トップ > ブログ >  > 新規事業に取り組む前に考えるべきこと

新規事業に取り組む前に考えるべきこと

  •  

From:北岡秀紀

「新規事業をやろうと思う。」
こんな相談をしばしば受けます。

もちろん話は聞きますが、9割以上、私は反対をしています。

なぜなら多くの場合、既存の事業でたくさんの課題がある(=できることがたくさんある)にも関わらず、新規事業に逃げているだけからです。

・粗利率が高い
・業界が伸びている(ように見える)
・なにより新しいことだから新鮮な気持ちで楽しそう
まだやっていない新しいビジネスはとても魅力的にみえます。

でも、実際にやってみれば、どんなビジネスにだって大変な部分はあります。
そして、ほとんどの場合、シミュレーション通りうまくいくことはありません。
結果、こんなはずじゃなかった…といつのまにかフェイドアウトするという結果になるのは目に見えています。

となると、新規事業にかかった時間と費用は無駄に終わります。
ここで使ったエネルギーを既存の事業に使っていたら…

見て見ぬ振りするためのツールになってない?

もちろん新規事業自体がダメなわけではありません。
お客さんに重複がある、同じノウハウを転用できるetc自社のリソースを活用できるなど一定の条件が整えば考慮の余地はあります。

でも、大抵は「なんとなく儲かりそう」という山っ気から始まっていることが大半です。
そして、その裏腹として、既存事業の致命的な課題を見て見ぬフリをしています。

この課題に向き合いたくない。
意識的か無意識的かはあれど、課題から視線をそらすツールとして新規事業が使われているわけです。

もしあなたが新規事業に取り組みたいと思ったら…
まずは既存事業の課題を明らかにして、向き合うところから始めてみてください。

新規事業に取り組むよりも、そんな課題に取り組む方が大きな利益があがります。

追伸

自社開発の商材、自社にマージンが入ってくるサービスを販売させるべく、新規事業を勧めるコンサルタントがいるそうです。
しかも、それが大手コンサルティング会社だからタチが悪い。

そういうのに乗ってしまう社長も社長ですが…

北岡 秀紀

マーケティングコンサルタントであり、コンサルタントを指導するコンサルタントでもある。これまで約900以上のクライアントのコンサルティングを実施し、数々の店・中小企業・オンラインショップの売上改善を果たす。その成功率は91.7%を誇る。(2011年10月現在)単に机上の空論ではなく、「自身で実証済みのノウハウだけを伝える」ことを信条としている。年商1億円を突破したい社長向けの情報サイト『オクゴエ!』を主宰。また、自身のノウハウを受け継ぐコンサルタントを育てるプログラムを主催しており、一人あたりの参加費は350万円という超高額にも関わらず、申込が殺到。参加希望者の77%以上を断っている。

北岡秀紀の記事一覧

ブログ一覧へ戻る

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします

ページトップへ
Loading