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悪いニュースは商機ってこと?

2017.7.19 | ,
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From:中谷佳正

先日、ニュースが流れてたんですが、Amazonで以前から欲しかったゲームソフトを買って当日配達を指定して、3日間家で待っていたけど全然来ない。気になってネットで商品状況を確認したら配達済みになっていて、不在扱いに・・・もう待ちきれなくて途中の配達所まで自分で取りに行った若者のニュースが流れていました。人って欲しいものはすぐに欲しいし、家に3日間いてでも待ち遠しいものがあるんだなと、思って見ていたんですが、今日の話は全く違う視点での話。

最近、Amazonの配送では遅延が発生することがしばしばあって、当日や翌日配送が売りのAmazonで購入しても期日通りに届かないとか。ヤマト運輸が当日配送から撤退したことで一気に話題になりましたが、ヤマトは年間配達個数16億個のうち、2億5千個もの配送を担当してたそうです。それが撤退を受けてデリバリープロバイダという地域限定の配送業者の集合体のようなところにアウトソーシングすることになったことで問題はさらに大きくなってるみたい。。。
その理由は、、、

大手ができないことを中小ができるのか?

そもそも、ヤマト運輸ができないレベルのことを中小の配達業者が対応できるのか?という話。もちろん、他の業界では大手ができないようなことを中小が上手く対応するなんてことはあり得ると思いますが、、、今回の配達に限っては別の話じゃないかな?ヤマト運輸は2億個以上の配達をさばくことができるシステムを持っていた。もっと言えば16億個をさばくことができるシステムがあった。。。にも関わらず、Amazonの当日配送の対応はしないという決断を下したわけなので、大手でもしんどい業務なのは明らか。これは物理的な話で、東大阪のおっちゃんの技術がどうこうというレベルの話じゃなくて、単純に物量の問題ですからね。。。ヤマト運輸ほどの大手ですらキャパが足りなくなってしまう仕事量を、分担しているせよヤマトよりもキャパの小さな地域限定の配達業者達は請け負ってるわけです。普通に考えれば、問題が発生して当たり前・・・。
今まで個人宅の配送をほとんどしてなかったでしょうしね。

悪いニュースは商機

でも、こういった悪いニュースというのは商機の現れでもある。。。つまり、悪いニュースで問題として取り沙汰されていることを解決することができるなら、それは大きく売上をあげる機会になるってこと。
例えば、今回のように配達に関して起きている問題を、もし解決することができるのであれば、大きく飛躍することができるのは間違いないですね。
要するに、これはダン・ケネディが言ってたことですが、誰かが困っていることがあれば、不謹慎と言われるかもしれないけど、誰かにとってはチャンスになることがあるんだって話です。地震のような災害が起きれば、建築業者にとっての商機になるでしょうし、災害予防グッズが売れる商機になるでしょうし、保険会社の商機になったりします。
大事なのは、その商機をどう捉えるかってことです。

商機との向き合い方

「問題が起きてめっちゃラッキー!」
なんてことを言ったら人として失格だとは思いますが。たまにそんな事を言って利益を出している会社もあるけど、そんな考えだと何らかのしっぺ返しが来るのであなたは真似しないでくださいね。。。問題が起きたからこそ、その問題に真摯に対応するということで商機を捉えるのであれば話は別。人は問題が起きている時には、藁にもすがる思いです。そんな時に真摯な姿勢で対応してくれる人が居てくれたら、どんなに心強いかってこと。。。「地震が起きて困っている人を助けるんだ!」という強い信念で動かれている建築業者も居ると思います。自分の経験から「災害が起きた時にあったらとっても助かったものを手元に置いておいて欲しい!」という思いで災害予防グッズを売ってる人も居るでしょう。保険だって、「何とか復活する助けになれば」という気持ちで売ってるかもしれません。そういう人達は、きっと相手にも喜ばれるでしょうし、世の中の役に立つに違いない。。。
結局のところ、悪いニュースに含まれている問題に対して、そこに見出す商機に対してあなたがどう向き合うのか、、、というのが問われるんじゃないかと。その時に、真摯に向き合い、人々の助けとなれるような問題解決を提案することができれば、あなたは大きく飛躍するはずです。

Amazonはどう出るか?

ここから先は個人的な意見ですが、、、冒頭で言った配達に関する問題を、Amazonは自分たちで解決しようとするんじゃないかと思います。つまり、自分たちで配送事業を行うようになっていくってことですね。理由は簡単で、誰かにとっての商機はAmazonにとっても商機だってこと。。。

ちなみに、物流というのは社会インフラとして非常に重要な役割を担ってます。だからこそ、郵便事業はずっと国営で行われてきたわけですし、そういったインフラ事業には大きな利益を生む可能性があります。それをAmazonは狙いたいんじゃないかと。
であれば最初から自分たちで物流もすればよかったじゃないかという声も聞こえてきそうですが、物流というのは社会インフラです。だから、外資であるAmazonに日本側としては、そうそう簡単に参入して欲しくはないはず。。。なので、それなりに多くの障壁が存在してたんじゃないかなと。こうやって物流に関する問題が発生したらどうなるか?国内の業者で対応できないとなったらどうなるか、、、です。Amazonは大義名分を得て、自社による物流のシステムを積極的に構築しだすんじゃないかと思います。それが、M&Aといったような買収を行うことによる形なのか、既存のインフラを流用して独自のシステムを生み出すのか、それともまったく新しい形でやるのかはわかりません。イノベーションを起こすなら、ここがポイントになるのは間違いない。それが真摯な姿勢で望むのかどうか、、、となると話は別ですが。。。

悪いニュースを商機として使うかどうか。願わくば真摯な姿勢で望んでいただき、子供たちの未来の為になるような使い方をしていただきたいなと。。。

– 中谷佳正

P.S.もしかしたらニュースでこう言った問題を流してもらえるようにAmazon側で情報を流したのかも・・・というのは考えすぎでしょうけどね(笑)

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中谷 佳正

Web制作会社 有限会社WINKSの代表。独自の手法で売上を上げるホームページを作る方法を確立し、いままで630社以上のWeb制作、運営に関わる。現在は、Web制作会社の経営と、同業社向けに売れるホームページを作るための中谷塾を運営、人気を博している。リッチ・シェフレンのナビゲーターでもある。

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