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ラスベガスでZapposを視察して感じたこと

2015.8.31 | ,
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From:小川忠洋

From:小川忠洋
ラスベガスのホテルより、、、

何日か前から、社員研修で、スタンフォード大学、シリコンバレーの企業、それからラスベガスの会社に視察に来てる。

ってか、暑い。ラスベガス、昼間の気温が41度で、人の体温より高い。こんな所で、どうやって生活するのか謎である・・・

ベガスと言えば、カジノでしょって話なんだけど、カジノには興味が湧かないのよねぇー(企業視察ちゃうんかと)なんかどでかいパチンコに見えて、、、やっぱり、ダイレクトマーケターとしては、いつも数字と確率との戦いですから、こんなに圧倒的不利な確率で、その上、数字が管理者にしか見えなくて、こっちには見えない、、、なんて環境で、カネを賭けるのは、どうもオモシロくない。

ってか、ダイレクトマーケティングやってれば同意してくれると思うけど、そもそも、ダイレクトマーケティングの方が、スロットマシンよりもオモシロいし確実。金儲けの方が楽しいなぁーって感じだわ。。。

そんな話はさておき、今回は、企業視察とスタンフォード大学視察がメインなので、今、もろにラスベガスのホテルで、外のプールからは「きゃーきゃー」とはしゃいだ声が聞こえてますが、、、重低音のクラブミュージックがかかっていますが、、、ベガスから愛を込めて、あなたに学んだ事をシェアしたいと思います・・・

元々ね、この企画、ウチの会社のマネージャー研修の一環としてやったわけ。

というのも、ぼくやあなた、社長はさ、外に出かけて、いろんな人と会い、いろんな事を学び、いろんなものを自分の目で見て、体験して、、、という日常だから、学習経験が、会社にいる社員とはとてつもない差がでるわけじゃない?ウチのマネージャーには社長業ができるくらいになってほしいから、そのための体験なんかをシェアしたかったわけ。

んで、やっぱり実際に行ってみると違うのよ。ホワイトボードで教わるのと実際に自分の目でみるのでは天と地ほどの違いがあるわけ。

実際、言ってること、教わることは、知的な意味では本で読んだりネットで見たりしてるのと、ほぼ変わらないだろうけど、、、ってか、むしろその方が情報量としては多いんじゃないか。

しかし、実際にそれを実行してる人から聞き、実現してるのを目の当たりにするのでは、全く違いがあるんよね。

経験することは最高の学習。それはラスベガス旅行のパンフレットを見るのと、実際にラスベガスの街を歩くのと同じ違いでしょう。

学習とは「行動が変わる」って事だから、どれだけたくさんの情報をネットで収集しても、その結果、行動が変わってなかったら意味ないわけ。だから、ほんの僅かな情報でさえも、行動が変われば、それは大きく学習したことになる。。。

ちなみに今回、視察したラスベガスの企業は「zappos」という会社で、靴の通販やってる会社で、こないだアマゾンに買収された会社。企業文化がとてもユニークで、ググればいくらでも、情報でてくるし、本もたくさん出版されている。

もちろん、事前に本はいくつか読んでいたんだけど、じゃあ、実際、行ってみて違ったかというと、うん。全く違ったわ。

ぶっちゃけザッポスをリスペクトしている人には申し訳ないけど、「これはないな」と思った。実は視察に行く前、本とかで読む限りでは、ザッポス、スゴいと思って、いろいろ勉強して、その要素を取り入れようとしてたけど、実際、見てみると、、、「違うな」って感じがあった。

そして、寺本さんとか、他のメンバーに聞いても「違うよね・・・」って感じだった。ザッポスは遊び心大切にする会社で、ウチもそうなんだけど、「これはやり過ぎだろ」というのを感じたわけ。オフィスはジャングルみたいで、それはいいんだけど、仕事に集中している感じがなく、お喋りが多い感じだった。なので、これはないな・・・と。

誤解しないでほしいのは、ウチ(ダイレクト出版)にとっては合わないけれど、もしかしたらあなたの会社には合うかもしれない。これは実際に見てみないと感じることができないんだろうね。

と言うのも、ザッポスは靴の通販だから、靴って、いわばコモディティ商品だから、どこでも手に入るわけで、差別化が難しいわけ。

USPとか出そうっつったって、難しいでしょ。隣のABCマートに売ってる靴と同じなんだから。

そんな中で、圧倒的なカスタマーサービスを提供したのがザッポスで、それが差別化の要因になったわけで。

逆にウチや、おそらくあなたの会社もそうだけど、ダイレクトレスポンスで売る商品って、コモディティ化してない商品が多いから、それだと、カスタマーサービスで差別化するよりも、商品そのもので差別化する方がいいわけよね。

だから、そんな会社が「カスタマーサービスか!」とザッポスの本を読んで、真似すると、恐らく何の意味もないし、効果性も非常に低いと思う。

なので、あなたの会社が扱ってる商品がコモディティ化しつつあって、(つまりは競合も同じ商品を売っていて)その中で、いかに差別化するか?という観点で見るなら、ザッポスは手本になるような企業だね。

つまりは、どんな成功事例も、その状況に応じて違ったものになるし、あなたの商品やビジネスとフィットするとは限らない。(ってかほとんどフィットしない)なので、成功事例だからと言って注意してみないといけない。

そのためには、やっぱり実際、自分の目で見ることじゃないか。そうすれば、今回のウチの視察みたいに「何か違う」と感じることができると思う・・・

おっと、もう待ち合わせの時間だ。これからシルクドソレイユのオーを見に行くので、また来週。来週は違う企業で学んだ事をシェアできればと思う。

See ya

-おがわ

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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