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好きになれない?

2015.4.24 | ,
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From:北岡秀紀

From:北岡秀紀

今週月曜日の小川さんのエントリー。

「好きな仕事をやるのではなく、今やってる事を好きになろう!」

という話でした。

私が起業したてのころ、同じようなことをある方に言われたことがありました。でも、当時の私には正直意味がわかりませんでした。「それはおかしい」と反感すら持っていました。

なぜなら「好き」は自らの意思で動かせる行動ではなく、コントロール不可能な感情だからです。

あなたがキライな人や物を想像してください。しいたけでも、同僚でも、競合の社長でもなんでも構いません。

ここではピーマンということにしますので、ピーマンのところをあなたの嫌いなものに置き換えてください。

「オレはピーマンが好きだ」と現在形でアファメーションを唱えても好きになることはできません。ピーマンを美味しそうに食べていることをリアルに想像しても、ピーマンが好きであると紙に書いて机の前に貼っておいても、美味しく食べている写真を貼っても好きになることはありません。

『今やっている事を好きになろう!』ということは、コントロール不可能な感情を動かすことであり論理的にありえない。だから、好きな仕事をやるのではなく、今やってる事を好きになろう!はおかしい、と考えたのです。

今でもその感情に対する立場は変わっていませんし、拙著『96%の人がやってないない 常識破りの仕事術』でも書いたことです。ただ一方で、たくさんの経営者の方とお会いする中で「今、やっている事を好きになる」メソッドもあるな、ということに気づきました。

先日の小川さんのエントリーを読んで、「好きじゃないものに一生懸命に取り組むなんてできないよ〜」と思ったり、努力だとか一生懸命から無縁で、逃げ続きの人生を送ってきた私のような人(笑)にそのメソッドをシェアしたいと思います。

自分の「好き」を知る

やり方はシンプル。自分がどんなことにポジティブに心が動くのか?を考えることです。

具体的には、自分が子供の時を振り返ることです。自分が気持ちよかったこと、心地よかったこと、快を感じたこと、そういうことを思い出してみてください。面倒ですが年表を書いてみて、出来事からエピソードを思い出すと出て来やすいです。

そうすると、自分がポジティブに心が動くことにはなんらかの共通点があることに気づきます。

  • 目立つこと。
  • 逆に目立たずにコツコツやること。
  • 人から認められること。
  • 数字を見ること。
  • 文字を書くこと。
  • 言われたことを淡々とやること。

なんでも構いません。

好きなことの大半は、なんとなく好きなだけです。それを言語化するわけです。

好きな要素を探し強化する

そして、自分の仕事に言語化された要素が含まれていないか、を考えます。

例えば、私の場合、コンサルタントをしているわけですが、

  • 成功パターンを見つけマニュアル化すること
  • 人前に出て注目をあびること
  • 同じ価値観を持っている人と一緒に遊ぶこと

というのが含まれるということがわかります。

同じでも、

  • 人のサポートをすること
  • 人から「ありがとう」と言われること
  • 人と話すのが好きなこと
  • 相手に共感すること

といった要素から仕事が好きと感じている人もいるわけです。(それらの要素は私には重要ではありません。)

自分が今の仕事をしているということは、なんらかの縁があってのこと。かならずあなたの好きな要素というのが含まれているはず。

あとは自分の仕事の中のその要素を、どうすれば大きくできるのかを考え実行していけば、仕事の中に好きな要素が増え、どんどん仕事が好きになっていくはずです。

「起業当初、1日14時間働いていた」なんて話を私はよくしますが、正直に言えば、こんな風に仕事に好きな要素を見つけられたからこそできただけです。

私の経験上、一発で見つけられる人は少数派です。でも、これを繰り返しやっていると、徐々に見えてくるはずです。ぜひ試してみてください。

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kita

北岡 秀紀

マーケティングコンサルタントであり、コンサルタントを指導するコンサルタントでもある。これまで約900以上のクライアントのコンサルティングを実施し、数々の店・中小企業・オンラインショップの売上改善を果たす。その成功率は91.7%を誇る。(2011年10月現在)単に机上の空論ではなく、「自身で実証済みのノウハウだけを伝える」ことを信条としている。年商1億円を突破したい社長向けの情報サイト『オクゴエ!』を主宰。また、自身のノウハウを受け継ぐコンサルタントを育てるプログラムを主催しており、一人あたりの参加費は350万円という超高額にも関わらず、申込が殺到。参加希望者の77%以上を断っている。

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