今回は、人生における重要な選択についてお話しします。

ガルシアへの手紙を届けることができるのは誰ですか？

みなさんは、「ガルシアへの手紙」という古典的な話を読んだことがありますか？内容を覚えていますか？

(訳注：ガルシアとは、かつてアメリカとスペインがキューバをめぐって戦争をした際、
キューバにいた反スペインのリーダーのこと。「ガルシアへの手紙」は、大統領からの依頼を受け、どこにいるかもわからないガルシアに手紙を届けたローワンという将校をモデルに、自らの力で物事に取り組むことや、目の前の課題に勇気をもって挑むことの重要性を説いている。)

このような人材は非常に不足しています。このようなことを遂行できる人はほとんどいません。

ドナルド・トランプがホストを務める番組「アプレンティス」の第1シーズン最終回、クワメ対ビルの回を覚えていますか－もし逆の状況に置かれていたら、ビルはカジノで、クワメはゴルフトーナメントでミッションを行なっていたら、どうなっていたでしょうか。ゴルフトーナメントで紛失したスポンサー看板は、どうなっていたでしょうか。もし、クワメだったら、大型のゴミ収集容器に頭から突っ込んで看板を見つけていたでしょうか？そうはならなかったと思います。そしてこの点こそが、クワメよりもよくできたとビルが判断され、勝利した理由なのです。

私のあるイベントの初日、AV機器担当者は最悪だということがわかりました。無線機を持った子どものほうがマシだったかもしれません。しかし、大規模なオペレーションでした。複数のプロジェクター用スクリーン、プロジェクターに映されたスピーカーや画像をスクリーンに映すためのビデオカメラ。2つの音声システム。山ほどの機器がありました。

そのような状況の中、私が行動するよりも先に、イベントコーディネーターはその担当者を解雇しました。このコーディネーターについては高く評価しています。その夜、全装置を解体し、撤去し、新たなシステムと新たな担当者に入れ換えました。この作業は、午後11:30から午前4:00までかかりました。このコーディネーターのような状況に置かれたら、多くの人は、99％の人は、このようなことは決してできないでしょう。代わりに、「作業を完了できない」理由を連ねた長いリストを持っていることでしょう。

私の机には、単純明快に「完了できる」と書かれたペーパーウエイトが置いてあります。

私は、人生において非常に重要な選択というのは、2つあると思います。1つは、自分自身についてです。あなたは、任務を遂行する人ですか？いつもガルシアに手紙を届ける人、信頼される人、ノーという答えを受けつけない人、あらゆる脅威に対して決断力を持って、しっかりと、迅速に対応する人ですか？それとも、曖昧な態度をとり、意気地なしで、踏みにじられても抵抗せず、信用できない人ですか？

もう1つの選択は、あなたの世界に入ることを許した人についてです。あなたが頼りにし、投資し、共に働き、豊かにする人のことです。

アドバイスを1つ。言い訳と届けられなかった手紙を持って戻ってきた人がいたら、その人にお願いするのはもうやめましょう。その人の眉間に弾を撃ち込み、別のメッセンジャーを試すのです。