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クイズ:↓この商品、どうやって売る?

2016.6.7 | ,
  •  

From:山田光彦

刃が何枚も重なった、ちょっと変わったハサミ。

あなたの親しい人から、このハサミを手渡されて、、、

「このハサミを売りたいんだけど、どうしたらいいかな?」

そんな相談を受けたとしたら、あなたはどうやってこの商品を売りますか?
(実は、このハサミ。5年間で約5億円を売り上げたヒット商品です)

ちょっと考えてみてください。
(もし、この話を知っていたら、どんどん先に読み進めて下さい)











アイデアはまとまりました?

では、この商品が実際、どうやって売れたのか?話をしていきますね。

刻み海苔を作るためのハサミとして開発されたけど…

もともとこの商品は、刻み海苔を作るためのものとして開発された商品。刻み海苔というのは,ちらし寿司とかにかかっていたりする、あの縦に長い海苔ですね。あの刻み海苔を効率的に切るためのハサミという、かなりマニアックな商品として開発されました。

ですが、刻み海苔を作るためのハサミとしてはあまり売れなかったんです。(まあ、そうなりますよね、、、という感じも)

で、この会社の社長はどうしたものか、、、と頭を悩ませていた、とのことなんです。

その後、あることをきっかけに、一気に方針を転換。まったく違う使い方を全面に押し出してみたところヒット商品となりました。そして、その今までとまったく違う使い方というのが、、、

シュレッダー用のハサミにすると、5年で5億円の売上に…

シュレッダー用のハサミです。ちょっとした領収書などをこのハサミで切るとシュレッダーにかけたようになります。その点に注目して、ハサミをシュレッダー用のものとして売りだしたんです。そうしたら、5年で5億円を売り上げるヒット商品に生まれ変わりました。

しかも、商品自体はまったく変更なし。まったく同じ商品をシュレッダー用のハサミとして売り出して、ヒットさせることに成功したんです。

結構よくある
商品を開発した目的とは違う売れ方をした事例

実は、商品開発をした時の目的とは、違う売れ方をした、、、そんなケースは結構あるんです。たとえば、ウォシュレット。ウォシュレットは元々アメリカで医療用として開発されたものでした。でも、それを一般の家庭向けに販売したことで、多くの家のトイレに設置されるまでになりました。

他にも、エボニーというデッサン用の鉛筆。もちろん、画家や絵を描く人を対象に売られていたものですが、女性が化粧をするときの眉毛書きとしても売れているんだそうです(男なのでよくわからないのですが…)。それに、QRコード。今では携帯電話でデータを読み取るために使われています。が、元々は物流関係の履歴を管理するために使われていました。

付箋としてよく使う、ポストイットにも同じような話がありますよね。元々強力な接着剤を作ろうとしていて、その失敗作として「よくくっつくけど、すぐにはがれる」接着剤ができてしまった。でも、その接着剤を使ってできたのがポストイット、という有名な話。

食器乾燥機を、作った模型の乾燥用に使うというのも、意外に多いみたいです。

商品の意外な使い方をどうやって見つけるか?

その一番効果的な方法は、商品を買ったお客さんに聞くことです。セールスライティングでいうところのリサーチです。

実際、最初に紹介したハサミの事例では、お客さんから「シュレッダーとして使っています」という声をもらったことがきっかけになって、方針転換をし、ヒット商品をなりました。ヒットしたということは、「シュレッダーの代わりに手軽にハサミで切れるものがあったらいいのにな」と思っている人が結構たくさんいた、ということです。

つまり、あなたの商品を買った人の中に意外な人がいるなら、それは大きなチャンスのタネです。その意外な使い方をしたいと思っている人が、結構たくさんいるなら、、、その人たちに売ることで、売上を伸ばすことができるからです。

そして、ある程度の売上が見込めるなら、少しだけその人たちに合わせて商品をカスタマイズするのも賢いやり方です。

たとえば、あなたが食べ物を売っていて、買った人が自分で食べているものだと思っていたら、結構、贈り物にしている人が多いことがわかった。それなら、贈り物用の商品パッケージやセットを作ってみるとか、そういう方法ですね。

商品の使い方を決めるのは、お客さんです。なので、すでに意外な使い方をしているお客さんがいるなら、その使い方をみんなに知ってもらいましょう。そうすることで、売上が大きく伸ばせる、、、かもしれません。

山田 光彦

【ザ・レスポンス】の責任者兼チーフ・セールスライター。以前は、司法書士として事業をやっていたが、顧客を集める重要性を痛感し、セールスライターへ転身。現在、ダイレクト出版のマーケティング部門の事業部長を務める。

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