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元を取り戻したい、という感情に打ち勝つ方法

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From:寺本隆裕

From:寺本隆裕

かけたお金を回収したい、と思うのは自然なこと。なぜなら人間は、「何かを得たい」よりも「何かを失いたくない」欲求の方が強いからです。

でも前回は、その考え方がビジネスの成功の妨げになるケースがあることを話しました。今日はその前回の記事に対して、レスポンスメンバーのS.o.さんから質問を頂いたので、今日はそれに答えようと思います。

前回の記事「あなたの仕事、やる意味ある?」に頂いたS.o.さんからのコメント

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「元を取り戻したい・・・」この感情は誰もが抱いてしまいますね。

ギャンブルが典型ではないでしょうか?取り返そうとどんどんつぎ込んでしまう。
人間心理を巧みに操る恐いビジネスモデルですね。

なんとなくまずいのはわかっているけど、「損が確定する」のを受け入れたくなくて株でも持ち続けてしまう。
今さら契約をキャンセルして手付金が戻ってこなくなるくらいならと本契約を結んでしまう。

他人事だとよく見えるんですけどね~
当の本人となれば、なぜか見えなくなる。

寺本さん、どうすればこのような心理から抜け出すことができるのでしょう?

僕の意見は、このような場面に遭遇したら「
自分は何を恐れているのか」を直視することだと思います。
その結果、「授業料は高くついたけど、いい勉強になった。」と思えるようになります。

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S.o.さん、コメントしてくれてありがとうございます!

確かに、当の本人だと見えなくなることが多いし、周りにも、「それ、もったいないけどあきらめて次に行った方がいいよ」と、アドバイスしてくれる人も少ないでしょう。

今日はこれを、冷静に判断するとても簡単な方法を紹介しましょう。

元を取り戻したい、という感情に打ち勝つ方法
ポイント1:全ては「テスト」

ダイレクトレスポンスの世界で、良く言われることがあります。

「ダイレクトレスポンスの世界に「失敗」という言葉はない。
全ては「テスト結果」だ。」

まず考え方として、ビジネスにおける全ての活動は、全部テストだというマインドを持つということ。

もし新商品を作ってそれが売れなければ、それはテストの結果ダメだった、ということに過ぎない。もし広告を出してそれの反応が悪ければ、それはテストの結果ダメだった、ということに過ぎない。
ということです。

新しいキャンペーンでも、セールスレターのヘッドラインでも、カスタマーサポートの改善アイディアでも、新しい広告媒体を使うのも、何でもそれはテストなのです。

まずは、

「これに全てを賭ける!!!!!」

みたいな考え方はやめて、全部テストであるという冷静な考え方をすることです。

新しいアイディアをスタートするときに、「これはテストだ」と思ってスタートすれば、その結果にこだわることもないでしょうし、テストだから、テスト結果を得るために、必要な計測をすることになります。

ポイント2:1勝10敗でもOKということを理解する

そのテストをしたとして、結果がうまくいかないというのが続いたとしても心配はありません。なぜなら、1勝10敗でもOKだからです。

これは前回の記事のおさらいにもなるのですが、成功させる簡単な方法は、

    • うまくいくポイントを探す

  • それを徹底的に広げる(レバレッジ)

ということ。

だから、そのやろうとしているテストは、うまくいくポイントを探すための行為だと思えば大丈夫なのです。

野球の世界では、10打数3安打の3割打者で、優秀な打者だと評価されます。その優秀な打者でも7打数はアウトになっているのです。

ビジネスの世界では、10打数1安打でもOK。(ちなみに、ダイレクト・レスポンスの伝説のコピーライター、テッド・ニコラスでも、書いたコピーの3割程度しかヒットしないと言っています。でも、それでも伝説のコピーライターと言われているのです。)

全てをうまく行かせる必要はありません。うまくいくポイントを探す作業だと思えばいいわけです。一つ見つかれば、儲け物です。

ポイント3:損切りできるよう、小さくテストする

大金をつぎ込めばつぎ込むほど、手間暇をかければかけるほど、あきらめるのが難しくなります。だからなるべく小さくテストをすることです。あるいは、50万円だけ使って試してみてうまく行かなければやめよう。という損切りポイントを決めておくことです。

投資の世界でもビジネスの世界でも、成功させるためには、チャレンジしてリスクを負う必要があります。(投資で損しない一番確実な方法は、投資しない事。ビジネスで損しない一番確実な方法は、ビジネスをしない事です。)大事なのは、そのリスクをコントロールする事です。

例えば新たに情報商材ビジネスに参入する場合。商品の作成に手間と時間とお金がかかったら、その商品に固執してしまうこともあるでしょう。でも例えばその前に、アマゾンで売ってる似てるジャンルの本を探して、まずそれを売ってみるというアイディアが考えられます。

「社長のための節税法」という商品を作る前に、それと似たような節税本をアフィリエイトで売ってみるのです。コピーだけ書いて売ってみれば、その商品を作る前に需要のテストができます。ダメだったらやめて、もっと売れるほかの商品を探せばいいのです。

まとめ:

損が確定するのが嫌で、、、というのはよくある心理だと思います。投資で言うところの「塩漬け株」なんかがその象徴でしょう。

でも、

  1. 全てはテストだと考えて
  2. テスト結果が「成功」というのが10回に1回でもあれば大成功だという気持ちで、
  3. できるだけ小さくテストする

ということを考えれば、売れないモノにこだわることはなくなるでしょう。参考になったでしょうか?

fasdf




PS:前回、今回の記事も、インターネット・マーケティング入門シリーズのコンテンツです。
インターネットは特に、安く早くテストができ、しかも計測も簡単なとても優れた媒体です。
「すべてはテスト」
インターネットを使う場合、特にこのメリットを最大限活用してください。

PPS:テスト成功の確率を上げたい?
それなら、過去に他社でうまくいった事例などを学ぶのが手っ取り早いでしょう。
今日まで、このとてつもない成功実績のあるエキスパートが、その事例を公開しています。

http://www.theresponse.jp/?page_id=5526

会社を大きくしたい社長なら、この人から「学ばない」という選択肢は・・・ある?

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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