかもしれません。   では、今と同じ売上が上がり始めた時と今を比べると? やっぱり仕事スピードは上がっているけど、仕事時間は減っていないはずです。   それはなぜでしょうか?

意図しなければ、意味のないことに埋まる

その問いに対して、明確な理由は持っていないはずです。   そして、その理由が分からない事こそが問題なのです。 仕事の時間が浮いたとしても、そこに意図して何も入れなければ、知らないうちに何かの雑務が入ってしまうことになります。   浮いたところに何を入れるのか?

はじめから考えておく。 そして、実際に時間が浮いたら、すかさずそれを入れる。   時間が浮くと緊急度は高いけれど、重要度の低い仕事が入ってこようとします。   そこでのあなたの対応がポイントです。 緊急性に負けて、その仕事をいれてしまうのか? 埋めようと思っていた仕事は予定に入っているものとして、予定通り実行するのか?   後者が選べるようになるほど、重要度の高い仕事の分量を増やせるようになり、結果として業績があがるようになるのです。   はじめは浮く時間はたった5分かもしれません。 しかし、それが積み重なって、大量の「経営者本来の仕事」が大量に取り組めるようになるのです。    「意図して埋める」 ぜひ意識してください。

PS:このダン・ケディの時間管理の方法について書かれた本、お勧めです。
http://www.directbook.jp/btm/index_mk.html

北岡 秀紀

マーケティングコンサルタントであり、コンサルタントを指導するコンサルタントでもある。これまで約900以上のクライアントのコンサルティングを実施し、数々の店・中小企業・オンラインショップの売上改善を果たす。その成功率は91.7%を誇る。(2011年10月現在)単に机上の空論ではなく、「自身で実証済みのノウハウだけを伝える」ことを信条としている。年商1億円を突破したい社長向けの情報サイト『オクゴエ!』を主宰。また、自身のノウハウを受け継ぐコンサルタントを育てるプログラムを主催しており、一人あたりの参加費は350万円という超高額にも関わらず、申込が殺到。参加希望者の77%以上を断っている。

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