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看板の◯◯を変えただけで売上130%にアップ?

2019.5.18 | ,
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From:藤岡将貴

中華料理店チェーンの「大阪王将」が、たった1つのことをやっただけで、売上が前月比130%となったそうです。その1つのことというのは、新メニューを出したことではありません。価格を改定したわけでもありません。有名人を広告に使ったわけでもありません。

何をしたのかというと、、、看板の◯◯を変えた。さて、看板のなにを変えたのでしょうか?すぐに答えを言ってしまうのもつまらないので、ちょっと考えてみてくださいね。



シンキングタイム!



では、正解です。それは何かと言うと、、、「看板の色を変えた」たったそれだけのことなんです。

大阪王将は、それまで「赤+黒」を基調としていた看板の色を、一部の店舗で「黄+黒」に変更したそうです。すると、、、東京の西五反田店では、翌月の売上が前月比で130%を記録したというんですね。こんな興味深い記事を見つけたので、今日はこの記事の内容をあなたにもシェアしようと思います。

もっとも目立つ色の組み合わせとは?

大阪王将の運営元「イートアンド株式会社」の担当によると、看板が黄色くなって、店舗の存在が視覚的に気付きやすくなったのでは?と考えているようです。たしかに、飲食店を選ぶ時に「このお店に行こう」と決めていなければ、遠目で目に付いたお店に入ることも多いですよね?そんなとき、特に大通りから離れたお店は選ばれにくくなります。実際、看板を変えた西五反田店もそんな目立たない店舗のひとつだったそうです。だから目立つ「黒+黄」の看板に変わったことで、「大阪王将が新しくできたんだ」と勘違いして来店した新規客も多かったと言います。

色が人の心に与える影響を研究する「色彩心理」の専門家・佑貴つばささんによると、2つの色の組み合わせの場合、2色の明度(色の明るさの度合)に差があればあるほど目立つようになると言います。このうち最も目立つ配色が、大阪王将の新しい看板に採用された「黒」に「黄」の組み合わせです。

(図1)

この(図1)にあるように、黄色は有彩色(色味のある色)の中で一番明度が高く、反対に「黒」は無彩色(白・黒・灰色)の中で一番明度が低い色です。この組み合わせは人の目を強く引きつけます。

それは、こうするとよくわかります。先ほどの図の背景色を黒にしたものが(図2)です。

(図2)

ぱっと見で、黄色が一番目立って見えるのがわかりますよね?これだけ目立つ「黒+黄」は、遠くからでも認識しやすい配色なので、踏み切りの遮断機や注意喚起の標識にも使われています。

あなたの強み・客層に合わせた色を使う

では、お店への集客アップや売上アップのために色をどう使うか?という観点でいくと、「黒+黄」といった目立つ色の組み合わせを使うと同時に、お店の強みやターゲットの客層にあった配色をするのがいいようです。

例えば、黄色は「気軽さ」や「安い」という印象につながりやすい色と言われています。実際、「マツモトキヨシ」「ドンキホーテ」「鳥貴族」など、「低価格」を特徴とするお店の看板には「黄色」が使われています。大阪王将も以前の「黒+赤」の看板よりも、新しい「黒+黄」の看板の方が「明るさ、気軽さ、入りやすい雰囲気」を与えることができたんじゃないかと思います。

他には、例えば、主婦の利用が多い食品スーパーでは、マゼンダ(赤紫)やピンクなど、女性らしさを感じさせる色が使われています。デパートでは、男性向け商品の売場には青、青緑などの寒色系、女性向け商品の売場には赤や黄色、オレンジなどの暖色が使われています。

他には、リラックスさせたいなら「緑」。「おいしい」という印象を与えたいなら「オレンジ」がいいそうです。オレンジは食べ物がおいしそうに見えて、食欲につながるとされています。そう言われれば、食品スーパーの生鮮売り場の照明は、オレンジがかった温かみのある色だった印象がありますよね??

コンサルタントや講師など教え業の色の使い方

ちょっと視点を変えて、コンサルタントや講師など教え業の方の場合、与えたい印象によって色を使うのがいいでしょう。「重厚感・高級感・威厳・プロフェッショナル」といった印象を与えたいなら「黒」。「自信・活動的・情熱」といった印象を与えたいなら「赤」の色づかいがいいようです。

このほか、特に飲食店などの場合、店内の色づかいは、お客さんの回転率とも関係があるそうです。暖色系を使ったお店では、実際の時間よりも長時間滞在したような印象を与えるといいます。つまり、短時間の滞在でも満足感を得られるので、長居させることなく、回転率を上げることにもつながる、ということです。実際、マクドナルドなどファストフード店の看板や内装には、暖色系が使われていることが多いそうです。

逆に、店内でリラックスしてゆったり過ごして欲しい場合には、寒色系の色を少し取り入れると良いそうです。あるいは、暖色系の中でも暗めの「茶色」やトーンをおさえた「ベージュ」を使ったり、観葉植物で「緑」を取り入れるのもオススメと言います。

さて、今日は集客や売上アップに効果的な色の使い方についてご紹介しました。すごく些細なことですが、色の使い方ひとつで、お客さんに与える印象はかなり変わります。それによってあなたが望む行動をお客さんに取ってもらいやすくもなります。ぜひ、参考にして取り入れてみてくださいね。

-藤岡将貴

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藤岡 将貴

大学卒業後12年間、システム・エンジニアとして自社開発プログラムの企画・開発に従事。その中で、いかにして商品を売るかを模索してきた中で、セールスライティングの技術にその可能性を感じ、【ザ・レスポンス】の「12週間セールスライティング通信講座」でセールスライティングを学び始める。その後、2013年に第1期メンバーとして参加した「セールスライター養成講座アプレンティス」をキッカケに、翌2014年にダイレクト出版に入社。寺本隆裕の監訳本のPPC広告担当を経て、現在は、ダイレクトメールの企画・作成を主に、プロモーションの企画とセールスライティングを担当。

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