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自動運転が普及するとレストランが潰れる?

2017.8.16 | ,
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From:中谷佳正

先日、子供達と一緒にニュースを見ていたら、ベンツSクラスの新型が発表になっていました。起業家や経営者の多くの人達が好きなベンツ。。。過去に僕も憧れた時期もありましたが、、、今回の新型は、なんとスマホで操作すると縦列駐車を自動でやってくれるらしく、かなりカッコいいんです。想像しただけでもお金持ちが喜びそうなステータス感ですね(笑)何でも自動でやってくれるようになってきてますね。子供達もパパの車よりかっこいいーとか言って僕の購買意欲を掻き立ててくれてましたが、、、

「凄いの出て来たなー。まあ、でも自分には関係ないな、車とかあんまり興味ないし」と思っているなら、それは危険信号かもしれません
なぜなら・・・

自動運転の直接的な影響

車の自動運転という技術は破壊的イノベーション。破壊的イノベーションは、クレイトン・クリステンセンというハーバードビジネススクールの教授がイノベーションのジレンマという書籍で語っているイノベーションの定義のことなのはご存知かもしれませんが。。。
従来製品の価値を破壊して全く新しい価値を生み出すもののことを言います。簡単にいうと車の自動運転が普及すると、破壊されてしまう市場が存在するということ、、、ヤバイですね
破壊される市場で誰もが思いつくのがタクシーですね。これは東京オリンピックに向けて、すでに実現化されることが現実味を帯びてきているらしいですが、海外ではすでに自動運転のタクシーのようなものが稼働しているようです。
似たような業種では、バスや長距離トラックの運転手などは自動運転に取って代わられるはず。物流に関するものはどんどん置き換えられていく可能性が高いので、将来的には鉄道なんかも置き換わってしまうかもしれない、、、

十数年前に起業した時には、物流は無くならないから会社を潰したらトラック運転手になると言っていた、僕の友人の先見の明のなさは半端ないですね(笑)

自動車産業そのものが無くなる

もちろん、自動車産業そのものが無くなることも考えられるかもしれません。といっても、まったく無くなるというわけじゃないと思いますが、個人が車を所有するという概念そのものが無くなってしまう可能性はある。というのも、自動運転が実現されれば自宅のドアから目的地のドアまで、運転する必要がないわけです。しかも、乗りたいと思ってスマホを操作したら、勝手に家の玄関までやってくるみたいなことになる。だとしたら、個人が所有してなくても皆がシェアして乗れば良い訳で、もはや自分が車を持つ理由なんてなくなってしまうという話。。。
今で言うレンタカーやカーシェアリングがもっと進んで、最終的に車というのは公共の乗り物みたいな可能性もある訳で、、、

自動運転の間接的な影響

今度は間接的な影響を考えて見ると、
今、お話したみたいにドアtoドアで目的地に自動で連れてってくれるようになるということは、地方に住むことが今よりももっと苦ではなくなる可能が高い。。。たとえ山奥に住んでたとしても、車は自動的に玄関までやってきてくれるようになる。その車に乗って目的地に行くまでの間は、寝てても良いですし、社内でパソコンを触って仕事をしてても良いですし、テレビを見てたって良い訳です。くつろいでたら、目的地の会社に着いてるということも普通になる。そうなれば、わざわざ土地が高くて環境がひどい都会に住む必要なんてないわけで、自然に囲まれた環境の良い地方に移住するなんてことが当たり前になっていくかもしれない。。。
すると・・・
今度は都市部から人が流出する現象が発生するかもしれません。そこからどうなるかと言うと、都市部の地価は下がりマンション価格も下がる。都市部の人口は減っていって、お店が無くなっていくかもしれません。もはや住んでいる人が少なくなった都市部で店を出さなくても、少し離れたところに店を出しても良いですから。。。なんせ自動運転で目的地を入力したら、話をしているうちに数十分もかからずに店に着くわけです。だから、都市部のレストランや飲食店のようなところは、どんどん潰れていくかもしれません。

コンビニが無くなる?

自動運転は、当然、配達にも影響を与えます。ということは、コンビニも生き残れるかは怪しい。。。今でもAmazonがPrimeNowと言って注文から一時間で配達してくれるサービスがありますが、これがもっと身近になる可能性は高いですね。そうなると、一部を除いて数はどんどん減っていくのではないかと、、、
車の自動運転というイノベーションは、僕たちが想像しているよりも遥かに多くの影響を僕たちの生活に与えるってこと。。。自分には関係ないと思っているかもしれませんが、思いがけない形で仕事を奪われるかもしれません。

風が吹けば桶屋が儲かる

だからと言って、僕たちは悲観的になる必要はないですけどね。風が吹けば桶屋が儲かるということわざがあるように、自動運転技術が普及すれば儲かる市場も生まれるはず。例えば、例で挙げたみたいに地方は案外栄えていく可能性があります。ならば、そこで商売をするというのは自然の流れ。今までは交通の便が悪いからという理由で集客が難しかった場所でも、商売ができるようになるかもしれない。。。そんな可能性も広がってます。

何が言いたいかというと、何か新しい技術が普及したからといって、仕事を奪われるとかいう心配をする必要はないってこと。。。というよりも、産業革命以降無くなった職業や市場なんて山のようにあるわけなので、確実にその波に逆らうことはできません。ポジティブに考えて、どんなビジネスチャンスが生まれるのだろうかと考えてた方が良いでしょって話なんですが。。。実際には全体の雇用人数は産業革命後も増え続けてる訳ですから、仕事がなくなる訳じゃなく、今ある仕事がなくなっているだけですね、、、

その時が来た時に備えて、もっと起業家としてのスキルや知識を積み上げておくのが得策ですね。あなたが起業家としての学びを絶やさないことを願ってます。

-中谷佳正

P.S.あなたはどんな創造をすることができるでしょうか?それを生み出すスキルや経験、知識を持っている自信はありますか?

中谷 佳正

Web制作会社 有限会社WINKSの代表。独自の手法で売上を上げるホームページを作る方法を確立し、いままで630社以上のWeb制作、運営に関わる。現在は、Web制作会社の経営と、同業社向けに売れるホームページを作るための中谷塾を運営、人気を博している。リッチ・シェフレンのナビゲーターでもある。

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