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今すぐやめて下さい

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From:中森清久

しとしと。
シトシト。

朝から小雨が降り続いています。
何の記事だったか忘れましたが、小学生が作文を書くとき、

小雨は、「シトシト」
大雨は、「ザーザー」
雪は、「しんしん」

と、書かなければダメだ、という指導をしている学校があると読んだことがあります。

擬音語は、子供が感じたとおりに書けばいいのになぁ~。
というのが、そのときに思った率直な意見です。

そんな物思いにふけりながら、シトシト降っている雨を眺めていると、5年ほど前にやらかした苦い出来事が、たまに、よみがえってきます。

当時は、コンサルタントとして活動を始めたばかりの時期で、あまり稼ぐことができていませんでした。

いわゆる貧乏コンサルタントでした。

それでも、クライアントに何とか成果をだしてもらい、自分に対すると自信とクライアントの信頼を獲得しようと、セールスレターを書き、リスティング広告をだして、集客しようと、必死にあがいていました。

まさに、貧乏ひまなし。
食事の時間も、寝る時間も惜しんで仕事をしていた時期です。

そして、その出来事は、今日と同じように、シトシト降っている雨の日に起こりました。ことの起こりは、士業をしているクライアントから届いた一本のメールです。

メールの件名は、今回の件名と同じです。
そう、「今すぐやめてください」というものです。

正直言いまして、この件名を見たとき、
「わたしは、何をしてしまったのだろう・・・・」と、ドキドキしました。

クライアントとの関係は、悪いものではありませんでした。
いえ、どちらかというと良いと思っていました。

実際、クライアントからしっかりヒアリングして書いたセールスレターは、“社長さんの味方をします“ということを、メインベネフィットにしており、とても良い反応がとれていました。

また、「そのセールスレターを、あちらこちら見せると、『とてもいいホームページですね』とほめられました」という話まで、クライアントから、うかがっていましたので。。。

そんなときに先ほどのメールが届いたわけですから、件名を読んだ瞬間、本当にドキマギしてしまい、恐怖に手が震えてしまったことを今でも覚えています。

とはいえ、いくら怖がってもメールを開かないと、何が起こっているのかわかりませんので、震える手でメールをクリックしました。

そうすると、そこには、ビックリするようなことがかかれていました。
かなり長いメール文章でしたので、要点だけを書きます。

『先ほど、セールスレターを読んだ方から、クライアントに電話がかかってきました。
(あとで何度もでてきますので、この電話をかけてきた人を仮に田中さんという名前にしておきます)

電話の内容は、“ぜひとも、助けてほしい”という切実としたお願いだったそうです。

ただ、田中さんは、従業員から裁判所に訴えられてしまったため、あまりにも興奮して取り乱しており、とても恐ろしい思いをしました。

裁判所までいってしまうと、わたし(クライアントのこと)の手に負えませんし、もうあんなに恐ろしい思いは、2度としたくありません。

ですので、このメールを読んだら、すぐにホームページの掲載を取りやめていただけませんか。』
ということでした。

「今すぐやめてください」というのは、「ホームページの掲載を今すぐやめてください」という意味だったのです。

ちょっと(いえ、かなり)安心して、すぐにリスティング広告の出稿をとりやめ、リンク先のホームページを削除して、ホームページを見ることができないようにしました。

そして、そのあと、すぐにクライアントに電話をして、どんな様子だったのかを直接、聞いてみました。

・・・・

クライアントの話によると、田中さんは、訴えられたことに対して、完全に動揺して、かなり取り乱してしまったようです。

その取り乱しかたが、普通ではなく、とても恐ろしかったこと
そして、わたしは何も手助けできないということ

これらのことから、もうホームページから集客することは、ダメだと判断しました
とおっしゃられました。

・・・・

田中さんからの電話を一緒に聞いたわけではありませんので、取り乱し方がどんなにひどかったのかわかりません。

しかし、大変な思いをされたことはわかりましたので、しばらく、ホームページの掲載を取りやめることにいたしました。

・・・・

それから、5年。。。。
ホームページの再開は、いまだになされていません。

まだまだ、駆け出しだったとはいえ、このような事態になってしまうことを予測できず、クライアントに強い恐怖心を与えてしまったことについて、大変反省しています。

ホームページを見たお客さんの中には、驚くような反応がありうることを前もって言っておけば、このような恐怖心をもたれることはなかったことでしょう。

クライアントが女性であったことを考えると、本当に配慮を欠いた対応でした。

いまであれば、前もって、

たまに、驚くようなお客さんからの連絡があること
また、自分の能力や知識・権限を越えた依頼があること
そして、そのような依頼こそが、楽に、現金を手にするチャンスだということ
をアドバイスいたします。

今日のような、しとしと雨は、たまに、このような苦い記憶も一緒に降らしてくれます。

きっと、“いつもまでも忘れるな”ということですね。

ー 中森清久

※自分の能力や知識・権限を越えた依頼は、ぜひ、その能力や知識のある人に紹介してください。紹介することによって、楽に、現金を手にすることができますから。

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