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モチベーションが下がる日…

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From:寺本隆裕

大阪のプライベートオフィスより、、、

・なぜ仕事に慣れてくるとモチベーションが下がるのでしょうか、、、
・なぜ成果が出せるようになるとやる気が出なくなるのでしょうか、、、

これからお話しするのは、仕事である一定レベルの成果が出せるようになった人だけが体験する、これらの特殊な問題の解決方法です、、、

もしあなたが、仕事が昔よりもうまくいくようになったし、以前よりも経済的には豊かになったけど、「どうも最近、イマイチ…」だと思っているなら、お役に立てるはずです…

僕の名前は寺本隆裕。

これは僕の個人的な話を元に、いくつか、よくある成功した経営者が体験するストーリーを混ぜて編集してあります、、、

今から10年以上前、大阪の大学を卒業した僕は、東京の大手IT企業に就職しました。毎日満員電車に揺られ、お客さんに怒られ、高くない給料で苦しいながらも、、、毎日、一生懸命夜中まで働き、それなりに充実した日々を過ごしていました。成長している実感もありました。

徐々に大きな仕事も任せてもらえるようになりましたが、、、サラリーマンのまま一生終えることに疑問を感じるようになり、5年間お世話になった会社を退職しました。

大阪に戻り、会社を立ち上げました。
が、成功への道は甘くなく、貯金はどんどん減っていきました…

妻と、生まれたばかりの息子3人で、築40年のボロアパートに住んでいましたが、将来のことを考えて不安で眠れません。収入も、サラリーマン時代の半分以下になっていました…

必死に解決策を探している中で、とある小さなベンチャー企業の社長と知り合いました。その会社はまだ従業員も2~3人くらいではありましたが、とて も勢いがありました。僕は元々、その会社を参考に自分の会社を作っていたので、その社長のことはとても尊敬していました。そして何度かその社長と会って話 す中で、自分の会社を何とかするよりも、こっちの会社にもっと深く入ってやっていきたいと思うようになりました。

その後僕は、その新しいベンチャーで働くようになりました。もちろんはじめは全くうまくいきません。自分のやっていることの成果もなかなか出ないので、収入もなかなか増えていきませんでした…

・起業したのは失敗だったんじゃないか…
・東京にいた時のほうが、自由は少ないけど、不安は少なかった…
・起業したら、サラリーマンのときの不安の10倍になる、というのはそのとおりだ…
・経営者というのは、なんて不安定な職業なんだろう…

そんなことを毎日考えていましたが、もう後戻りはできません。必死でした…

勉強して情報を仕入れては、スグにそれを試してみる。結果が良くも悪くも(ほとんどは悪い結果ですが)、それをどのように次に繋げるか?昼夜を問わず働きました…

自分のためにお金を使う、なんて考えてる余裕はありません(実際はお金の余裕も時間の余裕もありませんでしたが…)。とにかく、一生懸命、目の前のことをやるばかりでした…

そうするとしばらくして、結果に変化が現れるようになりました。
だんだん、うまくいくようになってきたのです。

今までは新しい取り組みはほとんど失敗して成果につながりませんでしたが、だんだん、成功する確率が上がってきたのです。売上数字も少しずつ上がってきました。そして利益も残るようになってきました…

仕事が面白い!

食べるものも着るものもほとんど気にせず、自由になるお金はほとんどを勉強代と、そこで学んだことを実行に移すためのお金に使っていました。

毎日、楽しかった…

あいかわらず収入は多くなかったし、1日のほとんどを仕事に使っていたので、経済的にも時間的にも「不自由」だったことは客観的に見ても間違いないでしょう。でも、、、

朝、「よし!今日もやるぞ!」という気持ちでベッドから飛び起きて…
夜、「今日も完全燃焼した!」という清々しい気持ちでベッドに入る…

そんな日々を過ごしていました。

その結果、自分で生み出せる成果も上がってきます。

・売上は毎月のように過去最高記録を更新するようになりました。
・利益はがっつり残るようになりました。
・個人の収入も、以前の何倍も取れるようになりました。

自分自身のスキルが上がったのでしょう。以前と同じような成果(合格点)を出すために、以前ほどの労力も、時間も、かからなくなりました。つまり、働く時間を大幅に減らしても、以前よりも大きな成果が出せるようになったのです。

・以前ほどがむしゃらに働く必要はなくなりました。
・自由になるお金と時間ができたので、遊びにも行けるようになりました。
・「やり方を教えて欲しい」と言われたり、「先生」と呼ばれることも多くなりました。

手を抜いても、
そこそこの成果が出るようになった。

もちろんまだまだ「すごい」経営者や偉人に比べたら、蚊みたいなものです。社会に与えるインパクトだって大したことはありません。でも、、、以前の 僕がそうだったように、ある程度自由なお金と自由な時間が手に入る…というのは、起業する人が目指す、ひとつの魅力的なゴールには違いありません。

最初は「オレも一定レベルまで来たな」と思って満足していました。食事をするにも、いわゆる「高い店」に行くようになったり、「いいホテル」に泊まるようになったり…旅行に行くときも「グレードアップ」して行ったり、車や身に付けるものなどが高級なものになりました。

以前は贅沢だとか夢だと思っていたようなことが、できるようになりました。広い家にも引っ越したし、生活水準は大幅に上がりました。でもそれはすぐに、贅沢、ではなく、日常、のことになりました。。。

そして、その頃から少しずつ、モチベーションが下がっていきました。。。

・朝起きるのが段々遅くなってきました…
・夜中まで働く代わりに、飲みに行くようになりました…
・金遣いが荒くなり、無駄な買い物が増えるようになりました…

そして、毎日が全然楽しくなくなってきました。満足度が下がっていきました。

毎日全力投球していない自分、、、
毎日不完全燃焼のままベッドに入る自分、、、

それでもそれなりの成果が出ているので、周りの人は「すごいですね」と慕ってくれる…そんな自分が、段々、嫌になってきました。お金はなかったけど、毎日必死で働いていた時のほうが楽しかったんじゃないか、、、とても悩みました。

「自分は腐ってるんじゃないか…」

ずいぶん長い時間、悩みました。人に相談したこともありますが、どううまく話しても「嫌味」「自慢」に聞こえてしまうようで、、、いつからか、誰にも相談できなくなってしまいました。

そんなあるとき、自宅でとある講演会のDVDを見ていたとき…講師の話を聞いてはっとしました。自分に足りないのはこれだったんじゃないか、、、と。

その講演会では、中学生が陸上競技で頑張っているストーリーが紹介されていました。その中学校は荒れていて、地元の人が「子供を入学させたくない」と言っているような学校です。

そこに赴任してきた体育教師(原田先生)、陸上部の顧問の先生ですが…彼が中学生を生活態度の面から立て直し、そして、その荒れた中学生を陸上競技の日本一に導いていくストーリーです。

中学生たちは、陸上競技で頑張ったとしても、特にお金がもらえるわけでも、その先の将来、就職先が保証されているわけでもありません。でも、毎日毎日、「日本一」というとても高い目標に向かって全力投球している…

一生懸命頑張っている、、、
それをサポートしている顧問の先生も、毎日、生徒を日本一にするために、知恵を絞り、睡眠時間を削って頑張っている、、、

その話を聞いて、正直に言って僕は彼らのことを、かっこいい、と思いました。羨ましい、とも思いました。そして同時に、今の自分に足りないのはこれだ、と思いました。そして確信しました。彼らや昔の自分が持っていて、今の自分が持っていないもの。それは、、、

「充実感」

だったのです。これがないために、毎日が「イマイチ」で、モチベーションも続かなかったのです…

この中学生たちの中には、日本一になった生徒もいれば、ならなかった生徒もいます。でも、彼らの中学校生活は、間違いなく、最高だったと言えるでしょう。なぜなら彼らは、毎日本当に、充実して過ごしたからです。だから結果にかかわらず、彼らの中学時代は「成功」だったと言えるでしょう。

思い返してみると、以前の自分は、何とかしなければならない、目標とする結果を出さなければならない。そのために必死で毎日努力をする。という行動を通じて、、、毎日「充実感」を持って過ごしていたのです。。。

でも、今の自分には、この充実感がありませんでした。目標(大して高い目標ではありませんが)を達成してしまったため、あるいは、自分の能力が上 がったために、今までの目標を簡単にクリアできるようになってしまったために…毎日をダラダラ過ごすようになってしまい、結果として充実感がなくなってし まったのです…

いくら収入が増えようが、「成功」を実感することができなかったのです。(実際、収入と幸福度はある一定のレベルまでしか連動しないということが証 明されています。調査によってばらつきがありますが、年収600万円前後を境に、それ以降の年収アップと幸福度の関係性はなくなる、と言われています。)

つまり、

毎日を充実して過ごすには、高い目標を掲げてそれに向かって一生懸命努力すること

だったのです。そしてそれが、高いモチベーションを維持し、毎日をいきいきと過ごすためのカギだったのです…

僕はその後、長い時間をかけて(時には仕事を休んで)自分の目標を見つけることにしました。これかな?と思った目標があれば、その目標を達成する「目的」が本当にしっくり来るか?を考えて、検証するようにしました。これは僕が見た原田先生の講演会DVDで言われていた目標設定のコツ:

目標を立てたらその「目的」を明確にする

をヒントにしていたからです。

さきほどの中学生が、「日本一になる」という目標を掲げて、脇目もふらず全力投球できたのは、「母子家庭で自分と兄弟を育ててくれた母親への恩返し」「それで推薦をもらって高校にタダで行く」という「目標を達成するための目的」が明確だったからです、、、

目標を高く設定したところで、その目標が自分にとって意味のあるもの、本当に達成したいものでなければ、それに向かって頑張ろう、という気にはなりません。例えば、高い収入目標や売上目標を立てたところで、それが自分にとって本当に意味がないなら意味はありません…

つまり、それは本当に、自分の動機と合っているか?ということです。これは人の価値観によってバラバラです。

もちろん、買いたいものがたくさんある人にとって、高い収入目標は意味はあるでしょう。つまり「買いたいもののために働く」ということが動機になる からです。また、「仕事自体が楽しいから働く」という人にとっては、楽しいプロジェクトを選び、好きな仲間や楽しい仲間とやる、ということには意味がある でしょう。

あるいは、「自分自身が人生を楽しみたい」という人にとって、仕事はそれを叶えるための手段ということになります。仕事そのものというよりは、ライフスタイルを重視した上で、自分の仕事を決める、ということです。

また、人間が根源的に持っている欲求「他社への貢献」が、(キレイ事ではなく)本当の意味で自分の動機になっていると言う人もいるでしょう。「育て てくれた親への感謝のため」「お世話になった人のため」「社会への貢献のため」「子どもたちの世代のため」など、他社へ向いたベクトルです。(人よりも能 力の高い人、才能のある人は、他者に貢献する責任があると思いませんか…?)

自分の内面を見つめ、自分の価値観や動機に合った高い目標を掲げる。そしてそれに向かって毎日全力投球している。その状態こそが、成功している状態だということに気がついたのです。

自分は何のために働くのか?
その目標が明確になると、モチベーションが急上昇する

こうして僕は、以前のような毎日の充実感を取り戻しました。毎日、朝、やる気満々で飛び起きて、夜、充実感をもってベッドに入ることができるようになりました。

しかもこうやって手に入れたモチベーションは、例えば自己啓発セミナーに行って大声で叫んだりするような一過性のものではなく、自分の内面から湧いて出てくるものなので、長続きします。

それに、自分の中でしっかりとした「芯」ができるので、周りの人の意見や価値観に振り回されることもなくなります。「自分は自分。他人は他人」と、心から思えるようになり、人の成功を心から喜べるようになるし、周りの人に心から感謝できるようになります。

もしあなたが、最近イマイチ、、、だと思っているなら、、、ぜひ、自分の動機にあった目標(高い目標)を設定してみてください。そうすることによって、日々、充実して過ごせるようになるはずです。

成功した多くの社長が効果実証済みの、シンプルな方法です、、、

寺本隆裕

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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