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面白くない話をします

2009.6.26 | ,
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From:寺本隆裕

From:寺本隆裕

今日は、まったく面白くない話をします。

たぶん、この話を最後まで読むのは忍耐との戦いになるでしょう。もしあなたが、1Q84などの面白い話を読んだ後なら、その「面白い度」のギャップがとても辛いかもしれません。

でも、書いてみました。勇気を出して、行ってみたいと思います。

** ここから **

昨日、僕は地元の喫茶店にいました。

そこは普通の喫茶店よりも少し広めでお客もそう多くなく、仕事をするにもまずまずの環境です。(実際、そこで仕事をしている人も何人かいます)。

僕はライティングの仕事をするときはいつも、集中できるように、会社の外の環境にノートパソコンを持ち出して、そこでやっています。いつもは大阪市内のスタバにいるのですが、最近ちょっと行き過ぎてる感じがするのと、気分転換をしたいのもあって、昨日は別の店で仕事をすることにしたのです。

午前中の時間をその喫茶店で過ごし、集中して仕事ができたおかげで、進行中のライティングのタスクを2つ、片づけることができました。よかったです。

**  以上。おわり。 **

「え?終わり?」「だから何?」

はい、オチもなにもなく、何かハラハラするようなストーリー展開があるわけでもない。読んで何か得るものがあるかというと、それもない。

あなたの反応は、「え?終わり?」とか「だから何?」とか、そういうものだったんじゃないでしょうか?中には、面白くなさ加減に耐えきれず、途中で読むのをやめた人もいるかもしれません。

なぜこんな面白くない話を最初にしたかと言うと、これを体験してもらうことによって、あなたの広告やメッセージを、もっともっと反応の高いものに変えるヒントをお伝えしようと思ったからです。

なぜ、この話は面白くないのか?

それは、この話の展開自体、何の起承転結もなく感情が動かないというのもありますし、読んだ人に何のメリットもない、というのもあります。

そしてこの話は「僕」という「書き手」中心になっています。小学校の時にイヤイヤ書いていた、先生に提出する日記のようなものです。読む側のことは関係なく、こっちの言いたいことだけを言っている、そんな感じでしょうか。

つまり、、、

読み手にとっての「ベネフィット」がない

のです。

ベネフィットとは、その広告を読むことによって、また、その広告でプレゼンされている商品を買うことによって得られる、読み手にとっての利益のことです。

「で、それが俺に、どう関係があるの?」
「おれに、どういうメリットがあるの?」

こう思われたら、その広告は失敗です。例えば関西中心のジョーシン電機は、「ジョーシンは唯一、関西資本の会社です!タイガースファンならジョーシンで買おう!」と繰り返しアピールしていますが、僕はそれを聞くたびに「だからどうした?」と思ってしまいます。

僕は関西出身で関西在住で、にわかタイガースファンでもありますが、そのフレーズを聞いても、特にジョーシンで買おうとは思いません。近所のミドリ電化の方が安ければ、そっちで買います。

関西人で阪神ファンでも、だからといってジョーシンで買うメリットはありません(か、よくわかりません。)僕の嫁は熱狂的な阪神ファンですが、ジョーシンで買うのは子供のおもちゃくらいです(子供のおもちゃはいつも10%引きになっているらしい)。

効果的な広告を作る時に絶対にはずしちゃいけないポイントは、「だから何?」「だからどうした?」と言う反応をさせない、ということです。

  • 最初の僕の意味のない話
  • ジョーシンのリピートフレーズ

これは「だから何?」「だからどうした?」を引き起こしてしまいます。

自分は大丈夫、と思っていませんか?

これは当たり前のように見えて、実は、ほとんどの広告やセールスメッセージで犯している間違いです。注意して周りの広告を見てみましょう。そして、あなたの広告を見てみましょう。

例えば、情報商材を売っている場合、「印刷すると300ページのボリュームです!」「合計10時間ものオーディオです!」なーんて、そのボリュームそのものをアピールしているものがあるとします。こんなのも、「だから何?」の反応を引き起こす典型です。

僕にいわせりゃ、これはデメリットでしかありません(僕の場合は、ですが・・)。なぜなら、消化しないといけない情報は山のようにあるので、そんなボリュームのものは欲しくないからです。

そのほかにも、「弊社は、従業員が誇りを持って働ける会社を目指します」みたいなもの。そのメッセージを見たり聞いたりする立場になってよーく考えてみると、それを聞いた側の反応はわかるはずです。その反応は、よくても「だから何?」という反応、普通は「何も感じず、スルーする」という反応です。

実際、その広告やメッセージを作ってる側からは、なかなか気付かないものです。特に、自分の商品や会社がすばらしくて、それに惚れこんでいるような場合は、こういった間違いをしやすいので要注意です。

ある“単語”を意識的に使うことで、
「だから何?」に簡単に対応する方法

その単語とは、広告において最も重要なものの一つ、「あなた」です。あなた、という単語を意識的に使うようにすれば、自然と広告は、「読み手中心の話」になります。

たとえば、「500万画素のデジカメ付きケータイ」というメッセージがあった場合。これだと、「だから何?」の反応を引き出してしまいます。そこで、「あなた」という単語を加えて文章を作ることを意識することで、、、

「500万画素のデジカメ付きケータイ。これによってあなたは、ケータイとデジカメを両方持ち歩くような、わずらわしいことをする必要がなくなります。」とか、「これによってあなたは、デジカメを持ってくるのを忘れ、楽しい思い出を写真に残すことができなかった、、というような失敗をすることもありません。」とか、「これであなたは、ケータイでせっかく思い出の写真を撮ったのに、画質が悪くて感動が半減、、、なんてこともなくなります。」

と言う感じになります。この場合だと、「だから何?」「それが俺に何のメリットがあるの?」という反応はだいぶ少なくなったと思いませんか?

最近、iphoneを買いました

そもそもiphoneのことをよく知らなかったというのもあったのですが、基本的には「アプリがダウンロードできる」というくらいの知識しかなく、僕は典型的な反応である「アプリがダウンロードできるからと言って、だからどうしたの?」と思っていたのです。

ですが、小川に色々と自慢されるうちに、欲求が強くなってしまったのです。

・例えば手書きのメモアプリ

僕はいつも、手書きのメモ帳を持ち歩き、アイディアを思いついたらすぐに書きとめるようにしていました。ですが、例えば電車の中で鞄からメモ帳とペンを取りだして書くのも面倒だし、そもそも休日子供と遊んでいるときに、そんなものを持ち歩くことはなかなか難しい(そういうときに思いついたアイディアは、残念ながら消えて忘れていくのですが・・・)。

ですが、iphoneに手書きのメモアプリをダウンロードすれば、メモ帳とペンの機能をそのままiphoneで再現することができるというわけです。もう、紙とペンを持ち歩く必要はありません。ケータイ(iphone)が、その役割をしてくれる、というわけです。

・例えばタスク管理

日々のタスク管理には、フランクリン手帳を使っているのですが、プロジェクト全体のタスクや、自分が抱えてる全てのタスクは、今までは印刷した大きな紙やいくつかの資料、それからパソコンで管理していました。

ですが、会社の外で仕事をする機会が多い僕にとって、いつも大きな紙や資料を持ち歩いて頻繁に参照するのは無理だし(更新するたびに印刷がいるし)、パソコンをわざわざ開いてネットにつないでみたりするのも大げさです。

でも、iphoneにタスク管理のアプリを入れることで、自分のタスクを簡単に管理することができるのです。

GTDというタスク管理の手法を取り入れたアプリなんですが、これを使えば、やるべきタスクの優先順位を間違ったり、その場でしかできないことをやり忘れてまた戻ったり(会社でしかできない仕事をやり忘れて外出してしまって、結局メールで誰かに頼んで送ってもらったり)、そもそもタスク自体を忘れたり、、、というようなことがなくなります。

実を言うと、どこにいてもネットにつながってしまうし、メール中毒になってしまうのが怖かったので、iphoneの導入には慎重になっていました。が、最近、これらのメリットに気づき、導入することにしたのです。

アプリがたくさんあって、それをダウンロードできる、というのは知っていました。ですがそれが、自分自身のメリットとつながったとき、欲求がわいて、購入を決断したのです。

あなたの広告には、「あなた=読み手」のことが、どれくらい書かれていますか?

fasdf

PS:新しくなった【ザ・レスポンス】ゴールドのメンバーになると、いろんなビデオを無料で見ることができます。これらのビデオの中に、「あなたのメリット」となるようなビデオは、いくつありそうですか?
      ↓
http://theresponse.jp/gold/present.php

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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