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仕事好きの社長へ[お盆の過ごし方]

2016.8.9 | ,
  •  

From:山田光彦

明後日からお盆休み。

お盆の予定はもう決まっているでしょうか?

僕の予定は嫁と息子2人を連れて、京都の実家に帰ること。あと、中期的にやった方がいいことが決まっているので、1人で部屋にこもって、その実行プランを進めていく予定です(ひとりで引き篭もるのは好きなので、こういうのは結構楽しみですw)

ザ・レスポンスを読んでいるあなたはきっと勉強熱心で仕事にも熱心なタイプでしょう。なので、お盆休みに「たまった仕事を片付けよう」と思っているかもしれません。でも、お盆休みのような連休は日常業務を頭の中から消して、自分のビジネスや方向性を見直すのに、絶好のタイミングです。こういうタイミングは年に数えるくらいしかありません。

なので、今日は長期的なビジネスのプランや自分の方向性を決めるのに参考になる内容。以前書いたメルマガで、ちょうどピッタリのものがあったので、それをご紹介します。この視点で見てみるときっとあなたのビジネスの方向性や、自分の方向性が明確になってくると思いますよ。

では、いきましょう。

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「GoodはGreatの敵である」

※ざっくり言うと、Good=そこそこうまくいっていること。Great=素晴らしくうまくいっていること、みたいな感じでです。

これは「ビジョナリー・カンパニー2」の最初の1行目の言葉です。
この本は、素晴らしい業績を上げた会社11社を調査した結果をまとめてくれているものです。

とても有名な本なので、あなたも、すでにご存知かもしれません。

僕ははじめてこの言葉を見た時、正直、意味がよく分かりませんでした。Goodがなぜ、Greatの敵なのか?どちらかというと友達みたいな感じなんじゃないのか?と(笑)

この言葉は、誤解を恐れずに言うと、Greatなことをするなら、Goodなことはやってはいけない、やめなければいけない、ということです。

Good=そこそこうまくいっていることは、普通やめません。当たり前ですよね。うまくいっているわけですから。会社でいうと、そこそこ売れている商品や黒字の部門には、、、

「もっと売上を上げて利益を伸ばそう」

と、思うのが普通です。

もし、それをやめるとなると、その商品や部門から出ている売上や利益がなくなるわけですからね。

ですが、「GoodはGreatの敵である」は先ほども言ったように、「そこそこ売れている商品の製造や販売を中止しろ」「そこそこの黒字部門は閉鎖しろ」。そうでないと素晴らしい結果を出すことの邪魔になる、ということなのです。

なぜ、そこそこうまくいっていることが、素晴らしい結果を生むことの敵になるんでしょうか?なぜ、そこそこ売れている商品や黒字の部門が、素晴らしく売れる商品、素晴らしい利益を出す部門を生むことの敵になるんでしょうか?

それは、そこそこうまく行っていることを続けることには、デメリットがあるからです。もっともわかりやすいデメリットは、あなたの時間(会社なら、優秀な社員の時間も含めて)が奪われることです。

1つの商品だけを売っているよりも、2つ、3つ、10、20・・とたくさんの商品を売れば売るほど、1つの商品を売ることにかける時間は少なくなります。大量の商品すべてに新しいセールスコピーを書いて、テストを繰り返しやり続けることは難しいですし(実際、ムリですよね・・・)、すべての商品を改善することも難しくなります。

なので、たくさんのそこそこの商品を売るよりも、素晴らしい品質の少数の商品を売る方が、素晴らしい結果を出せる、ということです。

そして、この商品を大量に削ることを実行して、うまくいった事例が、今のAppleです。

成功事例:Apple

スティーブ・ジョブスが、一度Appleを離れ、暫定CEOに復帰した時、Appleは10億4000万ドルの赤字でした。このときに、ジョブスがやったことのひとつ。それが、大量にあった商品群を合計4種類の商品ラインだけに絞り込んだことです。当時のAppleはプリンターやサーバーなど、様々の分野の商品をたくさん販売していました。ですが、ジョブスは、それらの商品の製造を中止し、その4つの商品ライン以外の事業からは撤退することにしたのです。

商品をその4つに絞った結果、1年で10億4000万ドルの赤字(1997年)から、3億900万ドルの黒字(1998年)にまで、V時回復。そして、この絞り込みが、後にiphoneやipadなどの革新的な商品を生み出し、Appleを世界トップレベルの企業に押し上げる原動力のひとつとなりました(たくさんの商品を作らないといけない状態よりも、1つの商品をつくればいい状態の方が、1つの商品にじっくり時間をかけて作ることができますからね)。

絞り込むことの最大の敵=Good

何かをやめる、撤退することの最大の敵。それはGoodなことに”No”と言うことです。今やっている”そこそこ”うまくいっていることに”やらない”と言うことです。

マーケティングでも、セールスライティングでも「絞り込みをすれば売上が上がる」とよく言われています。ですが、絞り込むということは、絞り込んだお客さん”以外”に”NO”と言うことになります。

絞り込んだお客さん以外に、だれも買ってくれる人がいないなら、簡単に絞り込むことができますよね。でも、絞り込んだお客さん以外にも、商品を買ってくれるたくさんの人がいるからこそ、このNoという決断をすることが、難しいわけです。

これが「やることを決めるより、やめることを決めるほうが難しい」と言われる理由でもあります。

ですが、これをやらなければ、”そこそこ”うまくいっていたことに使っていた時間を、あなたが”やるべき一番大切なこと”に集中させることはできません。

やめることを決断するには、かなり勇気が必要です。そして、きちんと時間をとって検討した方がいいでしょう。なので、日常業務から解放される、お盆は「なにをやめるのか」を決めるのに、ピッタリじゃないかな、と思ったので、今日はこのテーマについて書きました。

あなたは、今年の後半、来年、再来年と業績を伸ばし続けるために、今そこそこうまくいっている、何に「No」と言いますか?
そして、「No」と言うことで、使えるようになった時間を何に集中させますか?

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では、今年も良いお盆をお過ごしください。

山田 光彦

【ザ・レスポンス】の責任者兼チーフ・セールスライター。以前は、司法書士として事業をやっていたが、顧客を集める重要性を痛感し、セールスライターへ転身。現在、ダイレクト出版のマーケティング部門の事業部長を務める。

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