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iPad、阿部サダヲ

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From:寺本隆裕

近頃レスポンスでいじられ(いじめられ?)ている寺本です。iPad自慢されたり、このブログのコメントで阿部サダヲに似てると言われたり(今まで言われた事なかったけど)、、、

そういうときのリアクションは、

「いやほら、こういうのって、初期不良も多いし、スグに新しいタイプでるじゃないですかー。だからまだ買わないんですよー。時間も、なんか無駄にしそうだしー。」

っと言って敗北感と欲求をごまかしたり、

「阿部サダヲって、だいぶ男前やんな?そう思うやろ?、、、え?普通?・・・でもほら、演技もうまいし人気もあるで!」

と、急に周りの人に阿部サダヲを売り込んでみたり。。。というような感じで、なんとかセルフイメージをキープしているわけです。

そして今日のレスポンスは、今回のiPadの話で思い出した、以前小川にiPhoneを自慢された後のシーンから始まります。

「S」の悲劇

小川にひとしきりiPhone自慢をされた翌日、速攻でソフトバンクのショップに直行。auのケータイ持ってるのにそれを解約もせず、ナンバーポータビリティもやらず、iPhoneを新規契約しました。(ちなみにそれから半年ほど、ケータイ代金をauとiPhoneのダブルで支払うという状況になり、「早く解約して!」と嫁さんに怒られる。)

そのまま自慢しようと思ってウキウキで会社に行き、
「ほら、iPhone買ったで!」と、メンバーに自慢。すると、

メンバー:「あれ?今買ったんですか?」

寺本:「え?そうやで。だって何か今キャンペーンやってたで。お得やで。」

メンバー:「あー、、失敗しましたねー」

寺本:「?」

メンバー:「あと1週間くらいで、新機種出ますよ。」

寺本:「!!」

メンバー:「僕、それ買おうと思って待ってるんですよ。」

寺本:「・・・・」

そう、僕が買ったのはiPhone 3G。1週間後に出た新機種は、iPhone 3G S。
1週間後、当然のように僕は「S」自慢をされる事になります。しかも僕は「2年契約」で契約してしまっているため、機種を変えられるのは2年後ということに、、、、

最初に自慢してきた小川は、「iPhoneなくした」といって、速攻、「S」に変更していました。

クヤシー!!

教訓:いくら欲しくても、冷静さを失ってはいけない。

さてここからどうやって、ビジネスの話につなげるか。。。それが問題。
昨日の記事で小川が「欲求」の話をしたから、その話で最近見つけたいい例があったので、それに関連した話を紹介したいと思います。

「欲求」で人は買う。

というのは、このレスポンスの読者なら、当たり前の知識だと思います。
でも問題はここから。人には色んな欲求があるから、見込み客がどの欲求で買うのか?というのを見極めるのはとても難しいのです。

試しに、なぜ僕がiPhoneを特にネットで情報も調べずにダッシュで買いにいったのか?というのを考えてみました。
自慢されているときを思い出すと、確かそのときは、小川のiPhoneに入っているアプリをいろいろと見せられたんだと思います。

例えば、手書きのメモアプリ。これは、紙とメモ帳を持ち歩いたりいちいち取り出さずに、手書きですぐにメモが書ける。というので、日々ネタをメモしている僕にとっては、かなり魅力的でした。

例えば、GTDのタスク管理アプリ。GTDというのは有名な時間管理の手法。この時間管理の特徴は、仕事やプライベートなどの全てのタスクを、いつどこでどういうシチュエーションのときにやるのか、を洗い出して整理しておく事。その整理したタスクをこのアプリだと、楽に管理できるし、プライベートで手帳は持ち歩かないけどiPhoneなら持ち歩く。というので、これも魅力でした。

例えば、産經新聞アプリ。知ってました?産經新聞って、iPhoneのアプリで全部タダで見れるんです。これで、どこにいても新聞が読める、と思ったのも魅力です。

でもよく考えると、僕がiPhoneを欲しくなった理由は、これらのアプリが直接の理由ではなかった事に気づきました。

それは、ボタンではなく画面を操作する、何か次世代の「メカ」を持っていたいという欲求(男性にはこういう人は多いと思います)です。僕の場合は多分そういう欲求だったと思います。
(もちろん、嫁さんには「ほら、新聞これ、タダやで!お得やで!」と説明しています。これがいわゆる「2つの理由」。本当の理由と奥さんに説明する理由、ですね。)

でもそういう欲求じゃない人もいます。

例えば音楽が好きな人なら「ギターの練習アプリ」を使っていつでも手軽に練習ができて、ライバルよりも上手く弾けるようになりたいという欲求かもしれません。

例えば「インターネットができる」から、会社に行かなくてもメールの確認や見積もりデータの取得などができる、という、便利さを求める欲求かもしれません。

じゃぁ、商品のプロモーションで、
どんな欲求に訴えればいいのか?

それを上手くやっているのが、最近電車の中で見つけた「ナビタイム」の広告です。
ナビタイムは、一言で言うとカーナビの人間版みたいなもの。ケータイ用のサービスで、月額確か300円くらいのモノだったと思います。目的地までの徒歩の道、電車の乗り換え、タクシーの料金などをナビしてくれるサービスです。

この広告は意識してみて見ると、面白い事をしているのがわかります。こないだ見た広告のキャッチコピーは、こんな感じでした。

ナビタイムなら、雨の日でも濡れずに目的地に到着できます。
地下道や屋根の多い場所を優先的にナビします。

どうですか?

これはナビタイムのサービスで得られるメリットの一つに光を当てています。一つの商品やサービスでも、人が反応する欲求やメリットが違うのだから、それならば色んなところから光を当てる色んな種類の広告を作る事で、色んな見込み客の注目を集められるのです。

例えばもし、あなたの商品に3つの大きなメリットがあるなら、それぞれのメリットを押し出す3タイプのプロモーションを試す価値があります。

あるいはひとつのメリットをとってみても、それをあらゆる生活のシーンに広げてプロモーションをするという方法もあります。
(例:ナビタイムなら、日焼け知らず!地下道や屋根の多い場所を優先的にナビします。とかね。)

あなたの商品やサービス。一方向からしか光が当たっていない、ということはありませんか?

PS:ちなみに、レスポンスのブログに「阿部サダヲに似ている」とコメントをもらったその日の夜。僕は夢を見ました。
阿部サダヲに、僕が彼に馴れ馴れしく、「自分、俺に似てるなぁ」と話しかけている夢です。。。

PPS:ちなみにキンドルの件は冤罪です!本当なんです!信じてください!(余計怪しい・・・?)今日中に釈放されることを祈ります。。。

PPPS:まぁ、そんな感じで楽しくやっているレスポンスのチーム。このプロジェクトも楽しいので、ぜひぜひ参加してみてくださいね。。。(あぁ、苦しいクロージング。。。)

http://www.theresponse.jp/gold/IM.php

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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