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溺れて死にかけました

2013.10.26 | ,
  •  

From:中森清久

いつも通っているトレーニングジムでプールの水面から顔を出した瞬間目があった見知らぬおじさんからの思いがけない一言に、びっくりしました。
“お上手ですね”

わたし、恥ずかしながら、水泳は苦手です。
実際、溺れて死にかけたことがあるくらいです。
それは、大学2年生の暑い夏のことでした。

大学の友人5人と、真珠がとれることで有名な三重県の伊勢の海へ避暑にいったときの出来事です。
この頃から水泳は苦手で、浅いところでチャプチャプ水遊びをしていたのですが、
友人に誘われて、沖の方へ泳いで行きました。
もちろん、何もなしでは、怖くていけないので、ビーチボール付きです。
ビーチボールに体をあずけながら、のんびりと泳いでいると、
今まで見たこともない風景が広がってきました。
砂浜付近は人がたくさんいて、混雑していましたが、
沖合には、ほとんど人がいませんので、開放感を強く感じました。

さらに、沖合から砂浜を見ると遠くて人が豆粒のように見えていました。

こんなに遠くまで来たんだと思うと少々心細くなり、
砂浜に戻ろうとしたときです。

乗っかっていたビーチボールがクルッとすべり、
手から離れていきました。
まさに、一瞬の出来事です。
大慌てで、ビーチボールを追ったのですが、
風が強かったこともあり、あれよあれよという間にビーチボールは遠ざかっていきます。
文字通り、水面を転がるように飛んでいきました。
そのときの映像は、いまでもわたしの脳裏から離れません。

そして、遠ざかっているビーチボールを眺めながら、わたしが大きく動揺したことは、いうまでもありません。
そのため、大慌てで砂浜に戻ろうとするのですが、
泳いでも泳いでも、必死になって泳いでも砂浜は遙かに遠くです。
さらに、力が入っているためでしょうか、
右足のふくらはぎがつってしまい、
足は痛いですし、息ができないので、苦しくて、
もがくのですが、・・・
もはや絶望的です。

手足をもがけばもがくほど、体は海の底に沈んでいきます。
・・・
それに、気づいた友人が助けようとしてくれたのですが、

パニックに落ちいって、手足をバタバタさせている人間を助けるのは、容易なことではありません。

・・・・・

二人とも力尽き、海に沈もうとしていたときです。

助けがやってきました。

近くで浮き輪にのっていたカップルが、
われわれの異常な動き方を見て、浮き輪をもって、助けに来てくれたのです。

いや~
うれしかったです。
浮き輪につかまった瞬間の安堵感生き返った感ほっとした感は、
まさに、筆舌につくし難しです。
本当に、命からがら助かりました。
名前もしらないカップルに心より感謝しています。
こんなわたしですから、泳ぎが上手なわけありません。

にも、かかわらず、冒頭のように、
はじめてお会いしたおじさんに“水泳が上手ですね”と
ほめられたのは、本当に驚きました。
たまたま、近くにいたからそのような声をかけていただいたのだとも考えられますが、
それだけでは、ないところに注目していただきたいです。
わたしが泳いでいたのは、もちろん初心者コース
ですので、
他のコースには上手な方が何人もおられます。

しかし、初心者の方にとって、
初心者コースの中では、おそらくわたしが優雅に泳いでいるように見えていたのです。(本人は必死ですが。。。)

中級者の中では、わたしは下手なほうですが、
初級者の中では、上手に見えるのですから、
比較の問題とはいえ、不思議なことです。

でも、このことは、ビジネスの現場ではよく見られる状況でもあります。

どういうことかと言いますと、
あなたの商品を買いに来るお客さんは商品知識に乏しい方
水泳でいえば初心者の方がほとんどです。
仮に、よく知っている人が来たとしても、
あなたほど商品やサービスに詳しい人はいない
ということです。

なぜなら、あなたは何十年も同じような商品を取り扱っているわけですから、
お客さんよりも、遙かに商品知識は多いはずです。
ですので、
お客さんにとってみれば、あなたはその商品についての専門家である
ともいえます。

この専門家としての地位を利用しない手はありません。

どういう風に、利用するかといいますと、
専門知識を生かしてアドバイザーになる
ということです。

アドバイザーとして、お客さんに様々な助言をすることにより、
お客さんから信頼を得ることができます。
さらに、
アドバイザーはお客さんに助言をすることが仕事ですので、
商品を売る人商品を買う人
のいわゆる敵対関係から

商品を買う人と買う人を応援する人
という立ち位置になります。
言わばお客さんの強い味方になることができる
ということです。
これで、ますますお客さんからの信頼を得ることが出来るようになります。

あなたもぜひ、専門家としての地位を強く全面に打ち出してください。

ー中森
※水泳をしていますが、いまでも、海は怖いです。
※※アドバイザーですから、お客さんにとって、自社製品よりも他社製品がためになるのであれば、
そちらを推薦してください。それが、信頼につながっていきます。

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