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発表:ケネディ人形は誰の手に?

2010.10.1 | ,
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From:寺本隆裕

From:寺本隆裕

今日は10月1日。2010年も残り3ヶ月になりました。

残り3ヶ月間。悔いなく仕事ができるよう、無言のプレッシャーを与えてくれるケネディ人形の当選者を発表します。

先週のレスポンスで、「高いものを売るのは悪か?」というテーマについて、みなさんから意見をもらいました。事例は4つ。

事例1)1万円で販売しているマーケティングマニュアル。それを元にしたほとんど同じ内容の1日セミナーを開催することにした。参加費は一人5万円。形を変えただけで1万円のものを5万円で売ることはいいことか悪いことか?もしそのセミナーが10万円ならどうだろうか?100万円ならどうだろうか?

事例2)参加費40万円のマーケティング・セミナー。一般参加者は40万円を支払って参加しなければいけないが、破産寸前のビジネスオーナーで、貯金もほとんどない参加希望者(このセミナーで得られるヒントやアドバイスを、死ぬほど必要としている)にも、なんとかこの40万円を出させて売ることはいいことか悪いことか?あるいは可哀想だから、この人には格安の5万円で参加できるようにすることはいいことか悪いことか?

事例3)あなたは整体師。長年腰の痛みを訴えている患者がやってきた。見てみると、高くて長期の治療をするのがベストだとわかった。しかし収入の少ない患者は、できるだけ費用を抑えたいと思っている。この患者に、長期の治療を勧めて超高額の費用を負担させるのはいいことか悪いことか?

事例4)あなたは火災報知器の営業マン。高性能(いざというときに命を救ってくれる確率が、他社製品よりも高い)だが、その分高価格だ。その火災報知器を、貯金がほとんどない貧しい家庭に売るのはいいことか悪いことか?あるいは貯金がたくさんある裕福な家庭に売るのはいいことか悪いことか?

どれかの事例に則した形でも、「高いものを売るのは悪か」というテーマ全体に関した内容でも、どっちに関してでもいいので、意見をくれ、というものでした。答えにくい質問であったにも関わらず、37人の方からコメントを頂きました。ありがとうございました!

色んな見解があって、とても参考になりました。

誰に売るのか?ということによって、違う。という意見。何を売るのか?ということによって、違う。という意見。商品の原価と利益率による。という意見。高いものを売るのは間違いなく悪だ。という意見。高いものを売るのはいいけど、それで稼いだ金をどう使うかによって善悪が決まる。という意見。

などなど。。。正直言って、みんな同じ答えだったらどうしよう。と、ちょっと心配していたので、色んな意見がもらえて嬉しかったです。

皆さんから頂いたコメントは、ここから見れます。

答えは?

「善か悪か?」ついて、答えがあるのだとすると、seijiさんから頂いたコメント通りなのかもしれません。

***
資本主義社会においては、一部、独占市場を持つ、電気、ガス、水道などの商品以外は、売り手は、自由に商品の価格をつける権利をもっており、一方、買い手は、その商品を購入するか、しないかを選択する権利を持っている。

つまり、競争市場の社会においては、売り手が、如何に法外な価格をつけようが、無料提供しようが、自由であり、買い手は、その人自身の判断、価値観によって、商品に見合う対価を払っているだけのことである。

この売り手と買い手の間には、善悪の議論は、存在しない。
***

ビジネスの活動は、お金と価値の交換である。そうであるなら、買い手がその価格に見合った価値を感じるかどうかで、高いか安いかは決まる。ということになります。

ウチの嫁さんにとって、ダン・ケネディの首降り人形は価値がない。でも、ケネディファンには価値がある。

価値とは、その商品を買うことによって得られる結果。
あるいは感情の変化。

もし、経費を月100万円削減する方法を教えるセミナーがあるとしたら、参加費が100万円であっても安いでしょう。でも、それがセミナーではなく、その講師の個別アドバイスだったとしたらどうですか?100万円は安いですか?じゃぁ、その個別アドバイスが、たったの5分。しかも電話だけだったら、100万円は高いですか?

***

この辺りの哲学については、ダン・ケネディの本「億万長者の不況に強いセールス戦略」と、「(仮)富を引き寄せるための26の行動原則」で詳しく解説してあります。「セールス戦略」の方は、月刊ビジネス選書のサービスに先月の早い段階で参加してくれた人は、もう持ってますよね。一般発売はもうちょっと先になります。ちなみに、「26の行動原則」についても「月刊ビジネス選書」のサービスに参加してくれている人には、製本でき次第、優先的にお届けします。

***

さて、結果の発表です。何が正解で何が間違い、っていうのは、特にないのかもしれません。暴走列車の例にあったとおり、色んな見方があるからです。でも、とはいえ発表しないといけないので、ダン・ケネディの哲学と意見が合致している方にプレゼントしたいと思います。

当選者は、、、

宮崎辰也 さん!おめでとうございます。

「価値」と「金額」というキーワードを出してコメントをくれた方の中で、一番早い時間にコメントを頂きました。ので、選ばせてもらいました。

宮崎さんのコメントはこちら↓
************************
いつもすばらしい記事を配信していただき、ありがとうございます。

「高いものを売るのは悪か?」についてですが、結論から言いうと、

『お客様が支払った金額以上の価値を提供できないモノを売ることは悪』だと思います。

事例1のように1万円で売っているマニュアルと、ほとんど同じ内容の5万円の1日セミナーですが、セミナーに参加した結果得られるであろう価値がそれ以上のモノであれば、高くありません。要するに、1万円のマニュアルからは1万円以上の価値、5万円のセミナーからは5万円以上の価値が提供できるのであれば、同じ内容でも価格が違うのは納得できます。

それは他の事例でも同じ事だといます。

売る側は売る側の価値判断で価格を決めますが、それに対して高いと思うか、安いと思うかは買う側の価値判断によるもので、モノの値段は絶対価値ではなく相対価値なのではないでしょうか?

なので、事例2のように40万円のマーケティング・セミナーでも、破綻寸前のビジネスオーナーからすれば、実は100万円払ってでも参加したい価値があるかもしれません。

私としては、『お客様が払ってくれる金額以上(少なくとも10倍以上)の価値を提供できるモノを売りつけるのは悪』という基準でビジネスを行っています。

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最後の、
『お客様が払ってくれる金額以上(少なくとも10倍以上)の価値を提供できるモノを売りつけるのは悪』は、
『お客様が払ってくれる金額以上(少なくとも10倍以上)の価値を提供できないモノを売りつけるのは悪』
のタイプミスだと信じています^^。(もしミスじゃないなら、首降り人形は返してください!)

おめでとうございます。そして、ありがとうございます。

サポート宛に、送り先などをご連絡ください。箱に入った新品のものを、送ります。

fasdf

PS:→ http://www.theresponse.jp/dankennedy/magnetic/

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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