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メッセージで伝えるべきもうひとつの重要な要素

2014.10.10 | ,
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From:北岡秀紀

From:北岡秀紀

マーケティングメッセージを作る際、ベネフィットの重要性というのはアチコチで言われています。なので、あなたも今さら言われなくても分かっていると思います。(分かっているのと、できているのは別ですが)

ただ、私はこれだけでは足りないと思っています。もうひとつ大切なんだけれど、意外と強調されていない要素があります。それが、「私たち」です。

どういうことかというと、通常、マーケティングメッセージというのは売り手 VS 買い手 という対立構造になっています。それを「私たち」になるようにメッセージを作ります。

テクニックとしてよくやるのが共通の敵を作る、という方法。家の値段が高いのは業界の中抜き体質のせいだ、などと仮想敵を作ることで、一緒に敵と立ち向かう「私たち」という形になるわけです。

この指とまれ

でも、敵を作るのはあくまでひとつのテクニック。最も大切なのは「価値観を明確にする」ということです。

例えば私の場合だと、

「起業したては働け」
「年収3000万円、働く時間は3時間を目指そう」
「ウザいお客は切れ」
「社員や売上を右肩あがりで成長させるのはダサい」
「フェラーリ、タワーマンション、庭付きの家とかテンプレート的な成功像は捨てたら」

などと様々な場所で伝えています。

もちろんこのメッセージに強く共感する人がいる一方で、共感してくれない人もたくさんいます。それでいいわけです。

なぜなら、それらに共感する人たちはコッチ側(=私たち)、理解できないヤツはアッチ側だよね、という意識をもってもらうことができるからです。

この指とまれをするというイメージを持つとわかりやすいかもしれません。

仕事が楽しくなる

ちなみに、この指とまれの効果は、「私たち」になるだけではありません。私が一番と考えている効果は「仕事が楽しくなる」ということです。

この指とまれをすることで、ビジネスに売上、利益以外の意義を持たせることもできるようになります。

売上、利益といった金銭的なモチベーションにはゴールがありません。「もっともっと」となり、結局、「年収いくらになれば幸せなの?」という状態に陥ってしまいます。不幸な年収1億円もたくさんいるわけです。

それよりも、自分の考えを発信する。
それに賛同してくれる仲間が集まる。
仲間同士盛り上がる。
やってみるとわかりますが、かなり楽しいです。

ちなみに、外から見ると寒いです。でも、それくらい外との温度差がある方が「私たち」のつながりは強くなります。

そして、面白いことに単なるビジネス上のつながりではなく、同じ価値観を持つ「私たち」ができるほど、ビジネスももっとうまくいくようになります。お金を追わない方がうまくいく典型、ですね。

あなたは何で「この指とまれ」しますか??

北岡 秀紀

マーケティングコンサルタントであり、コンサルタントを指導するコンサルタントでもある。これまで約900以上のクライアントのコンサルティングを実施し、数々の店・中小企業・オンラインショップの売上改善を果たす。その成功率は91.7%を誇る。(2011年10月現在)単に机上の空論ではなく、「自身で実証済みのノウハウだけを伝える」ことを信条としている。年商1億円を突破したい社長向けの情報サイト『オクゴエ!』を主宰。また、自身のノウハウを受け継ぐコンサルタントを育てるプログラムを主催しており、一人あたりの参加費は350万円という超高額にも関わらず、申込が殺到。参加希望者の77%以上を断っている。

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