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総収益vs純利益

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From:ダン・ケネディ

権威ある雑誌で、とても有名な「パーソナルファイナンスの第一人者」が、総収益4000万ドル(40億円)以上のビジネスをしているのに、自分には400万ドル(4億円)しか残らない、という記事を読みました。もし私が4000万ドルのビジネスをしていて、10%しか残らないようなら、自分をピストルで撃ち抜きますね。

その2倍の総収益を出している他業界の「第一人者」も、実は最終利益がゼロで、借金で首が回らない状態だと耳にしたことがあります。

アトキンスダイエットで知られるロバート・アトキンス博士でさえ、連邦破産法第11条(日本の民事再生法にあたる)を申請しましたよね。訴訟や示談、精神分析医とアトキンスの遺族による内輪もめが原因だとは思います。それにしても、ライセンスフィーやロイヤリティ収入が数百万ドル(数億円)はあったはずなのに、なぜ全てがなくなってしまったのでしょうか?

私は今も仕事をしていますが、儲からない仕事はずっと前にやめました。そして、利益だけではなく、自己資本、純資産の増加も重視しており、定期的にこれらを精査しています。私は数字のチェックには熱心ですからね。ビジネスを大きくすることは、会社を売却したり、株式を公開したりする目的がないのなら、あまり良いことではないと思っています。会社を大きくすると、ある時点から総収益の増加率よりコストのほうが掛かるようになるので、総収益が増加するほど純利益が減少する構造になってしまうのです。

どの部門や商品、サービス、顧客、地域の利益率が最も高く、どこの利益率が最も低いのかを、時間をかけて分析している人はほとんどいません。利益率が低いものにも、高いものと同等の資源を使っているのです。そして本来は撤退して悲惨な現状を改善すべきなのに、事業を続けることが正当化されています。

人に自慢ができるだけで利益にはならない、無駄に派手なオフィスや場所、従業員、がらくたにお金を使っているのを見ると、それが純利益にどう貢献するの?いくらの純利益を生み出すの?と聞いてやりたくなります。利益に繋がるのなら、福利厚生としてお金を使うのは結講なことですよ。でも利益が出ない、もしくはほとんど出ていないのにお金を使っている場合は、すべてがくだらない言い訳にしか聞こえませんね。

最も重要な原則

私も若いころはこの原則を無視し、自分を犠牲にして苦労をしました。これからは、何よりも先に、自分に支払うことをルールにしましょう。稼いだうちの何パーセントかはビジネスから切り離し、簡単に現金化できない健全な投資に充てるのです。このルールが実行できないようなビジネスなら、今すぐ止めるべきです。ビジネスは富を築くものであって、財産を投げ打つものではありませんからね。

そして、余ったお金で満足してはいけませんよ。まず、自分のお金を確保してから、残りを経費に充てるのです。経費に充てるお金が残らないなら、従業員を減らし、コストを削減してください。それが無理なら、傷口を広げる前にビジネスを終了させ、次に進みましょう。今は利益が出ていなくても、将来的には良くなるだろう、などと自分を騙してはいけません。現時点で純利益が総収益の1%にも満たないビジネスに、将来なんてありませんよ。

-ダン・ケネディ

ダン・ケネディ

ダン・ケネディは、毎年100万人以上の中小企業、大企業のビジネスオーナーや起業家に影響を与え、世界一多くの億万長者を生みだしている。そんな彼のことを、アメリカで最も億万長者を生んだ人として、「億万長者メーカー」と呼ぶ人もいれば、「21世紀のナポレオンヒル」と呼ぶ人もいる。 「日本一のマーケッター」にも選ばれた神田昌典氏も、彼の著書を監修し、絶賛のコメントを寄せている。

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