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MTをクビにされて思うこと…

2016.3.28 | ,
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From:寺本隆裕

先日、部下からクビを宣告されました。

とあるチームのリーダーに「寺本さんがミーティングに参加されると、みんな(間違ってたら指摘してもらえると)甘えるんで来週から出ていただかなくても大丈夫ですよ」とうまく乗せられて、ある事業部の定例会議のメンバーから外されてしまいました(笑)

このチームは1年未満の新しいメンバーや学生メンバーがメインで構成されている数人のチーム。でも、DRMを日々実践することで高収益な事業を運営しています。
仕組みも整ってきたな~と思ったタイミングでリーダーからこのオファー。
しかもさすがセールスライティングを学んでいるだけあって、ストレートに「もう来ないでください」と言わないところがまた抵抗できない…(笑)

というわけで、このMTをクビになってしまいました。

そして僕ナシでも順調に進んでいるMT(ミーティング)を横から眺めているとき、
フと、以前レスポンスのブログで紹介した言葉を思い出しました。

それは、「ビジネスに携わるほとんどの人は目標が低すぎる」というジェイ・エイブラハムの言葉です。

名言の続き

「自分だったらこれくらいかな」と、現実的な目標を設定してしまったり、あるいはそこそこ「食っていける」だけの成果が出たら、そこで満足してしまったり、、、という起業家にカツを入れる言葉でした。

先日、この言葉をセミナーで聞いた時、心に刺さりすぎてメモをとるのを忘れていた、ということをブログに書いたところ、読者でマーケティングコンサルタントの西田さんからフォローの手紙が届きました!

何でも、僕と同じセミナーに参加したことがあり、同じところで心に刺さった、とのこと。で西田さんはモノグサな僕とは違って、きっちりメモを取っていたようで…^^;

手紙の内容は次のとおりです。

=====

拝啓

突然のお便り失礼します。

私は香川でマーケティングコンサルタントをしている西田●●と申します。
いつもダイレクト出版さんにはお世話になっております。
私の自己紹介など寺本さんにはどうでもいい話だと思いますのでさっそく本題に入ります。

先日、寺本さんのブログの記事
新宿でジェイに怒られた件を読みました。

ジェイの言葉が心に刺さりすぎてメモを取るのを忘れていたと書いてらっしゃったのですが…
私もあの言葉で感激して内容をすべてメモしてあったので寺本さんに是非、シェアしようと思いお便り致しました。

記事を読む限り2つの明言が混ざっているので2つとも以下に記載します。

ビジネスに携わるほとんどの人は目標が低すぎる
そこそこの事業でようやく生活できる程度の収入が得られてしまえば満足してしまうことがある

しかし、実績あるドル箱
つまり、確実に収益の上がるマーケティングの方法を自己資金を一切使わずに実行すれば、高い確率でうまくいくと分かっているのに、どうして5年かかっても3分の1しか成功の見込みのない活動に自分の人生を賭けようというのか

あなたは今、「うまくやっている」と思っているかもしれない。
ベストを尽くしていると、言うかもしれない。

だが市場はどう評価している?

あなたは今、全てを投資して最小限の事しか得られていないかもしれない。
もしそうなら、それは、あなたがマインドの枠の中にしかいないからではないか?
そろそろ、そのモデル自体を考えなおす時期が来ているのではないか?

私はあなたがもっとやれるという事を知っている。

以上、お役に立てれば幸いです。

======

そうそう!これですよこれ!
お役に立てましたよ!幸いですよ!

・・・(笑)ありがとうございますm(_ _)m
とても助かりました!

そしてこの言葉。
今見てもグッと来るものがありますね。あなたはどうでしょう?

ザ・レスポンスの読者なら、マーケティングを使いこなしているでしょうから、同業者に比べて高収益なビジネスを作って運用しているかもしれません。でも(あなたは密かに)、、、ジェイが言うように、本当は「自分はもっとやれる」んじゃないかと思ったことはないでしょうか??

仕事のモチベーション

僕らもセミナーの懇親会とかで「次の仕事のモチベーションになるものが見つからない」と相談を受けることがちょくちょくあります。が、きっとその原因は、事業や収入が、高いレベルで安定してしまってるがゆえに「退屈」してるんだと思います。

食うのも精一杯。毎月のやりくりで精一杯。あるいは、目標とするお金を手に入れたくて一生懸命。。。という「不安定な状況を脱したい」という感情が、僕も含め多くの人の初期のビジネスのモチベーションじゃないかと思います。

でもひとたび不安定を脱すると、モチベーションが下がってしまいます。その状態からさらにもっともっと仕事をどんどんやっていくためには、別のモチベーションが必要です。

それは何なのか?

それはあなたの才能を活かした新たな事業への進出かもしれないし、強みを活かしたまた別の貢献かもしれない(詳しくは中谷さんがやっているリッチ・シェフレン参照)。もっともっと事業を成長させることかもしれない。

僕の場合は(悩んだあげく)、結局、次のモチベーションは事業をもっともっと大きくすることなんだということに行き着きました。今まで自分が達成した(思い返せばただレベルが低かっただけの)目標の先に、新たな目標を見つけることができました。そしてそこにいくには、今までやってきた、身に付けてきたスキルとは違ったスキルとチャレンジが必要だということがわかりました。たとえば、、、

「質」を伴ってビジネスを成長させること

ただ単に売上を伸ばすことが事業の成長を意味するなら簡単なこと。札束を燃やせばいいだけです。つまり、広告費を突っ込むなり値下げして売りまくるなりすれば、基本的には売上はあがります。でもそんなんだと意味はありません。質を伴った成長が必要です。

「質」とは「利益」のこと。例えば1店舗当たり利益とか、従業員1人当たり利益とか、が指標としてはわかりやすいでしょう。たとえ売上と利益が伸びていても、それ以上のペースで店舗やら従業員が増えていたら、それは一人あたりの生産性が下がっていることを意味します。それはみかけの成長に過ぎず、健全な筋肉質な成長ではありません。

「適切なスピード」でビジネスを成長させること

これはスタバの元CEOの岩田さんにもらった重要なアドバイスです。実態を伴わない成長をしてしまうと、足元から崩れてしまいます。「適切なスピード」というのは何で決まるのか?ブレーキをかけている要素=その事業のボトルネックは何なのか?というのを見極めて、そこを重点的につぶしていくことが全体にレバレッジがかかる、という経営的な観点です。

多くの会社と同じく、ウチの場合もそのボトルネックのひとつは「人材」でした。良い人材をたくさん採用して、きっちり教育して成長してもらうこと。その人材の数と質の成長スピードが事業の成長スピードと合っていることが、適切なスピードでの成長だということです。ビジネスを急成長させたければ、人材の数と質を急成長させなければいけない。ということです。(そうでない成長は「無理した成長」で不健全です)。

そういう意味で言えば、僕がクビになった件は、ベリーグッドニュース、ということになりますね。まぁ、本心はかなり寂しいのですが(笑)

「ボトルネックは常にボトルのトップにある」

ピーター・ドラッカーはこう言いました。

組織のトップ自身が事業の成長を妨げる最大の障害になっているということです。
それは、仕事を誰かに教えたり任せたりできないということかもしれないし、自分のビジネスってこんなもんだから…と自分自身で可能性にフタをしているということかもしれない。マーケティングやビジネスモデルについての「アイディア」がないことかもしれないし、事業の進むべき方向性を決められていないというリーダーシップの問題かもしれない。。。

だからこそ、僕らは常に上を見て、成長を続けなければいけません。常に自分自身がボトルネックになるんだから、常にそれを少しでも解消すべく、走り続けなければいけません。

僕も少しでもボトルネックを解消すべく、学び続けたいと思います。4月から、全く知らない新たな分野の学びを1つ、始めようと思います。ビジネスは楽しいですね。

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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